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しょんぼりモードのライフハック

人間という生物は生きてるだけで「あ~~~~~~今日無理かも~~~」って日が訪れるもんで、その頻度は人によってかなり違ったりする。かくいう自分はもともと結構な躁鬱気味な性格をして「今日マジムリ.…」としょんぼりモードに入っては落ち込むみたいなことをよくしていた。 正確には今もしているのだが、昔に比べればずいぶん頻度は落ちていて、1ヶ月そのまま元気に生きているということも珍しくない。

昔、友達に「君は狭義のメンヘラではないけど、インターネッツでよく使われるほうのメンタルが安定してない広義のメンヘラだよね」と言われる程度には荒れていたのだが、ここ3~4年くらいジワジワと元気な時間が増えている。もちろん、ただ何も考えずに生きているだけでこうなったわけではなく、その期間で自分なりにメンタルの安定について考えて試してのサイクルを回していたからこそだと思っている。その中で、こういう時はメンタルが荒れやすいな、荒れたときはこう復帰することが多いなと自分なりの解
がある程度見つかった。このnoteではその自分なりの解について書いていこう。

人間は物理的な影響を簡単に受けやすい

まず大前提、人間は物理的な影響を簡単に受けてすぐ不調になるということだ。極端な話をするなれば、冬に冷房をガンガンに掛け続けた部屋に居続けると不調になるロジックと同じではあるが、もう少しメンタル面に寄せた例も出してみよう。

例えば、冬季うつという症状がある。ざっくり書くと、冬になると気分が落ち込むというやつだ。もともとの気質によるものでもなく、冬頃になると気分が落ち込むだけで、春や夏ごろになると自然と回復するのが冬季うつで「冬の寒くて曇った日が多い季節になっていること」による一過性のものとなる。また、似たようなもので日当たりの悪い部屋に住んでいると同様に気分が落ち込んでしまったというケースもある。もちろんこれも冬季うつと同じで、「日光の当たらない部屋に住んでいること」による一過性のものである。こういった話は調べてみるとたくさん出てくるので、気になった人は各自で調べてみてほしい。

どちらにも共通して言えることは、人間の気分は物理的な環境次第ですぐに悪くなってしまうということだ。まずこれを抑えるところからがスタートだ。どんなに元気な人間でも、条件さえ揃えば簡単に気分が落ち込んでしまう。なので、気分が悪いときは自分のせいでないことがあることを覚えておいてほしい。案外人間ってやつは外部の影響を受けやすい。これは人間の身体というハード自体が抱えている欠陥なので、恨むなら神様を恨むしかない。

しかし、これは逆に言い換えることができる証左でもある。気分が悪くなる環境の条件に再現性があるのなら、気分が良くなる環境の条件にも再現性があるということだ。なので、自分が気分が悪いときには「実は自分自身が悪いのではなく、今の環境が単純に気分が悪くなりやすいだけなのではないか」と疑うところからスタートしよう。

しょんぼりチェックリストを作る

ここからは気分が悪いときのチェックリストについてだ。
筆者が気分が「あ~~~~~~今日無理かも~~~」となったときにはおおよそ次の条件に当てはまってないかチェックしている。

  • 寒い場所にいるか

  • 光に当たっていないか

  • ご飯を食べていないか

  • 睡眠時間が少なくなっていないか

  • 身体を動かしていない日が続いてないか

  • お風呂に入っていないか

もしも当てはまってた場合には、まずそれをするまでは自分を責めないことにしている。しょんぼりモードになるとつい自分が悪いのではないかと思ってしまいがちだが、チェックリストに当てはまる以上自分のせいじゃなくて物理的に悪い可能性が高い。俺は悪くねえ。悪いのは世界だ。

このチェックリストには自分なりの理屈があるので、各項目について補足をする。

  • 寒い場所にいるか

  • 光に当たっていないか

これらは先程例に挙げた冬季うつと日当たりの悪いマンションの部屋のケースと全く一緒だ。人間は寒い場所にいると途端に体調が悪くなる。なので、まずは身体を温めるところからだ。服を重ねるでもいいし、エアコンをつけるでもいいし、温かい飲み物を飲むでも良い。大抵これが起因するときは温かさが沁みてだんだんリラックスしてくるので、自分でも「あ、寒かったんだ」と気づくことが多い。実はただ寒さで身体が強張っていただけだったのだ。

光についても同様だ。まずは起きたときにカーテンを開けるとかからで良い。起き抜けに光を浴びないとその日1日身体が覚醒しきらずにダルさが残ったまま過ごすことになるからだ。また、暗い部屋にずっと籠もりきってるかもなと思ったら照明でいいのでつけるところからスタートすると変わったりもする。

  • ご飯を食べていないか

  • 睡眠時間が少なくなっていないか

この2つを崩すとまず間違いなくしょんぼりモードになる。というか人間の三大欲求である食欲、睡眠欲、性欲の内の2つが欠けているのだからそれはもう体調が崩れてもおかしくないのだ。食事をしないと体内で熱を生成できなくて身体の栄養がなくなるわ、睡眠が不足するとホルモンバランスが崩れる一方だ。

ご飯を食べてない条件を満たすときは「でも食べたくないしなぁ」と人間は言いがちだ。そりゃそうで、食べたいなら食事を摂っていない事象には至らないからである。しかし、そこで食べないと更に負のループに陥る一方なので、どうにか口にできるものをまず摂取してほしい。

こういうときは風邪と一緒で、食べれるものから食べて栄養を取らないと身体が健康になるためのエネルギーが足りなくなる。頑張って食べれるものを探そう。おかゆでもウィダーインゼリーでもアイスでもなんでもいい。まずはカロリーを取れ。できればしょんぼりモードのときは肉を喰らったり、カレーなどのスパイシーなものを食べたり、それこそ温かいものを食べたほうが経験上良いが、まずは食べれるものから探してくクセを作ると良い。こればっかりは「栄養源というインプットがないと人間は健康になれない」ことを脳に叩きこむしかない。お前は霞から栄養を作れる仙人ではないし、無から有を創れる神様でもない。有限でちっぽけな人間であることを自覚してなんか食え。

そして次に睡眠について。

「あ、忙しくて最近寝てなかったな」と自覚できるケースなら話は早い。寝よう。

そうじゃなくて、睡眠バランスもぶっ壊れて本来寝るべき時間に寝れなかったときのケースはちょっとめんどくさい。こればかりは数日かけて戻すしかない。なので、戻したいリズムの時間に目を瞑ることからスタートすると良い。目を瞑るだけでも人間の身体は休まるので、眠りに落ちたという事実に固執しなくて良い。0時に寝る生活をしたいなら0時から目を瞑るだけで良い。寝れないことに焦りを感じるかもしれないが、「寝れなくても体力は回復するから、今ここで横になっていることが大事だ」と言い聞かせて目を瞑り続けよう。それで6時間くらい結局寝れずに目を瞑ったままだったこともあったがしないよりマシだし、そこまで休憩できていたら次の1日くらいはなんとか稼働できる。ここで寝れないからといってスマホを取り出すのが1番の悪手だ。そんなものはアラームだけかけてどっか遠い場所に置いておくと良い。

  • 身体を動かしていない日が続いてないか

これはこれまでのチェックリストの中ではかなり難易度が高い。が、自分なりのレベルが分かればそれなりに意識することができる。「身体を動かす」と聞くとつい筋トレだったりランニングだったりを想像してしまうが、そこまで過度なものでなくてもいい。近所を散歩してくるとかで全然良いし、それこそ、近くのコンビニまでご飯を買いに行くとかからでもスタートするでも良い。人間は動物である以上、動かないと血の巡りが悪くなっていき体調が悪くなる一方なので、多少なりとも動くところから始めると良い。散歩だけじゃモチベが湧かないなぁというなら、ポケモンGOなりのゲームをお供にするでもいいし、カメラを持って写真を撮りがてらでも良い。筆者は好きな音楽をかけながら夜に近所を散歩することが好きだったのでよくやっていた。こうして身体を動かせば血行が良くなって身体も暖かくなるし、物理的に疲れて眠くなるしで一石二鳥だ。なので、これまでに比べて難易度の高い項目だが、余力のある日はここまで出来ると良い。

  • お風呂に入っていないか

「風呂は命の洗濯よ」とも言われるのもあながち嘘ではない。というか、経験上お風呂に入ることが1番手っ取り早く色んな要因を解決することができる最強のソリューションだ。
お風呂に入るだけでかなりの条件を改善することができる。まずこれだけで身体が冷えてる問題を改善できる。湯船もそうだし、血行も良くなって暖かくなる。お風呂から出たあとに身体の体温が下がる瞬間で眠くなりやすくなるので、睡眠の条件もクリアしやすくなる。清潔感が増すと心なしかスッキリして気分も良くなる。慰安旅行でなぜ温泉が選ばれるかの理由がここに詰まっている。大事なことなので2回書くが、風呂は最強のソリューションだ。

ここまで自分の項目について補足したが、チェックリストの項目自体には個人差がある。筆者にとって「この条件は気分が悪くなるな」と自覚する環境であっても、他の人にそれが当てはまるとは限らない。なので、上記のチェックリストをもとに自分なりに追加できるもの、削除できるかどうかについては実際には考えてみてほしい。筆者はあまり意識せずに済んだが、「部屋が汚くなっていないか」「何日も同じ服を着てないか」「水を飲んでいないか」などのケースは人によって当てはまりそうだろう。

しょんぼりチェックリストはできることから始めれば良い

ここまで書いたチェックリストだが、チェックリストを律儀に最初から全部やろうとすると体力を使うのも事実だ。そして、大体こういう風にしょんぼりモードに入りやすい人間は(完全なる主観だが)完璧主義の傾向があることが多い。そんな人間はチェックリストを作って改善に向かえなかっただけで「あ~~~自分はこれもできないんだ.…」と負のループに向かっていくばかりだ。なので、できることだけでいい。これだけ淡々とチェックリストの考えを自分で書いてきたが、僕だって最初からこれができていたわけではなく、3~4年かけてできるようにしている。しょんぼりモードのときにこれをこなそうとするとそれだけ体力と技術が必要なのだ。なので、繰り返すが、できる範囲で少しずつやっていくことが大事だ。

自分の例で言うならば、光には当たりなくないけどお風呂には頑張って入りたいからと照明なしで湯船にしばらく浸かっていたこともある。完璧主義な人間はここで「光はつけろ」を無理にでもやろうとするかもしれないが、散々書いたようにできることだけやれば良い。

それでもしょんぼりモードのときは

ここまでのチェックリストを確認して埋めてもなおしょんぼりな場合もある。そのときは「人間の物理的現象に関わらず自分の精神状態でなにか引っかかることがある」ときとなる。これでようやく問題の切り分けができるのだ。チェックリストで引っかかるなら物理的要因で仕方のないことで、引っかからないのなら自分の心に引っかかる原因があるということになる。

このとき、何で引っかかってるかは人それぞれだ。だから確実な解はないが、ひとつ自分が挙げるならこういうケースでは日記を書くと良い。日記に言葉を起こすことで「なにがどう自分にとってモヤモヤしているのか」を書き出して置くと脳の整理ができる。こうすることで情報も整理されるのでおすすめだ。また、感情を書き残すことで「自分はここで嬉しく/悲しくなる人間なんだ」と認知できるのも日記の良い点だ。日記の効果についてはメンタルケアの観点で良いとされているとは各所で言われているので、気になったら調べてみるのもよいだろう。

もうひとつは一時的な策で根本原因は特に解決しないのだが、一旦違う感情で上書きするという手段を取ったりすることもある。今まで気になってた映画作品を見たり、買うだけ買ってやってなかったゲームをやるとかだ。筆者の場合はこういう感じで創作の世界に浸ることで一旦現実のことから離れられた。今の自分では背負いきれない感情を未来の自分に遅延することでなんとかしようという方法だ。違う感情で上書きするとこれまで抱えてた感情が薄れるので少しだけ楽になったりする。というのと、(これには再現性はないが)ここで出会った作品のふとした言葉に救われたりすることもある。傷ついているときは誰かの言葉が色々と沁みるもので、そんな救われ方で何度か生き延びた記憶が筆者にはある。

(Optional)自分1人で解決しようとしなくてもいい

ここまでは自分1人でしょんぼりモードから復帰する方法だが、友人の力を借りてもいい。1人でご飯を食べる気力がないなら、恐らくそのとき持っているだろうスマホから「ご飯一緒に行かない?」と友達にメッセージを送ることで解決してもいい。そうすると必然、出かけるので身体も動かすことになるし、ご飯も食べることができる。ついでに、誰かと話すことで自分の感情について話しておけば日記の代わりに吐き出すこともできる。

ご飯に行くとかでもなく通話でもいい。DMで誘ってもいいし、普段活動してるDiscordのVCにいて誰かを待つとかでも良い。自分一人でなんとかならないときは人を頼って自分の健康を保つのも立派な生き方だ。

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