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優良業者の見分け方 in India

インドで悪質業者に引っかかった体験談はネットで山ほど載っているけれど、まともな業者の話はほとんど聞きません。一年間事業を行いインドの人々と接っする中で知見がたまってきたので、ここに書き記しておこうと思います。

まず、ここで話す優良業者についてですが、個人事業、もしくは社員20名くらいまでの中小企業で、ほぼ見積通りの商品・サービスが許容範囲内の納期で上がってくる業者を言います。そのため、そもそも見積に書かれていないけど、空気を読んでちゃんと仕上げてくれるみたいな能力はそもそも期待していません。

私もたまに伝聞で聞くことがあるのですが、「○○なインド人に騙された、こんな奴は信じちゃはダメだ!」みたいな話は印象論の事が多く、再現性が低いです。インドはいろんな人種が入り混じっているため、行動パターンのばらつきが無茶苦茶デカいです。そのため、こういう応対をするような人は○○だ、みたいな話は普遍的な説得力を持ちえません。

自分で試してみて割と効果的だと感じているのは、相手の特徴を分析するのでなく、自分が優良業者であったらどんな行動をとるかを考える方法です。なので、優良業者はどのような環境にあって、どのような顧客対応をする可能性が高いかを説明したいと思います。

まず、インドで優良業者はとても少ないです。その結果、仕事は優良業者に集中するので優良業者はとても忙しいです。

常に連絡がひっきりなしに来ている優良業者では、担当者が慢性的に不足しています。そのため、優良業者はメールが来た瞬間に即レスするか、2、3日後に思い出して返事するみたいなパターンが多くなります。また、客が常にたくさんいるので営業はあまりしません。というか、営業しなくても口コミでガンガン客が来るので営業の必要がありません。なので、こいつら商売やる気あんのか?みたいに見える業者が優良業者で有ることは多いです。

そのため、最初にコンタクトを取った後、担当者から何度もマメに連絡がある場合、その会社は仕事が無い可能性が高いです。始めたばかりの事業なら優良業者の可能性はありますが、業界歴5年とかの場合はかなり警戒したほうが良いです。

また、優良業者と打ち合わせをすると、かなり細かい仕様と見積の確認をいれてくるのと、なかなか値段を出してきません。なぜなら、インドは常識のレベルが人によってかなり違うので、当たり前の事でも事前に細かく確認を入れないと正確な見積が取れないからです。また、わざと適当な仕様で見積もりを出させた後、予算増となる詳細仕様を説明して、元の見積で進めるようゴリ押しする人が沢山いるからです。

逆に危険なのは、ちゃんと仕様を説明する前から「OK、絶対大丈夫!!金額はこれだけど、あなただけ○○%OFF。」みたいなことを言ってくるパターンです。確実に期待と全く違う商品を納品してきます。

また、商談中に仕事と関係ないのに、あなたや日本について褒めてくる人はとても危険です。

日本人がインドに来ると、色々な面で粗が目立つため、「インドは全然ダメだけど日本はすごいんだろぅ?」みたいな話をされるとまんざらでもなく、日本を褒める→→親日家→→日本品質がわかってる→→優良業者と考えてしまいがちですが、褒めるのはこちらを良い気分にして交渉を有利に進めようとしているだけです。

まとめると、塩対応で要件の確認が細かく見積もりが遅い業者は割と優良業者の可能性が高いです。



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