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じぶんを、

日常が戻りつつある
あの日の日常が非日常になりつつある 薄れつつある
思い出になって、宝物になって、自分の栄養になって、消えそうになっている

そんな寂しさを抱えながら、
自分の将来を考えてみたら、
やっぱりクリエイターがよかった、
でも、やっぱり自我の強さで揺らいで、

そんなお話

夢のような生活をしていた期間で、
本気でものづくりに向き合う人たちをずっと見ていて、自分には、向き合う覚悟も、これが最後かもしれないと思うことも、まっすぐに見つめることも、できない、と感じた。自分にないものを見て、劣等感を抱いた。

でも、それでも、
作る側でいたい、
と思ったのも事実

本気で向き合う人はかっこいいし、
自分もそうでありたかった
なにかを必死に成し遂げようとするのは、かっこいい
本気でできるなら、向き合えるなら、ほんとうに自分が作りたいものじゃなくても、ビジネスだったとしても、この世界で作る側に立ちたい、と思っていた

だけど、そんなこと、やっぱりない

寂しさを抱える傍ら、お出かけをして、少し前までは当たり前に見ていた景色が、なんだかまだ少し遠くに感じた。懐かしいような気がした。

そして、寂しさを覚えている間に自分にできるのは、形に残すことだと思って、帰って急いでパソコンを開いてDAWを立ち上げた

帰り道に浮かんできた鼻歌と歌詞を忘れないように、
寂しさが消えてしまわないうちに、
なにもかもなくなって、失って、ただの綺麗な思い出になってしまう前に、

言葉と音を紡いだ

自分が、一世一代をかけた、のかもしれない

重たいものが出来上がった

宝物、になった気がした

じぶんを、残した気がした、今までで1番

クリエイターであり続けたいのに、
自分ができるのは、やっぱりビジネスじゃないと気がついた。本気でできるなら、と思ったけど、歯車みたいだ、それは。

自分の心の叫びを、気持ちを、感じたことを、形に残すのが「そう」なはずで、歯車みたいにただ作るんじゃないんだ、やっぱり

作っていたい

けれど、偉い立場じゃなくていい
なんて、エゴだ

自分が心から作りたいものがあるなら、偉い立場じゃ叶えられないような気がする

働きながら、その傍らで自分の作りたいものを作って残していく、それが今1番できることなのかもしれない
作ることで、お金とか、ビジネスとか、じぶんにはきっとできない。できないなら、「そう」あり続けるためには、やり方を工夫しなきゃいけないような気がする

これまで、自分がじぶんを1番大切にできたのは、何かを作っている時ばかりだった
今回の音楽もそうで、自分の心の声をちゃんと聞いて、素直になって、形になった。自分の心だった

気持ちに素直になって、
寂しい寂しい、言い続けることができても、それが嫌になることもあって、
でも、それを受け入れて形に残しておこうって思えたのは、自分が何かを作れるのをわかっているからだと思う

自分にしか残せないって思ったら、居ても立っても居られなかった

やだなぁ、好きなことだけで生きていたいけど、
そんな簡単じゃないことが
当たり前のことだけれど

じぶんを、保っていたい 残していたい、声を

ネウ

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