見出し画像

詩|再会

すべてが陽のもの
菌を弾く皮膚のように
すべての悪い趣向の運命を
招かずにいられる

身体の中に

綺麗な水と
綺麗な食べ物と
綺麗な思いで

招かれたものが
澄んだものが
遊んでいる

そのままでいてほしい
たとえこの先に
交わる人々のなかに

澄んでいない思いと
澄んでいない身体と
それによる歪な定めを
持つ人がいても

きみは
その,綺麗なものをもっていろ
カタチもなく
誰も誉めず
金にもならず
言葉にもされない

そういうものだとしても

ぼくは
ぼくだけは
それを見逃すまい

必ず心で愛でて
瞳に幸いを願うから

だから、聞かせてほしい
家庭で交わした愛情が
おのずから結晶化した抑揚を

また、見せてほしい
瑞気とはなにか
それを自身の上に体現する
その敬うべき姿を

そして、また遊ぼう
飯を食い、互いの話をしよう
なんでもない話に花を咲かせて
ぼくからも、贈り物をしよう

瞳の中に、君の命を深め
理性を深め、心を踊るような
そういうものをあげよう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?