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上の空


case 1
乗り継ぎ駅にて
「あ、まだ次の電車まで時間あるじゃん」
と思って駅ナカの本屋に立ち寄って
フラフラ回遊していると、
「あ、こんな雑誌があったのか」
と思っていろいろと物色して気を取られている内に
乗ろうと思っていたはずの
電車の発車時刻がとうに過ぎてしまい、
結局また同じ時間を
待たなければならない
そんな休日もあるとかないとか。

case 2
友人と一緒に食事に行ったのに
会話に夢中になって
食べることにあまり気が回らずに、
帰り路で
「あれ、やっぱりお腹が減っているかもな」
と感じてしまい、
帰宅してからカップ麺でも食べようかな
と思ってみる始末。

case 3
赤いきつねを食べようと思って
戸棚から取り出したものの、
やっぱりカレーヌードルにしようと
思い直している時に
他の考え事がふと頭に浮かんでしまい、
ぼんやりしているうちに
手元がおろそかになって
はじめの赤いきつねの方の封を切っていて、
結局それを食べるしかないという。


以上の場面はすべて
「ま、いいか」
で乗り切るわけだが、
他の人との利害が絡むと
なかなかそうは行かないもの。

とは言うものの、
先週あたりに
古舘伊知郎が
テレビ番組で言っていたそうな。

「人生なんて不要不急」


もう20年くらい前になるかと思うが、
TBS番組の SASUKE の実況にて、
上半身裸で競技に取り組んでいる
出場者に対して彼が放った
「筋肉のバイオリズム!!」
というあまりよくわからない、
しかしインパクトだけは残る
音声が忘れられない。

よく学生の頃
「お前の話は中身がない!」
なんていう風に揶揄されたけど、
そしていまでも
そう言われることがあるけれど、
この状態でどこまでいけるのか。



そんな日常を送っているが、、
物が売れて
年末が近づくにつれて
僕のやる気が
徐々に出てくるのも事実。


結局僕も、
社会の波に呑まれて
生きていること
この上ない。








以上

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