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粋を感じる江戸のねぎま

江戸って言葉、いいですよね。

地方育ちなので、東京にはずっと憧れて育ちましたが、江戸という言葉には東京と呼ぶのとはまた違う魅力があると思います。

江戸っ子という言葉に感じる、粋なイメージってありますよね。

ねぎま鍋はそんな江戸由来の東京のご当地グルメ。

🍲ねぎまってこんなだと思ってた

実はねぎまって、ずっと焼鳥の種類のことだと思ってました。きっと共感してくれる方もいると思うのですが、これ。

鶏→ねぎ→鶏の串焼き。美味しいですよね。

この料理がなぜ“ねぎま”なのかというのにそんなに疑問を持ったことなくて、きっといつかどこかで聞いたからだと思うのですが、鶏肉の間にねぎを挟んでいるから“ねぎ間”なんだと自然に思っていました。

🐟ねぎまの“ま”は

それはそれで間違いではないようですが、もともとのねぎまは鶏ではなかったということを知る機会がありました。

これ。

まぐろの“ま”だったんですね。うん、江戸っぽいです。

まぐろの中でも、江戸時代は脂っぽいトロは今と違って、人気がなくて捨てられていたという話も聞いたことがあります。当時は寿司のネタにならなかったトロを使って鍋にしていたという話を聞いて、贅沢だなあと今の自分たちは思うかもしれませんが、それも食文化の歴史ですよね。

🍲寒い夜には伝統のねぎま

さてそんなこんなで最近は夜も冷えてきましたし、今回のご当地グルメアレンジ再現は、鍋スタイルの伝統のねぎまを作ってみます。

🐟材料(1人分)
・まぐろ(お刺身用の柵)…1/2本
・ねぎ…1/3本
・しめじ…1/5房
・万能ねぎ…1本
・めんつゆ…適量
・青のり…お好みの量

めんつゆは濃縮タイプのものをうどんのお出汁くらいに薄めておけばOKです。

トロは今の時代ではお高いので、今回はお刺身用のびんちょうを使いました。切り身のお刺身より、柵がお得なので1本購入。ねぎま鍋に使うのは半分ですが、残りもおつまみにしますので、お楽しみに。

まずは火の通りにくいねぎから煮ていきます。

麺つゆと一緒に土鍋に入れたら、ぐつぐつと。

ねぎがやわらかくなったら、まぐろとしめじ投入。

まぐろに火が通るまで煮込みます。ここまできたらあとはあっという間。

仕上げにたっぷり青のりをトッピングして、磯の香りたっぷりで温まります。

ふだんはビールが多い晩酌ですが、こんなメニューなら熱燗もよさそう。シンプルで余計な飾りを取り払った、江戸っ子の粋みたいなものを感じるひと品ですね。

🔪おまけのおつまみ

さて、材料を紹介したときに残してあったあれ、マグロの柵の残り半分を使って、おつまみをもうひと品作ります。

🐟材料(1人分)
・まぐろ(お刺身用の柵)…1/2本
・卵黄…1個分
・自家製常備タレ…大さじ2
・ごま油…小さじ1
・万能ねぎ…1本

にんにくたっぷりの自家製タレを使って、ごま油に卵黄とくれば、もうおわかりですね。

まぐろのユッケを作ります。

ちなみに自家製タレの作り方はこちら。

炒め物やドレッシングにも使える、にんにくとしょうがのきいた万能のタレなので、減ってきたら作り足して冷蔵庫に常備しています。

ぶつ切りにしたまぐろ、タレ、ごま油と小口切りの万能をねぎをボウルに合わせたら、卵黄をトッピング。これで完成です。

食べるときはよく混ぜて。

あつあつのねぎま鍋とひんやりユッケ。まぐろを食べつくすメニューになりました。

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