考えてるだけじゃ意味ないそうです

無意識にでもしてしまうこと、
それがその人の長所でもあり、短所でもあると言えるのだそう。

私が無意識にでもしてしまうことの一つに、「考えること」が挙げられると思う。

考えることは、私にとって利き手で文字を書くことや、呼吸をすることと同じようなもの。
特別意識しないでも、自然としてしまうこと。

でも今日言われた。

「あなたは考えることはできている。過去の振り返りもしっかりできている。でも『ああすればよかった』『もっとこうした方がよかった』って思っても、次同じような機会があったときき、それを行動に移せるかっていうと、きっと難しいよね?」

「考えているだけじゃ意味がない。考えてどう行動したかが重要」

これは私自身、うすうす気づいていたことではあった。
「考えてるだけじゃ意味がない」
気づいていたけど、いざ第三者からその事実を突きつけられると、結構つらい。

就活で「あなたの短所は?」と聞かれたら、
私は大抵「行動する前に考えてしまうことです」と答えている。

本当に短所だと思う。
でも、心のどこかで「行動する前に考えることも絶対に必要だ」と思っていて、考える前に行動したり、考えながら行動したりできる人がいるなら、「行動する前に考える」という人間が何人かいても良いんじゃないかななんて感じている。

ただ最近、どうやら多くの企業にとって(とりわけ私がこれまで志望してきた「ベンチャー」や「スタートアップ」にとって)、この「行動する前に考えてしまう」という短所は、よくいう「長所の裏返し」でもなんでもなく、致命的な欠陥として映っているみたいだということに気づいた。

冷静に考えるとそうだよなあーと思う。
お金払って雇ってるんだから、
会社としては最高の生産性で、スピード感もって、できるだけコスパ良く働いてもらいたいに決まっている。
その際「考える時間」なんてものはほぼいらない。
「考える時間」は、物事が進んでいるようにみえて全く進んでいない。
考えながらも、何らかのアクションをとって、事態を少しでも前に進めていくことが求められる。
しかもその傾向はスタートアップやベンチャーに顕著。(と私は感じている)

そんな中で、会社が「行動する前に考える人」を採用するメリットって多分あんまりない。
私の短所って、会社からしたら「それを言ったら1発アウト」並に、合否の最大の判断材料になっているんじゃないかと思い始めてきた。

そして「行動する前に考える人」は、面接官の脳内では、どうやら「受け身の人」とイコールで結ばれるらしい。
スタートダッシュが遅い、行動が遅い=能動的ではない、と判断されるらしい。

これは別に面接官から言われたことではなくて、面接官からのFBを通して、私が勝手に思ってることだけど。

そんな決定的な短所を持っている私のこと、必要としてくれる会社なんてあるんだろうか。
いやでもそう考えてしまう。

じゃあ別の短所を言えばいいじゃん、ということになる。
でも私はこのあとの面接でも「行動する前に考えてしまうところ」を短所として挙げ続けてしまうと思う。
それが本当に1番の短所だから。
その短所を隠して内定もらって、入社後にその短所が露呈して失望されるのが怖いし嫌だから。

考えること、
これは私のライフワークであり、武器でもあると自分では思っていた。
私は人より深く、長く考えることができる、それが強みだ、と思っていた。

でも考えてるだけじゃ意味ないみたい。
考えること、それだけじゃ、社会で役立つ強みにはならないみたい。

こんなに恵まれた環境で育ったのに、
大した長所もない自分が申し訳なくて、不甲斐ない。

恐れ入ります。