見出し画像

40代から変わる人生「記憶の道具」27

ゾンビ・パラサイト

 はじめて新型コロナを発症し、1週間ほど自己隔離していました。かなり流行遅れの発病だったので、その間にいろいろ治療法が開発されています。おかげで重症化せずに治りました。
 ということで、このブログも2週間お休みしていました。久しぶりにiPhoneの「キオクの達人」を開くと、今日復習すべき項目が200件以上も溜まっています。普段は30~40件ぐらいなので5日ほどサボっているとこんな感じになります。
 こういう時は、スキマ時間だけでは復習しきれないので、30分ほど時間を取って一気に復習します。意外と早く復習できるものです。今回は70件まで減らし、その翌日に32件あるので(下図)、足して102件を翌日以降にスキマ時間に消化して普通モードに戻りました。

200件超を1日で70件まで減らして普通モードに戻る

 さて、この200件の中に面白いものがありました。230日ぶりだったので、ほとんど忘れかけていたのですが、「カマキリを本人の意思とは無関係に、水に飛び込み自殺させる寄生虫とは?」という問いです。
 答えは、ハリガネムシ。体長数㎝から1mにもなり、直径は1 - 3 mmと細長いこの寄生虫、もともと水生なのですが、その幼虫が何かのきっかけでカマキリやバッタ、コオロギなどの陸上生物に食べられると寄生し、2 - 3か月の間に体内で成長するそうです。
 そうして成虫になったハリガネムシは、宿主の脳にある種のタンパク質を注入して、宿主を操作して水に飛び込ませるのだそうです。宿主を飛び込み自殺させて水に戻るってすごくないですか? 奇跡の生還。ハリウッド映画ものです。もし水に飛び込んだ宿主が、運悪く魚やカエルなどに食べられた場合でも、宿主の尻から脱出して生き延びるという実にしたたかな生物なんですね。

水面で、カマキリの体から出てくるハリガネムシ(佐藤拓哉・神戸大学准教授提供)
https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20210628_n01/

 こういうゾンビのように宿主を操る寄生虫は他にもいるようですから、見かけたらまたキオクの達人に入れておきたいものだと思います。見かけたら、です。ちょっとキモイので探してみようとは思いません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?