見出し画像

【拙訳】スタンダードとヒストリックは今回の禁止改訂でまともになるか?(from Channel Fireball)

 元記事リンクは下記です。

 10月12日に《創造の座、オムナス》を含む3枚のカードが禁止されたスタンダード。ヒストリックでも《創造の座、オムナス》一時停止や《炎樹族の使者》の解禁で、WotCは環境変化を狙っています。

 スタンダードやヒストリックが果たして「修正」されたか、5つの質問に《嘘か真か》(要するにYes/No形式)で答えるのは、Andrew Elenbogen(プロツアー「ラヴニカのギルド」優勝者)、Ari Lax(この間の「What Broke Standard?」の著者)、そしてEmma Handy(先日のグランドファイナルTOP8)の3人。プロの見解を素早く発信し、「最も筋の通っている意見」を投票し勝者を決める企画です。

 原文ではわずかに強調フォントが使われています(「真です」「嘘です」の部分)が、読みやすさを意識して、部分的に訳者による強調を行っています。あらかじめご了承ください。
 モチベーション維持およびコンテンツの充実や更新頻度向上のため、当noteをご覧いただいたあなたからのサポートをお待ちしております。可能な範囲で結構ですので、「まぁ助けてやらんでもないか」という皆様のお気持ちを力に変えたいと思います。文末のリンクからお願いします。
※紹介文には「全額MTGAに投資します!」と書いてありますが、現在、日頃お世話になっている奥さん&娘へのとんかつご馳走プランをこっそり計画中です。


◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


Did WotC Fix Standard And Historic With Today's B&R Announcement?

(リード文)スタンダードの3枚の禁止は正しい措置なのでしょうか? Andrew Elenbogen、Ari Lax、そしてグランドファイナルTOP8のEmma Handyの意見を見比べてみましょう!

By Fact Or Fiction
October 12, 2020

 「嘘か真か」特別バージョンへようこそ! 今日はAndrew Elenbogen、Ari Lax、そしてEmma Handyにお越しいただいて、10月12日発効の禁止改訂において、次の5つの質問に関する意見を述べてもらいました。記事末尾の投票ボタンから「勝者」を決めよう!

(訳者注:原文では文末に投票ボタンが配置されていて、誰の意見に最も賛同できるか「winner」を決める、という読者投票に参加できます。)

画像2

質問1.《創造の座、オムナス》をスタンダードで禁止、ヒストリックで一時停止したことはいい決断だった。

Andrew Elenbogen:
 「真」です。この質問は明快ですね。《創造の座、オムナス》は非常に馬鹿げたレベルのパワーカードです。《オーコ》同様、構築環境で様々な面で悪さをするカードで、しかし構築環境で許されていました。P/Tが2/2で、3枚目の土地でダメージを与える能力が削除されたとしたら? そう、それでも十分プレイアブルです。スタンダードで4マナ4/4で、戦場に出たときにカードを1枚引いて、ライフを4点得られるというのはスタンダードにあってはならないカードです。

 《オムナス》はアグロに対して、そしてランプデッキのミラーマッチにおいて最高のカードであり、それどころか、これからお目見えするであろう他の凡百のアーキタイプに対しても最高のカードになり得ます。とはいえ現在は、《オムナス》自身が他のアーキタイプを環境から締め出してしまったため、その「凡百のアーキタイプ」が存在していませんが……。

 《オムナス》を使用したデッキにおいて、往々にしてとんでもなくややこしい盤面になり、ベテランプレイヤーでもパッと見で何が起きているか分からないことになりがち、という事実があります。MtGの配信視聴は多くのプレイヤーにとって得難い経験ですが、このカードはその体験を台無しにするでしょう。また、プレイヤーは《オムナス》を使うことで、常にMTGAの残り時間やライブラリーアウトといった、盤外のリソース管理を強制されてしまいます。

 時間やライブラリーといった要素も競技において目新しく魅力的に映ることもあるでしょうが、残り時間やデッキ枚数の管理はMTGの主要フォーマットにおける重要な要素であってはなりません。WtoCの直近の禁止決定事由のいくつかについては、私も意見に賛同するところですが、今回の件は明らかに私の思いとは違います。いずれにせよ、いい厄介払いだった、と思っておきましょう。

Ari Lax:
 「真」です。
この議論が2週間前に起こらなかったことが「嘘」だ、と言っていいでしょうね。

 Mark RosewaterがMtGにおいて新弾リリースを行う際の基準は、「新しいけれど似通っていて、今までの延長戦でゲームができる」という点に従っています。《オムナス》とその他数枚のカード(※)は、「新弾の発売に合わせ、良いゲームをつくり上げることを目的としているデザイン」というよりは、「旧来のゲームをより過激にするためのデザイン」という趣で、明らかな失敗です。

(訳者注:「その他数枚のカード」についての言及はありませんが、《オーコ》や《ウーロ》といった禁止前例をなぞらえていると思われます)

 支払ったコストをすぐに取り戻せるデザインはやめましょう。《ほとばしる魔力》なのにすぐにマナコストを回収できるカードの印刷はやめましょう。《ほとばしる魔力》でありながらキャントリップやライフゲイン、あまつさえ攻撃やブロックを行えるカードも印刷しないでください。あまつさえ、ゲーム内のすべてのリソース手段として位置づけられるようなカード、そうしたものの印刷を今すぐやめるべきです。チェスでいえば、クイーンやクイーン以上のカードではなく、ビショップやポーンのような働きをするカードを多く増やすべきなのです。

(訳者注:蛇足ですが、彼のこの後の言及内容や、直近のコラムから察するに、おそらく、1つ目は《創案の火》、2つ目は《荒野の再生》、3つ目は《ウーロ》、4つ目は《オムナス》のことを意識していると思われます。)

Emma Handy:
 「真」です。
《オムナス》がMtGからいなくなって心から嬉しく思います。歴代のカードの中でも「唱え得」カードの最たるものです――このカードを唱えるために投入したマナやカードを即座に回収し、さらに相手が即座に回答をしなければ、無限のアドバンテージを稼ぎ出します。《オムナス》の強さについて語るだけここでは無駄でしょう。ベッドでお休みいただくことが望ましく、フォーマットからの退場によって環境がどう変わるか、今から楽しみです。

画像2

質問2.《幸運のクローバー》禁止はいい決断だった。

Andrew Elenbogen:
 「真」です。
今回の問いの中では一番答えに自信がないのですが、事実そうだと思います。《オムナス》と同じように、《幸運のクローバー》はぐちゃぐちゃした盤面を生み出しやすく、MTGAやMTGOにおける表示性を低下させます。しかし、このカードを「悪用」するためには、《オムナス》よりも多くのことをデッキに要求します。このエンジンを機能させるにはカードの特定の組み合わせが必要不可欠で、さらにはサイドボードまで犠牲にする必要があるのです。

 さらに言えば、アドベンチャーデッキのシナジーに飲み込まれずに攻めを完遂できるデッキはフォーマット上で支持されると思いますが、そのようなデッキが存在する場合に、アドベンチャー側にはサイドボードがなく、サイドボード後も対応できないままになります。スタンダードにおいては最低ひとつは苦手なデッキがあるものであり、それこそが、スタンダードが健全な環境である所以です。

 しかし問題は、スタンダードのアグロデッキが《砕骨の巨人》《厚かましい借り手》の餌食になってしまうことで、これを潜り抜けるのは容易ではない、と言う点です。アグロデッキに4枚積まれている《エンバレスの宝剣》は、これら両方のカードに対して脆弱です。白単アグロは(それらに対して強い)《敬慕されるロクソドン》をローテーションで失い、《軍団のまとめ役、ウィノータ》は《厚かましい借り手》が極端に苦手です。

 将来のセットには、もしかしたらティムールアドベンチャーに効果的なカードが登場するかもしれませんが、現在は有効な対処手段がありません。ここで《幸運のクローバー》を禁止しなければ、ティムールアドベンチャーの織りなす、それはもう見事に混沌とした戦場を数ヶ月見続けることになるでしょう。それは受け入れ難く、クローバーの幸運は尽きることになったのです。

Ari Lax:
 「真」です。
ここしばらくの間は猶予期間だったということでしょう。「テーロス還魂記」期のスタンダードにおいては、《創案の火》や《荒野の再生》といった、マナを2倍にするという悲惨な手段が環境に存在したおかげで、他のデッキの居場所をふみにじっていました。これらのカードが禁止されたことによって、次に環境を壊すものは何か、という議論になったのです。

 《幸運のクローバー》はそのエキスパンション特有のメカニズムを参照しているカードであり、後進エキスパンションの追加によって良くなるという可能性は低いものですが、ティムールアドベンチャー自体が強力過ぎました。また、《幸運のクローバー》がアーティファクトという、環境内に適切な回答手段を求めるのが難しい性質を持っている上、先置きが防げないほどマナコストが軽く、その後は単体でも優秀なカード(訳注:ティムールアドベンチャーで採用されている「出来事」持ちクリーチャー群のこと)を繰り出しているだけで優位を築けてしまいます。この禁止で十分であり、環境を「エルドレインの王権」の影からさらに遠ざけることは私もよいことだと感じています。

Emma Handy:
 「真」です。
《幸運のクローバー》を擁する4色アドベンチャーは、常に《クローバー》の設置原資を簡単に回収するので、非常に勝つのが難しいデッキでした。わずか2マナの投資で、10マナ~20マナ相当の呪文と、莫大な量のアドバンテージを稼ぎ出すのです。マナコストが不当に低く、同じようなゲームが何度も何度も繰り返されました。「出来事」クリーチャーという仕組み自体も強力無比で、《砕骨の巨人》《恋煩いの野獣》《願いのフェイ》に相対した時にうまく対抗する手段を用意するのは難しいのです。

画像3

質問3.《僻境への脱出》の禁止はいい決断だった。

Andrew Elenbogen:
 「嘘」です。
《都の進化》(訳注:ギルド門侵犯のアンコモン。3(緑)(青)のソーサリーで、カードを3枚引いて追加のセットランドを行える)はまったくお咎めなしでした。単に《オムナス》デッキがすべて《僻境への脱出》を使っていただけで、このカード自体がそこまで強力だとは思いません。カードを数枚引くためにそのターンのプレイを放棄することは、正直なところ立ち止まって深呼吸をするようなものです。
 ここ最近の構築シーンでは、マナコストが高いカードは戦場での歩みを止めることなく大きなアドバンテージを生み出しています。《世界を揺るがす者、ニッサ》が最たる例でしょう。

 《僻境への脱出》がオーバーパワーの壊れたカードだと感じるのは、《オムナス》と《水蓮のコブラ》が、その5マナの投資をすぐ取り戻してしまうという噛み合った役割を担ってしまったからです。しかし、MtGにおいてよくあることですが、問題はその見返りではなく、マナ加速にあるのです。

 《脱出》を禁止すべきだと主張する意見の最たるものは、単純なゲームの繰り返しに疲れてしまっただけです。ここ2年、ランプデッキと終わりなき戦いを続けてきているわけですから。結果として、それが無害なカードの禁止を意味していたとしても、ランプデッキが一掃される必要があるだけです。私は《オムナス》や《幸運のクローバー》なしにはランプ戦略は成立し得ないと思っていますが、そうした論理を受け入れることも必要でしょう。

 しかし、もし、「ランプは成立し得ない」という私の仮定が間違っていたとしましょう。仮に、ランプデッキがトップメタに再び躍り出たとして、その躍進の原因を《僻境への脱出》だと思う人はいますか? 《水蓮のコブラ》ではなく? アドバンテージを生み出す高コストのカードを毎ターン唱えられるとして、そのターンが2ターン早まれば、ゲームに勝つのは容易でしょう。それを可能にするのは《水蓮のコブラ》であり、そこに《脱出》は必要ではありません。

 強力なアドバンテージ獲得源をランプデッキが持っていることは重要ですが、1ターンを丸々注ぎ込む必要がある手段なら、真っ当で正当なカードでしょう。もしランプデッキを根絶やしにするつもりなら、私は《水蓮のコブラ》を禁止したでしょう。私がメスを手に本件のオペに臨むなら、どちらも禁止しなかったでしょう。いずれにしても、グルール色のユニークなドロースペルということでリーガルなままにしておいたと思います。

Ari Lax:
 「嘘」です。
WtoCが、オムナスデッキをプレイすることを強いられていた皆さんに、さらに4枚のレアワイルドカードを配布したという事実は彼らの苦痛を和らげてくれるでしょう。

 《僻境への脱出》は5マナのソーサリーであり、戦場にすぐ影響を与えることはなく、利用するには特定のデッキにおけるお膳立てが必要です。このカードは確かに、出来事を持つクリーチャーやMDFCとの相性がいいですが、このカードを禁止するというのはさながら「《悪斬の天使》は《精神を刻む者、ジェイス》デッキにおいて主要な脅威なので、両方を禁止します」という論法と同じです。

Emma Handy:
 「真」……なんでしょうか……?
 この禁止の意味するところはつまり、WotCが《僻境への脱出》を禁止することで、ランプデッキという、もはやこれ以上存在してほしくないアーキタイプを棺桶に入れて蓋をする意味があるのだ、ということなのだと思います。そういう意味では、スタンダードにおいて、だらだらと長いゲームを行うデッキを排除するなら、《脱出》の禁止によって目的を達成することはできるでしょう。ランプに対する明確な意思をもっての禁止ならやむを得ませんが、そうでないなら、《オムナス》と《クローバー》の禁止で十分で、このカードの禁止は不要だったように思います。

画像4

質問4.《時を解す者、テフェリー》と《荒野の再生》の(一時停止からの)禁止はいい決断だった。


Andrew Elenbogen:
 「真」です。
まず《荒野の再生》について話しましょうか。ヒストリックで最後に使えたときは目を疑うような強力さでしたし、まだ強力にできる余地があるとさえ思っていました。このフォーマットのランプ系カードはまだ強力で、そもそも《自然の怒りのタイタン、ウーロ》が使用可能ですから、デッキの戦略は根本的に強力なのです。非常にシナジーの高いコンボデッキであり、動きを止めるのはまず不可能です。

 現在のヒストリックのトップメタである赤単ゴブリンやジャンドサクリファイスでさえ、再生デッキと戦うには力不足です。《荒野の再生》はすべてのデッキに対して、手札破壊、あるいはインスタントタイミングでの干渉を要求します。健全な環境とは言い難いでしょう。したがって、そのパワーレベルの高さ、そしてメタゲームへの影響を鑑みると、そのまま禁止という処遇が妥当でしょう。

 《時を解す者、テフェリー》は、正直に言えば、ヒストリックのパワーレベルの中では適正でしょう。現在のメタの中でアゾリウスコントロールという選択肢は難しく、近いうちにそれが改善することもないと思います。《テフェリー》によってコントロールデッキを押し上げることは、フォーマットの多様性を取り戻す一助になるはずです。

 ただ、《テフェリー》の問題点は、対戦する際の面白味の無さにあります。MtGの面白さは、駆け引きのタイミングの奥深さにその一側面があります。自分のターンに呪文を繰り出す場合もあれば、戦闘の際に唱える、あるいは相手のターンに仕掛ける、ということも必要となってきます。《テフェリー》はそのすべての要素をなくし、そのコントローラーは何もプレイできなくなります。また、ほぼすべてのカードに干渉することができ、可能な限り悪用しようとします。

 MtGにおいて、もし《時を解す者、テフェリー》が印刷されなかった世界戦があるなら、ヒストリックは彼抜きでも今より良いフォーマットになっていたでしょうね。

Ari Lax:
 「嘘」です。
ヒストリックにおいて、過去のエキスパンションのカードが続々とMTGAに加わっていて、範囲がどこまでか理解しかねていますが、現時点で《荒野の再生》を禁止しておくことは問題ないでしょう。(もしも《荒野の再生》がリーガルなら、)3か月前のスタンダードに極めて近い状態になり、《荒野の再生》が完全に支配的なメタゲームを形成しないとしても、多くの戦略を抑圧することになり得ます。

 《テフェリー》は競技シーンにおいて特に忌み嫌われています。《約束の終焉》のようなカードによるニッチな戦略に相対した時、明確な対策カードが必要になりますが、ローテーションがないカードプールに《テフェリー》がいる限り、彼を使えばすべて解決するのです。《テフェリー》のバウンスでいいようにやられてしまうカードも然り。《テフェリー》がいる限り、打ち消しに過度に頼ったデッキも存在を危ぶまれますが、彼がいなくても、正確な戦略をもってすれば対応可能です。

 Tier上位同士の対戦においては、《テフェリー》は過去にティムール再生や、シミックフラッシュがメタゲームに存在した時、その抑止力で在り続けました。どちらの状況においても必要不可欠な存在であり、現在のヒストリックでも同じ役割を期待したいと思います。

Emma Handy:
 なぜ? どうしてこの質問はひとつにくくられているのでしょうか? 別々じゃだめなんですか?
 《時を解す者、テフェリー》は「嘘」です。《荒野の再生》は、このフォーマットで構築が最も簡単なマナ発生装置です。とりあえず《探検》と《荒野の再生》を放りこんでおけばデッキになるんですから。残りのパーツは神のみぞ知る、ということで。

 《時を解す者、テフェリー》については、彼が一時停止を受けて以来の数週間、その決定に反対し続けていました。このフォーマットで今プレイされている強力なデッキは、《テフェリー》の手が届く範疇を超えています。それなのに彼がフォーマット全体の問題のように扱われるのは、何か違う、と思います。

 特に《死者の原野》デッキがなくなったことで、《神聖なる泉》と組み合わせた「絶対に(即死コンボの妨害を)許さないデッキ」を使う必然性はなくなりました。《テフェリー》がいなければ苦戦すること必至のデッキに対して、対抗する一助になってくれるはずです。

画像5

質問5.《炎樹族の使者》解禁はいい決断だった。

Andrew Elenbogen:
 「真」です。
正直に言えば、このカードの一時停止措置は失笑モノだった。グルールアグロがヒストリックのベストデッキなら、WotCはパーティを開催すべきでしょう(苦笑)。それでも、私が知っているところでは、多くのグルールデッキは《炎樹族の使者》を採用しないで構築していました。

 あれから「アモンケットリマスター」「Jumpstart」そして「ゼンディカーの夜明け」という、複数のフォーマットにまたがるカードがリリースされました。グルールアグロにおいてマナコストが実質ただの2/2がいたとしましょう。考えてみてください、今後彼は、《集合した中隊》、《思考囲い》、《ゴブリンの上流階級、マクサス》、《水蓮のコブラ》と張り合わなければいけないのです。

 このカードは、おそらく、2015年にレガシーで《黒の万力》が禁止解除されたのと同じ理由で解禁されたのでしょう――フォーマット内でのカードパワーが相対的に低くなった状態で、それでも禁止し続けるのは恥ずべきことです。解禁されてもプレイする人はほとんどいないでしょう。

Ari Lax:
 「真」です。
(赤いデッキなら、)《マクサス》がいますからそちらをプレイするでしょう。ゴブリンが許されていて《炎樹族の使者》が許されない理由は何でしょう?

Emma Handy:
 「嘘」です。
《炎樹族の使者》は、全うで満足のいくMtGのゲームを行うつもりのない、そんなデッキに登録されるカードです。このカードが採用される前提は、《メムナイト》のような0マナのクリーチャーを欲しているデッキです。

 ゲーム後半においてはただの《ルーン爪の熊》でありながら(そんなカードを入れているなんて、恥ずかしい!)、ゲーム序盤にこのカードが複数枚手札にあれば、相手にエンジンがかかる前にゲームを終わらせることができるのです。《炎樹族の使者》は、ヒストリックアンソロジーを介してプールに追加され、一時停止リストに追加された汚点であり、私の心底大嫌いな類のカードです。

(原文ではここに投票ボタンが配置されています)


原則、全記事全文無料で公開していますが、モチベーション維持や更新頻度の向上、家族サービス費用、コンテンツ精度の確保等のため、あなたからのサポートを随時お待ちしております。たとえ少しずつでもご支援いただければ、これほど嬉しいことはありません。よろしくお願いします!