スティーブ・ジョブズに学ぶ 7
先日,バイト先の30代の方とお話しする機会がありました。その方はもともと東京でホストをやったり,工事現場で働いたりと様々な経験をされていました。大学生である私が経験したことのないような面白い経験をいくつも紹介してくれて,終始笑わせてくれました。
話題が「女性にもてるためには」になった時,その方は「今までの話のように女性を楽しませるような話術が1番大切だよ」と言っていました。顔は三日で飽きるとはよく言いますが,確かにその通りだなと改めて感じました。
また,「ばか」とか「うざい」などといったマイナスな発言をたくさんすると,自分自身がそういう嫌な人間になってしまうとも言っていました。
その方の人訓は「楽しむ」ことで,そこにマイナスなことは余分であると考えられていて,とてもすてきだなと感じました。私も見習いたいところです。
さて,今回の法則は「めちゃくちゃすごい体験を作る」です。まさに,バイト先の先輩がいろいろな経験を積まれてきたように,お客様に対していかに素晴らしい体験をしてもらえるかが利益を出していくうえで大切です。早速まとめていきたいと思います。
めちゃくちゃすごい体験
この言葉だけ見てもだいぶインパクトがありますね。皆さんにとって,めちゃくちゃすごい体験とはなんですか?
私のしためちゃくちゃすごい体験は,少し今回の趣旨とはずれてしまうかもしれませんが,「チーム・ラボ」です。私の中には固定概念のようなものがあり,それは「自然の美しさを超える美しさはない」というものです。
しかし,チーム・ラボの輝かしい光のアートを目の前にするとそんな固定概念が吹き飛びそうになりました(でもやっぱり自然が1番だと信じています)。いろいろなアプローチで人を感動させることができるのだと感じましたし,それはビジネスを行なっていくうえで必要な視点であるとも感じました。
では,アップルはどんなめちゃくちゃすごい体験を用意しているのでしょうか。少し覗いてみましょう。
アップルストア
アップルストアにレジ係がいないことをみなさん知っていましたか?実は,店舗にいるスタッフが全員クレジットカートリーダーを所持しており,購入をその場で行うことができます。
「現金が使えないじゃないか!」そう感じた方も多くいらっしゃると思います。たしかに,アップルストアでは現金を使うことができないケースが多いです。そこに関してはちょっとデメリットであると感じます。
しかし,アップルストアは購入する方だけにその場所を提供しているわけではありません。
皆さんはアップルストアがどこにあるイメージですか? おそらく町中にあるイメージを持たれているかと思います。そこがポイントです。アップルストアは誰でも気軽に足を運べるように,車で来る必要のない場所にあることがほとんどです。ふとした時に少し立ち寄ってみることができるので,アップル製品をより身近に感じてもらうことができます。
また,店内では実際に製品を自由に使って遊ぶことができます。通常,それぞれの製品にインターネットを通していないことが多いですが,アップルは「体験」を楽しんでもらえるように展示されているすべてのアップル製品にインターネットを接続しています。これにより,さらにアップル製品をより身近に感じることができ,利益を多く挙げることが期待できます。
身近っていいな
アップルストアの例をみて,体験をすることはその人にとって身近に感じることができるという点でかなりメリットがあります。なぜなら,身近に感じられなければその必要性を見出すことができないからです。
お菓子を例に考えてみましょう。A君とB君がいます。A君の家族はみんなお菓子が好きで,休日などでお菓子をよく食べます。一方B君の家族はお菓子をあまり食べないです。この二つの条件を見ただけでも,A君とB君のどちらがお菓子を購入しやすいかということが分かります。もちろん,A君とB君自身についてもっと深く知っていく必要がありますがそれは今回は考えないこととします。
A君にとってお菓子は自分のとって身近であり,食べることが一つの習慣であると言えます。しかし,B君にとってお菓子は身近でなく,むしろ進んで食べようとしません。もし,B君がお菓子を身近に感じられるような体験を行うことができれば,購入してくれる確率が上がるかもしれません。
まとめ
今回は「めちゃくちゃすごい体験を作る」という法則についてまとめてみました。
自分自身が体験していくことも大切ですが,お客様に体験をしてもらうためにはどのような工夫が必要なのかを見極めていく必要があります。
体験内容も前回の法則であったように,「シンプル」なものでなければなりません。いろいろ考えなければなりませんね。大変だ。
こんなラフな感じで今回は終わりたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。