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身の周りには、理科の授業に使える「もの」がたくさんある その2

(二) 空き瓶と学校の土を使えば、地層を作ることができる

ジャムなどの空き瓶で地層を作ることができる。
空き瓶に土と水を入れて振るのである。
土は、運動場の土と校舎の横の地面から掘り出したものをつかった。
違う種類の土を混ぜることで、地層が見えやすくなるのだ。
たまたまだが、校舎の横の地面の土は、色が黒っぽくて、茶色い運動場の土とは違いが分かりやすかったのである。
学校にもよるだろうが、学習園の畑の土でもいいだろう。
瓶を振るということは、台風などで海が荒れた場合を想定していることになる。しばらく、瓶を静かに置いておくと、はっきりとした地層を観察することができるのだ。学校にある土でできることが楽しい実験である。
身近に手に入るものとして、事前にコーヒーの粉でもやって見た。コーヒーをいれた後にペーパーフィルターに残った粉をためておいて使ったのである。
運動場の土とコーヒーの粉を混ぜてやって見ると、たいへん分かりやすい地層ができたのだ。
 ところが、水がいつまでも経っても無色にはならず、茶色いままで、しかも、ふたを開けるとコーヒーのにおいがするので、授業では、使えないなということで断念をした。
 地層実験器が理科室にあり分かりやすいが、演示実験用なので、全員で実験をすることになる。
空き瓶を使った実験を並行して行うことで、全員が体感できるため、お勧めの実験器である。

よく見ると、茶色い層と黒っぽい層に分かれています。
いちばん上にうっすらと、泥の層もあります。
水に浮かんでいるのは、ゴミですね、

(三) 百均で手に入る鉢底石を使って、火山噴出物を観察することができる

 火成岩を観察させるときに、理科室の火成岩の標本を見せるのもよいが、園芸店や百均などで手に入る鉢底石を使ってもよい。
 鉢底石は、火山から噴火した軽石である。穴がたくさん空いていて、水に浮かぶ様子も観察をさせることができる。
 今回の授業では、沖縄に漂着した軽石を手に入れたので、ニュース映像とともにそれも見せることができた。

(鉢底石は軽石で、水に浮かぶ。)


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