スティーブ・ジョブズに学ぶ 6

皆さんはウーバーイーツを利用したことがありますか? 私は利用可能な地域に住んでいるのですが,いまだに使ったことがありません。おそらく今後も使わないのかなーって思います。たぶん,自分が食べることに関してそこまで執着がないというか,まだそこにお金をかけなくてもよいのではないかと感じているのだと思います。まあ,社会人に比べて時間のゆとりがある大学生ですので,自分で作った方が味は劣るのしても安く仕上げることができるので利用するという考えに至らないような気もします。

あと,配送員になろうと友人から誘われましたが,それも断ってしまいました。完全歩合制なので,バイトをこなした分だけお金が入るという制度に関してはかなりメリットがあるなと感じますが,逆を言えば収入が不安定になりますし,多くの時間をウーバーイーツに使わないといけないのは自分に合っていないかなと… 何事も自分の性格などと照らし合わせて考えていくことが大切ですね。

さて,今回も「スティーブ・ジョブズに学ぶ」についてまとめていきたいと思います。本日の法則は「1000ものことにノーという」です。

いつかの記事で,何事も体験していくべきだとまとめたような気がしますが,矛盾しているように感じます。しかし,「ノー」というべき事柄が大きく異なります。早速確認していきましょう。


「ノー」というべきこととは

私は以前,たくさんのことを体験して自分の中の経験値や知識量を増やしていくことが大切であると述べたような気がします(記憶があいまいなので,述べていなかったらごめんなさい)。しかし,この「ノー」と言うことはたくさんのことをとりあえず体験していくことと矛盾しているではないかと感じた方も多くいらっしゃると思います。

安心していください。何事も体験することはもちろん大切です。では,何について「ノー」と言えばいいのでしょうか?

それは,です。

案?と思った方が多いと思います。ゆっくり解説していきますね。

私たちは何か物事を進めていくときに必ずといっていいほど,たくさんの案を出します。代表的な手法でいうとブレーンストーミングがありますね。出てきた意見を否定せずに,とにかくたくさん案を出していくこの手法ですが,結論を出すときにそれらをすべて採択するわけにはいきません。

どの案が成功するかはやってみないとわかりませんが,どの案が不必要な要素であるかは,企業の理念や経験から消去法で省いていくことができます。

また,もともと事業として成立していたものの中から不必要な部分を取り除いていくことも「ノー」ということに当てはまります。

「ノー」ということで,私たちはよりシンプルな案を提案していくことができるのです。


シンプルとミニマルの違い

さて,先ほどの項目の締めで「シンプル」という言葉を使いました。日本語で「簡潔な」という意味を持つシンプルですが,似たような意味合いの「ミニマル」という言葉もあります。これは「最小限に」といった意味合いがありますが,これらの違いは何でしょうか。

「ミニマル」にすることが「シンプル」につながるのではないか。

そう考える人は少なくありません。確かに,最小限にすれば最も簡潔に相手に伝えるができるような感じがします。しかし,残念ながらその答えは「ノー」です。

「シンプル」にするにあたって1番大切なことは,まとめた案の言いたいことを相手に最も分かりやすく伝えることであると私は考えています。最小限を求めるあまりに,本当は伝えなければならない項目を削除してしまうケースが実際あります。それは「シンプル」であるとは言えません。

本当に大切なことを分かりやすく伝えることができるように,たくさんの案に対して「ノー」ということができるような視点を養っていくことが,大切なのではないでしょうか。


スティーブ・ジョブズの例

ではここで,スティーブ・ジョブズがシンプルにした製品を考えてみましょう。例えば,iPodが挙げられますね。この製品はとにかく音楽を聴くことに焦点を合わせるために,デザインや操作方法に邪魔なものが入らないようにしています。操作方法を見ると,ボタンが一つあって再生か停止かを選択でき,右と左を押せば再生曲を変えることができます。なんとも「シンプル」で分かりやすい製品でしょうか。

デザインにこだわれば,もっとダイナミックでアメイジングな製品が創れたはずですが,それは音楽を聴く目的からは大きくはずれています。

スティーブ・ジョブズは,お客様のニーズを最大限に理解し,不必要な部分に「ノー」と言い続けたことで,画期的な製品を生み出すことができたのです。


まとめ

今回は「1000ものことにノーという」という法則についてまとめていきました。「シンプル」であることが成功へのキーであることが理解できたでしょうか。

もちろん,何が必要で何が不必要なのかを見極めるためには,経験や知識が必要不可欠です。何事も学び続けていくようにしましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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