あと何回の初めてがあっても
「no+名刺or動詞」や「nothing~」から始まる英語構文が昔から好きです。
それを使った洋楽の歌詞には印象的なものが
多く
いくつかあげると、
「no No one, no one, no one
Can get in the way of what I'm feeling」 Alicia Keys 〔No One〕
~誰も、私の気持ちを邪魔することはできない~
「No place in the world that can compare」Alicia Keys 〔Empire State Of Mind〕
~世界中に比べられる場所なんてない~
「Nothing Compares to you」Sinead O'Connor 〔Nothing Compares 2 U〕
~あなたに代わるものはない~
「Nothin' moves me more than a groove that soothes me
Nothin' soothes me more than a groove that boosts me」 Eminem〔Square Dance〕
~俺を何より動かすものは気持ちのいい
グルーヴ
俺を焚き付けてくれる グルーヴ以上に
気持ちよくさせてくれるものはない~
(エミネム…!)
などなど。強い気持ちや状況を表現するのに向いていると思います。
では書店をはじめ初搬入を終えた私の状況、
これ表すとどうなるでしょう?
No matter how many "first experience," i have、nothing compare this excitement.
~あと何回の初めてがあろうとも、この感動を超えるものはない~
ということになるでしょうか。
そう怒涛の8月を超えて9月もあと少し、
やっと振り返る余裕が出てきたのでつらつらと…
まず「そうだ!書店をはじめよう」と思いたったのは7月後半、そこから
PASSAGEの1棚を押さえ、BASEでwebストアをオープンさせ、InstagramとTwitterとFBとnoteのアカウントを作って種まきし(急ごしらえのため未だInstagramのプレゼンスが確立されずBASEストアへのタグ付けは出来ていないけど…)
取次を決め(「1冊取引所」にお世話になってます)、テーマを決め、取次より買い付けをし、ショップカードとショップロゴを作り…とおよそ自分らしくないマルチタスクを決め(このくらいの段取り力が本業でもほしいもの…)ドヤ顔もつかの間、来たる8/19に、PASSAGEへの初搬入日を迎えました。
その前に選書テーマの話を…
とても飽きっぽい性格のため、そしてテーマごとにセレクトして書店の独自色を出したいと思い、月ごとに(大体)にテーマを変えていく書店スタイルにしました。スタートが8月19日のため8月と9月をワンセットとして選んだのは…
「猫とあんこ」!
とにかく自分の好きなことを最初のテーマにすれば動きやすいのではと思った次第。(よく聞かれますが猫は飼っていません)そして猫という動物と作家の親和性は高く、古くからテーマになり、作家の創作活動を見守る(時に邪魔をする)相棒でもある。ということは本読みさんも猫が好きに違いない!という思い込みもあります…
全17タイトル、39冊を買い付けました。(タイトルの詳細はまた後日…)
そして8/19を迎える
最初の選書8タイトルを抱え会社から徒歩30秒のPASSAGEへいざ搬入!コロナ禍より新しく誰かと会うということも減りやや緊張気味、それに加えて「本屋の店主」という肩書で「初搬入」というミッションに少し混乱した頭を抱えながら店内へ。
「toki booksです、初搬入に来ました。」とスタッフさんに話しかけると
「初搬入ですね?おめでとうございます!」と笑顔で出迎えられ…
値札を貼り棚に搬入し、レイアウトをちょこちょこ調整し、手作りのポップを貼り付けて…自分だけの棚、自分の本屋を完成させました。
店を出る際には「いってらっしゃい」と声をかけてもらい(PASSAGEでのデフォルトの挨拶らしい)、弾んだ心を抱えまたこっそり会社に戻ったのでした。
そしてそこから10日後、「〔漫画家と猫〕が売れました」という通知メールが来るのです…!(PASSAGEでは購買から15分くらいで棚主に通知が来ます)…久しぶりに少し跳ねましたね、ちょっと歌ったり。うれしくてうれしくて。自分が選んだ本を誰かが気に入って買ってくれた…こんなことが人生にあるんだと。
Nothing compares to this joy of buying a book of my choice.
そう
~自分の選んだ本を買ってもらえることは無上の喜び~
ということになります。
あとどのくらいの「初めて」が人生にあるのかはわからないけれど、通過儀礼的ではない、自分で決めて考えて選んだ「初めて」の興奮はちょっと他に代えがたいものでした。
たくさんの喜びが本を通して生まれるように。
これからもゆるゆると頑張っていこう、振り返ってそう思いを新たにしました。
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