ハーネス付きリュックで、安全にお出かけの練習 (育児メモ AdventCalendar 2020 19日目)
自ら歩む練習を安全に進めるための、命綱
子どもがある程度安定して歩けるようになると、子ども自身で歩く練習をさせたくなる。公園である程度練習したら、次は公道だ。公道、怖い。活きのいい子どもの急な飛び出しは、どれだけ警戒しても仕切れない。突如真横に全力ダッシュ!なんてこともしょっちゅうなのだ。車道どころか歩道でも、後方から追い抜いてくる自転車にぶつかりそうになる。公道、怖い。
もちろん手は繋ぐつもりだけど、簡単に振り切られるだろうな。1歳0か月を超えたぐらいから感じはじめたけど、子どもの力、マジで強い。リミッターという概念がない。あの保育士さんですら肋骨折られるというのも頷けてしまう。
一方、道行く幼児たちを見ると、ウチの子どもよりちょっと上と思われる子たちが、ふつーに親御さんと一緒に歩いてる。なんなら手を繋がずとも親御さんについていってるし、親御さんもお子さんの方を全く見てないこともある。えっ。なにがどうなったらそうなるの?どうやったらそんなに進化するの?
進化する方法、正直わからない。わからないので、地道に訓練させるしかなさそうだ。そして、訓練には失敗がつきもの。今回は失敗すると命に関わるので、何かしら使えるものを使って可能な限り安全に進めたい。そこで思い出したのが、「ハーネス(ひも)」である。
自分が知る限り、商品としては「ハーネス付きリュック」「ハーネス付きリストバンド」がある。ハーネス付きリュックには、リュックの上部、中央、下部いずれかにハーネスがつくものがある。一方、ハーネス付きリストバンドは基本的に親子の手首同士を繋ぐものだ。
最初はリストバンドが手軽でいいな、と思っていたのだが、「のちのち、子どものグッズは子ども自身に持たせたい。専用のリュックがあるといいな。」と思っていたこともあり、ハーネス付きリュックを探してみることにした。さまざま比較して、最終的に買ったのはこれ:
私も相方も「これどう見てもトリップアドバイザーでは…」と思ってたけど、今確認したら思ったほど似てなかった。さて、このリュックを選んでみた理由は以下の通り:
・比較的目立つ。事故を減らせるし、万が一見失っても探しやすい
・ハーネスが下部についている:
- 引っ張っても首がおえってなりにくそう
- 首輪っぽく見えにくそう
・ハーネスが取り外せる
・上部にも取っ手がついているので、捕まえやすい
・1歳半前の子どもでも十分背負えそう(大きさバリエーションあり)
・横にポケットがある: ここにガーゼ入れてさっと鼻水拭けるな…
まずは大きめの公園でテスト。基本的にハーネスリュックを背負った子どもが走っていくのを追いかけつつ、トラブルになりそうな箇所ではハーネスで制止する。トラブルを回避できたら、また好きな方へ走らせてあげる。ハーネスが下部についているので、子どもの近くをついていけば、思った以上にハーネスが目立たない。うん、いけそう。
ところで、子どもにハーネスを装備させることに対して「かわいそう」などと批判があるらしいことは知っていたし、「いや、かわいそうもなにもこれ命綱だしな」と割り切って、保育園の降園から運用を始めてみた。何か物言いがつくことは覚悟はしていたものの、いざ使ってみると、以下のような好意的な声がちらほら聞こえてくる:
「えっ、あれかわいー!」(学生グループ)
「お父さんと一緒にお出かけできていいねえ」(おばあちゃん)
「あっ!ほら、あれ、よくない?」(ちっちゃな赤ちゃん連れ夫婦のお父さん)
「ポップでわかりやすい動物デザイン」「首輪に見えないハーネス位置」「むちゃくちゃ楽しそうにてけてけ走る子どもと、目立たないハーネスで安全を確保しつつ一緒に走る親」という絵面(たぶん)のせいだろうか。もともと子育てに積極的な自治体であることも影響してるとは思うが、それにしても正直ありがたい。
これが「首輪や手錠に見えやすいタイプ」で「常にハーネスが張った状態」で、「子どもや親がほぼ笑ってない」みたいな感じだと、受ける印象は随分かわっただろうな。と思う。いやでも命綱だよ。もし街で見かけたら、優しく見守ってやってください。
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