わかりやすい不幸は描けない
「多様性」という言葉の広がりとどちらが先か分からないが、ここ数年の映画やドラマには色んな人物やパートナーシップが登場するようになった。眼鏡をかけたディズニーヒロインが登場したり、アセクシャルの2人が主人公になったり。そして、同性カップルが出てくる物語も驚くほど増えてきた。
同性愛がテーマの映画の枕詞には「禁断の」というワードが付き、その上放映はミニシアターだけ、という頃を思うと、時代の動きを感じる。「無いもの」が「(ごくごく限られた遠い世界には)あるもの(だけど禁断ですよ)