DBICでの活動と、メタ認知能力の意義について

6月から、企業やオープンイノベーションの場の創出を目指している、デジタルビジネスイノベーションセンター(DBIC)でコーチとして活動させていただいてます。
ですので、今回はそのDBICについて少しご紹介をば。

DBICについて(の私の理解)

DBICは、イノベーションの創出を目指し、
主に、企業のトップ同士の対話/学びの場と、
企業の変革リーダー同志の対話/学びの場を創出しています。

そして、
変革リーダーが、企業変革を進める初手としては、
変革リーダー自身のモチベーションの源泉を認識することが有効です。
それが、(たとえこの先厳しい道だとしても)
これから変革を続けるためのエンジンとなるからです。

変革リーダー自身のモチベーションの源泉を確認するためのセッションとして、UNLOCK QUEST があります。
「なぜ、自分は今この会社にいるのか」「自分は何をするのか」を3カ月間探求します。
私は、6月からこのセッションを伴走支援させていただいています。

私の思い・考え

自分自身のモチベーションの源泉を考えること、内省することは、自分を俯瞰して見ることに他ならない。
そして、その行為を通じて、私たちは多少なりともメタ認知能力を向上させることができる。
ここで獲得したメタ認知能力は、組織に対して影響力を行使する際にも、有効となる。
(組織の構造を読み解き、てこの原理を働かせることのできるティッピングポイントを見つけ、そこに働きかけるには、自分のいる組織自体をメタ認知する能力が有効)

合成の誤謬という言葉がある。
個人の視点では合理的な行動であっても、社会全体では同じ行動をしたときに必ずしも好ましい結果が得られるわけではない、個人の合理性と集団の合理性は合致しないことを表すそうだ。

元来協力し合う私たち同士の中で、なぜそんな現象が起こるのか。
それは、「個人」の視点の大きさにあるのかもしれない。
個人が、「私が」というエゴの視点で会社組織で働くとき、エゴとエゴがぶつかり、限られた資源の奪い合いになる。
個人が、「私の組織が」「私の会社が」と、自分自身よりも少し大きな枠で、考え、行動できた時、競走(パイの奪い合い)ではなく共創出来るようになるのかもしれない。
だとすれば、私たち一人一人がメタ認知能力を獲得し、それを活用できるようになることは、とても意義深いことかもしれない。
そう考え、「モチベーションの源泉を探すことを通じ、メタ認知能力の向上をはかれるセッション」に、コーチとして参加させていただいています。

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