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【CL横浜2023 Best32】キュレム 11-3 総合20位 デッキ解説

CL横浜2023にキュレムで参加してきたら結構いい感じの順位までいけたのでせっかくなので自分がなにを考えてキュレムを握ったのかについて書いてみました!一部有料となっていますが、無料部分だけでもぜひ読んでみてください〜!

なぜキュレムを選んだのか

超極論を言えば「このデッキが回してて1番おもろかった」に尽きますが、もうちょっと分解していきます。以下の理由から選びました。

  • HP330で相手からワンパンされないけどこっちはワンパンできる

  • 環境で特別不利を取る対面がない

  • 国内の大会が少ない時期だったので強さがバレづらい

  • 苦手な雪道を強く貼れるデッキが少ない

  • ハンドを流すカードを厚く詰めるデッキも少ない

  • 先攻での要求値が低い

  • 「自分の強さを最大で押しつけたら勝てる」デッキのほうが疲れづらく回しやすい

  • 今まで握ってたデッキタイプに近いから飲み込みやすかった

1つずつ取り上げていきましょう。

HP330で相手からワンパンされないけどこっちはワンパンできる

今意識されがちなHPラインが280(+30=310)までで、基本的にどのデッキもわざわざ330までダメージラインを出すように意識しておらず、相手に最低4回殴らせないとサイドを取りきらせないように動くことができます。パルキアの1ターン最大値も両面フル展開+クイックシューター+ベルトで310なのでダンデが入ってない限りは飛びませんし、ダンデが入ってることはほぼないのでいいでしょう。逆にそこまで意識して入れてたんだとしたら相手があっぱれなだけです。そんな隅までケアできないのでされたら割り切りましょう。

逆にこちらはどのHPラインだろうとワンパンをすることがほぼ可能なデッキだったので2-2-2の最速3殴りで済ませることができます。相手がどんだけ強いデッキだろうと、そもそもサイドを取り切る殴り回数が少ないこっちが間に合うほうが先です。そしてこれが先攻ならなおさらです。先2から殴り始めれば1-2-2-2を押しつけられようと向こうが4回殴る間にこっちが先に4回殴れるので事故らないかぎりこっちの勝ちです。
環境に多くいるデッキを考えたときに、わざわざ330を出すデッキはまずない(=相手が最低4回殴らないと勝ちきれない)と判断したのがこのデッキを選んだ大きな理由になります。

稀にミュウ+オドリドリの330まで見ている人もいなくもないですが、ミュウを見る場合そもそも大抵はドラピオンにしていることが多々です。
逆にちゃんと330を出してくるデッキと当たるとこちらは不利対面となります。そういうデッキはそもそも少ないと踏んでCLにキュレムを持ってきているので、当たったら負けと割り切っています。仮にそういうデッキにいっぱい当たったら自分の環境読みが下手だったという結論になるだけです。

環境で特別不利を取る対面がない

事前に環境を見た時に大体のマッチアップで「それ踏んだら負け」みたいなのがあまり多くなく、大抵の場合は事故らなければ試合になると踏んでいます。パルキア・ギラティナ・アルセウス・ロストウィニー系・レジギガスの対面では不利を取るまではいかないなと判断しました。

逆に、弱点をとられるディアルガだったり、ワンパンをしてくる可能性があるヒスイゾロアーク・フュージョン・ロトムあたりは数も少なくて当たっても1回程度だろうと踏んで持っていってます。(しかしいざ蓋を開けてみたら、思った以上にフュージョンが勝ち進んでいたしゾロアークもロトムもちょいちょい名前を聞いたからこの辺の読みは少し外れてたかも。)

国内の大会が少ない時期だったので強さがバレづらい

今シーズンの大型大会がこの横浜CLがスタートであったこと、前回のJCS以降(ポケGO~白銀のアルカナ)の大会はあったとしても非公認大会しかないので、よっぽど環境を追っている人以外はそもそもキュレムなんて知らないなんて人のが多いと思って持ち込んだ節もあります。仮にちょっと意識してたとして、どう考えても対面練習は裏工作パルキアだったりギラティナのほうが優先度が上なので大抵の人は甘めの練習になるだろうという気持ちもあります。

実際にday1では「いや~~~キュレムは知らないっす」なんて人だったり「なんかキュレムが強いかもとは聞いてたけどそこまで見てなかった」なんて人がちらほらいました。Tier1を握らない選択をしたはこういうときが1番気持ちよくて、テストの予習範囲外から攻められたほうが人間は混乱するよなぁなんて気持ちになります。

ただ、これは上位にいくにつれ減っていって、day2の後半なんかは「あーキュレムね。はい。」ってちゃんと冷静に対処をしようとする人が大抵でした。とはいえ、わかったところでこっちがやることも変わりはしません。基本的にはひたすら相手のアタッカーをワンパンしていくのみです。

苦手な雪道を強く貼れるデッキが少ない

キュレムはシステムをルール持ちに依存しているため雪道を貼られると一気に動けなくなります。しかし、主に雪道を貼ってくるアルセウス系統は基本有利であること、パルキアには特段不利をとらないこと、そしてどちらもあって1枚程度なので1回躱せれば良いので持っていってもいいだろうと判断しました。もう少し雪道を貼られる環境だったらこの選択はやめてたと思います。

ハンドを流すカードを厚く詰めるデッキも少ない

昔みたいにみんなマリィ3入ってるくらいの環境だったらこのデッキは殴れるかどうか毎ターン難しくなってくるのでやめていたと思います。が、今の環境は入って0~1枚もザラだし、基本的にはツツジが入っているかどうかくらいです。
次のターンどこまでのハンドを残したら殴れるのか、どこまでこのターン動いたらいいのかが考えられるんだったら、毎ターンの要求値がそこそこあるデッキを握ってもいいなと判断しました。

先攻での要求値が低い

先2で殴る予定のポケモンに手張りができれば、もうそれで最低ラインは達してます。他に展開するポケモンは極論先1では出せなくても大丈夫です。もちろん出せるに越したことはありませんが、最低ラインではありません。少ない要求値で動けることはCLのロングランでは必須だと考えた節もあります。

「自分の強さを最大で押しつけたら勝てる」デッキのほうが疲れづらく回しやすい

CLというロングランで勝つんだったら「相手のメタに合わせて戦って勝てる」より「自分の強さを最大で押しつけたら勝てる」デッキのほうが疲れづらく、回しやすいだろうと思って選んでいます。
day1を抜けようとするだけでも9戦はしなきゃいけなくて、そんな連戦でちゃんと出力を安定させるにはよほど練度を高めたデッキにするか、そもそもやることが単純明快なデッキを選ぶかの2択だと思っています。前者は裏工作パルキアだったり裏工作アルセウスでしょうか。逆に僕は後者を選びたくてキュレムを握っています。ひたすら自分の最大値を出せば勝ちに近づけることが多々です。

今まで握ってたデッキタイプに近いから飲み込みやすかった

これは完全に個人的な都合です。今までのポケカ歴のなかで自分が1番気に入ってたのがウルトラネクロズマGXだったり、レックウザVMAXのような相手をワンパンしていくようなデッキでした。
キュレムもそういうデッキタイプに分類されて、色々考えが通ずるところがあったので飲み込みやすかったので選んだ節はややあります。

というか、かなり舐めたことを言っているのは自覚した上で書くんですが、CL横浜が当選決まると思ってなかったし、当選するまで普通に遊ぶためのポケカしかやっておらず、その中でおもろくて1番使ってたデッキがキュレムだったってのもずいぶん大きな理由です。当選から残り10日強でやれることは自分が使い慣れているデッキの中で最大値を出せる選択をすることだと思っていたのでキュレムを選びました。

余談ですが、キュレムは1色でダメージラインも使いやすくなって小回りの効くレックウザVMAXみたいな感じでめちゃ使いやすくて嬉しいです。レックウザは好きなデッキタイプでも2色必要だわ、素点はほぼないから非エクにもエネを多くトラッシュするわ、220にベルトあっても届かないわと痒いところに全然手が届かなくて使うのをやめてしまったので...…

簡易マッチアップ

day1とday2でデッキは1枚も替えていません。CL横浜でのマッチアップは次のようになります!

  • day1

    • パルキア 後 ○

    • アルセヌメルゴン 後 ○

    • ロストシティダイナ 後 ○

    • レジ 先 ✕

    • 黒馬アルセ 後 ○

    • パルキア 後 ○

    • 裏工作かがリザ 先 ✕

    • パルキア 後 ○

    • フュージョン 後 ○

  • day2

    • 連撃ラオス 先 ○

    • アルジュラ 先 ○

    • フュージョン 後 ○

    • ギラティナ 後 ○

    • パルキア 先 ✕

day1のじゃんけん負け率たっけ~~~😇😇😇
day1でじゃんけん7回負けてますね..…
じゃんけんに勝って先攻をとったと思ったら轢き殺されて、逆にじゃんけんに負けて後攻になった試合は気合でなんとかして勝ったことがよくわかるマッチアップ結果となっています。

さて、そろそろ無料パートも終わるところですが、ここで謝辞も含めたいと思います。
平日に退勤した後に毎日2時間以上(多い時は5時間!)練習に付き合ってくださった身内のみなさま、ほんっっっっっっっっっっとうにありがとうございました!!Tier1への経験値上げだったり、デッキリストの調整部分を一緒に考えてくれたりと、今回結果を出せたおかげと言っても本当に過言ではありません。
特に、パルキア対面の経験値を多く積ませてくれて、1番練習に付き合ってくれたshomaさんには今回頭が上がりません。
また、休日にも一緒に調整会を開いてくれた大学・高校の友人にも感謝です!当日の応援も励みになって嬉しかったです💪
そして当日一緒にCLに出て戦ってくれたくらりん、kaniには大変心が支えられました!あまり慣れてないCLという場面で落ち着いてプレイできたのは一緒に戦ってくれた仲間がいたからだと言い切れます!

以下デッキ解説から有料となります。

次回の京都CLの優先権ももらったしいくか~~~とは思っているものの普通にお金が結構掛かるので大変だ~~となっているので...…!😇
収益はポケカ関連に充てさせて頂きます。
ぜひ興味があれば読んでいただければ幸いです🙏少なくともこれさえ読めば自分の構築のキュレムはほぼ回せる思考過程が理解できて、逆にどこまでの対面は見てないかまできちんと書いたつもりです。

また、対戦レポとは別に今回CLに遊びにいった感想noteについてはこちらにてお話してます!デッキの話とかは別に、初めてCLの景色を見た感想を綴ってみたので興味のある方はぜひこちらも読んで頂けると幸いです!

デッキレシピ

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自分の動きを強化すること以外は基本的に

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