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1ヶ月に1度やってくる、本当に本当に何もしたくない時期

何もできない。
何に対してもやる気が起きない。
やらなきゃいけないことも、やりたいことも、たくさんあるけれど、それをやって何になるのかがわからない。
やってもやらなくても、何も変わらない気がする。きっと誰も何も思わないし、この世の中に何か変化が起きるわけでもない。

思い返せば、先月の頭にもこんな時期があったな。
あの時は休学期間が終わって、復学した直後だったから、休学の経験を踏まえて、こんなことをやっていきたいんだ!みたいな、夢や希望が、自分の中に溢れていた。ただ、それを実行に移すほどのエネルギーを持ち合わせていなくて、結局やりたいなと思っておしまい。「やる」ところまで行かない。やりたいことはたくさんあるのに、動きたくない、何もやりたくない、ただ何もしたくないという、よくわからない奇妙な状態だった。有意義に時間を使えないことにも、やりたいと思っても口だけで、行動にうつすわけでもない自分にも腹が立って、自己嫌悪に陥って。

今日は卒論の「はじめに」を書き直そうと思って、午後からパソコンを開いた。けれど、あれ調べなきゃなあとか思いながら、結局何もせずにただパソコンの画面を眺めているだけで、結局そうやってだらだら過ごしてしまっているのなら、いっそ晴れているのだから散歩に出掛けてしまえばよかったなとか、漫画の続きでも読んでいればよかったなと思う。

こんなふうに、何に対してもやる気が起きなくて、何をするにもやる意味を感じないということは、これまでにも何度もあった。それが大体1ヶ月に1度くらいのペースかもしれないということに気がついたのはかなり最近のこと。
これまでは、ただ私が自分に甘くて無気力で意志が弱くて行動力のない人間だからこうなるんだなあと自分を責めていたけれど、1ヶ月に1度と聞いて頭に浮かぶのはやっぱり生理。最近、PMSとかPMDDとか、そういう言葉をよく聞くようになったけれど、生理中はただ下腹部が痛むだけで、生理前も後も、他に体調にそれらしい変化は起こらなかったから、私はそういうものとは無縁だと思っていた。ただ、精神的な変化にまでは気を配っていなかったな。こうやって1ヶ月に1度くらいの頻度で起こる「何もしたくない期」、生理前のせいにしていいのかな。
体のせいなのか、それとも私の意志がただ弱いだけなのか。もう体調のせいにして逃げたい。何もせずにただ散歩と読書だけしていたい。だから今、私は必死に生理が来るように願っているというわけ。そうすれば、自分のせいじゃないんだと思うことができるから。

こういうとき毎回思うんだけど、それが自分のせいなのか、生理のせいなのかを確かめるのが難しすぎる。だって、PMSとかPMDDの症状を検索すると、この世の中で起きる不調が全てのっているんじゃないかってくらい、症状の範囲が広すぎるから。これ、女性の4人に1人くらいには共感してもらえる気がしている。本当に、何か自分の体に悪いことが起きると、その全てを「生理のせい」と言っても罷り通るんじゃないかってくらいには症状が多様すぎる。こういうとき、私は「生理のせいにしちゃおう」って自分に優しくする方向ではなくて、「自分の甘えを体のせいにして、それだからだめなんだ」って、自分を傷つける方向にしか考えることができない。
誰か、こんなに何もしたくないのは、私のせいではなくて、あなたの体のせいなんですよと、だからそんなに自分を責めなくても大丈夫、と背中を押して欲しい気持ち。誰かに言われれば私は自分を労わることができるのかもしれない。

あーあ、本当に何もしたくないな。
「何もしたくない期」は、何もしたくないというか、何をしても意味がないと思ってしまう。これをやることになんの意味があるんだろうって、いちいち考えてしまう。虚無感ってきっとこんな感じ。私が世の中に対して持っている力なんてたかが知れていて、どうせ人生はいつか終わるのに。私の存在も、いつかはこの世から消えてなくなるのに。

今日は起きてから本当に何も、何かを生み出すようなことをしていない。すでに午前中の記憶がない。ただ、こういう時期が来たときに、どうやって過ごすかをあらかじめ決めておけばいいのかもしれない、こういう時期が1ヶ月に1度ほどくるということを前提に、スケジュールなりなんなりを立てればいいのかも知れないという学びは得ることができた。この学びを得られたことで、今日が何もない1日では無くなったことに少し安堵感を覚える私。

何もやりたくない、何やっても意味がないと思う時の生産性って0に等しい。通常1時間くらいで終わることも、いくら時間をかけてもゴールが見えない。それならば、どうせやってもだらだらとしかやれないのであれば、いっそそれをやることを諦めて、わずかに残っている力を使って、今やりたいと思えることをちょっとでもいいからやってしまった方がいいのかも。来月からはそうやって過ごすことにしよう。そうすれば、やらなきゃいけないことが終わらないストレスは軽減することはできないけれど、意味のない時間をただ溶かしている自分への嫌悪感は多少は減らすことはできるはず。「何もやっていないわけではないよね」と自分に言い聞かせることができるから。
別にさ、卒論、やらなきゃなとは思っているけれど、今日、今この瞬間やらなかったところで、別に誰にも迷惑かけない。最遅でも、来年の7月までに書き終われば良いのだから。毎日少しずつ進められればいい。クラスメイトや先生に「あんなに時間あったのに、まだこれだけしか進んでないの?」って呆れられるとか、そんなこと気にしなくてもいい。
何もしたくない、何をやっても意味を感じられない時期が来たら、最低限やらないと死ぬこと、やらないと誰かに迷惑がかかること以外は、本当にやらないようにしよう。そう思った。

というわけで、漫画読もう。眉毛整えて、お風呂に入ろう。
そして今日は早く寝るんだ。明日に備えて。

恐れ入ります。