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身の周りには、理科の授業に使える「もの」がたくさんある


 理科の授業には、具体的なものが必要である。
 身の周りには、授業に使えるものがたくさんある。


 例えば、「大地のしくみ」(六年生)の学習では、地層の学習をする。
 以前は、地層なんて、学校の近くに観察できる場所もないし、実験や観察もあまりできない単元だから面白くないなと誤解をしていた。


 しかも、「大地のしくみ」は、六年生二学期の単元でなので、運動会や学習発表会もあるので、理科の授業の準備に時間をかけることもできなかった。そのため、ついつい、さらっと授業を進めていた。
それでも、ある程度の知識は、教えることができていると自己満足をしていた。


 今回、理科専科になって、教材研究に時間をかけられるようになった。そうなると、見えるものも違ってきたという訳である。


 身の周りで、比較的簡単に手に入れることができる材料を使えば、楽しく指導することができるということだ。


(1) 百均で手に入る鹿沼土で火山灰を観察する


 理科室に観察用の火山灰があれば、それを使って観察すれば良い。


しかし、それがない場合、園芸店やホームセンター、百均などで販売されている鹿沼土を使って観察をする。鹿沼土は、赤城山の噴火で出た軽石が風化してできたものである。つまり、関東ローム層の土だ。一袋百円前後である。

鹿沼土


 鹿沼土をるつぼに入れて、何度も水で洗うときれいな鉱物(長石、角閃石、カンラン石)を20倍程度の倍率で観察することができる。洗浄の仕方は、実際にやって見せた方が良い。


 ポイントは、土を少しだけ使うことである。薬さじに三分の一程度の量で充分である。


 顕微鏡で観察するのは、耳かきに軽く一杯程度でいいので、土が多ければ、、それだけ洗浄に時間がかかってしまうだけなのである。

顕微鏡の写真



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