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ファーストペンギンを代行することについて、考えたことをつらつらと

2019年に東海HRを創業してから、建設現場向けロボット、需要予測AI、就活アプリ、3D CAD ECサイト、プラスチックハンガー等、お陰様で多くの新製品開発プロジェクトに入らせてもらえる機会を頂きました。この場を借りてお取引させて頂いているお客さんにお礼申し上げます。

お客さんと横並びで一緒に手をめーーっちゃ動かす手法自体は変わらないものの、2024年からは新たに「ファーストペンギン代行!」のマインドセットで、お仕事をお請けしてしていきたいと思います。プチリニューアルへの意気込みを込めて、ファーストペンギンを代行することについて、思っていることをつらつらと書いてみました。

ファーストペンギンを代行するとは

『ファーストペンギン』という名前のドラマまで出ていることもあり、その言葉の意味するところは皆さんなんとなく理解されているかと思いますが、改めて。

ファーストペンギンは、群れの中から餌を求めて最初に飛びこむ1羽目のペンギンのことです。そこから派生し、リスクを恐れない、はじめてのことにもトライする精神を持つ人に対しても、リスペクトを込めてファーストペンギンと呼ぶこともあります。もはや誰が言い始めたのか、そのルーツをパッと探せないくらい浸透した言葉ですね。

本題。私がなぜファーストペンギンを代行することを仕事にしようと思ったのか。それは、自分自身が新製品開発プロジェクトに携わってきた中で、様々なチームで様々な(胃が痛くなる)ケースに立ち会った結果、

とりま自分、やってみますね!
やってきました、どうですか?

ってシーンで、自分の価値を発揮できた機会が多かったからです。

なんて単純な思考なんだ!と思う方も多いかもしれません。一応、専門的なスキルセットはあるのですが、その専門性自体よりも、「ちょうど俺が考えていたことを色々試してきてくれるんだよな、コイツ」と感じて頂くことが、継続してお仕事を頂く機会に繋がっていました。

▼お客さんにはさすがに言いませんが、この精神で仕事しています。

価値を言葉にできたのは最近でした

で、会社としてはちゃんとその精神に価値をつけようと。

そう思ったのはいいものの、自分は自分の価値を言葉にすることがめちゃくちゃ苦手なんですよね。魅せ方が下手くそすぎる。なので、仕事人としてのキャリアお悩み相談を、親愛なる5D(ファイブディー)のゆいさん只腰さんらに依頼しました。

恥ずかしながら、働き始めが早かったこともあり、自分は自己分析というものを今まで全くしてきませんでした。社会人人生≒自営業歴の自分にとって、先輩起業家との壁打ちくらいでしか自分を内省する機会がなかったので、どちらかというと相談は刺激やビジネスアイディアを貰いに行く時間、となんとなく考えていました。いち仕事人としてフラットに自分の強み弱みを言葉にして考える機会はとても貴重でした。

  • なんだかんだ待てず、ゴール自分で決めたい派

  • 戦略よりも戦術寄り

  • 行動が先で後付けロジック

  • クイックに精度60%

  • 理想形は呪術廻戦でいうところの伏黒パパ

などなど。内省をしていくうちに、自分の考え方の傾向が掴めて、これまでなぜお客さんが自分に頼ってくれたのかを改めて知ることができました。これらの価値を一言で表した結果が、「ファーストペンギン代行」でした。

自分で自分のことファーストペンギンと称すことは少し恥ずかしい気がしますが、実は後ろから押されているだけ説や致死率が高い説も浮上(どちらも出処無し)しているツッコミどころも含めて、自分の仕事スタイルと合っていていいなと思いました。なにより、ペンギン、カワイイですし。

「今チームええ感じやねん」の状況をつくるには、ファーストペンギンの存在は必須

規模も大きく、伝統的な会社で新しいことを興すための解決策の1つに、「外部の起業家を召喚する」選択は増えて来たかと思います。2022年に経産省が出したレポート『未来人材ビジョン』でも、ドメドメの同一的な組織づくりはやめていこうぜーって仰っておりますし、創業時の仮説ではこの流れに乗っかって商売をしていくことを考えていました。

ところがいざ、お呼び頂いたチームに入ると、意外にも新規性や独創性を持つ人材は多くいると気づきました。アイディアだけでなく、ちゃんとアクションできる、PDCA回せる人も多いと。実際にグローバルで勝てる製品のプロトタイプを作り込んでいる企業も少なくありませんでした。

一方で、一度スタートさせた新商品開発プロジェクトが、事業的に今ひとつ垢抜けない(ええ感じじゃない)あるあるパターンに、過去の意思決定の蓄積がつくる「〇〇を変えるのは面倒だな」の空気感はあると感じました。

特に、チーム全体で悩んで決めたこと。例えば、事業計画修正に直結する値決めや、必ず複数人での意思決定が介入する業務フローなど。一度運用に乗せて「楽」になった後は、どんなにチャレンジングな組織においても、変える発想自体が少数派になり、現場担当者レベルでは変えづらいケースは往々にしてあります。

また、リーダーも自分の発言に一貫性を持つように求められがちなので、異変に気づいていても変えるまでに時間がかかるパターンをよく見てきました(数人規模の会社を経営している私でもよく陥ります、自戒を込めて)。

こんな時は、まさにファーストペンギンの出番です。思い切って余所者の人材を入れて、勝手や見えないルールを知らない人が、ゼロ...とまではいかなくても0.5から新しい仕組みを作ってしまう。余所者が空気を読みながら空気を読まない形で、大胆にメンバーを巻き込むほうが、早く課題を解決できる(チームええ感じになる)シーンもあると考えています。

自分の賞味期限を意識してプロジェクトに入る

ファーストペンギンにも、賞味期限(引き際)があると思っています。前線に立って変化を起こした結果、当事者性を持ちすぎて空気を生む側になってしまったり、事業成長のスピードに専門性が追いつかないこともあります。

そんなときは、足りない能力・視点を補うしかありません。お客さん先の決裁者さんに頼んで、自分のポジションの上長を採用したり、コンサル会社さんを入れるように促しています。

昔はどんなプロジェクト先でもプロマネであることにこだわっていましたが、今は自分がファーストペンギン精神でプロジェクトに入れているかを大切にしています。

つらつらと書きましたが、最近はこんなことを考えてお仕事をしております。お仕事ご一緒できる東海エリアの会社さん、プロジェクトに入ってもらえる協力業者さんとはどんどん面チョクでお会いしたいなと思っておりますので、今後とも若目田をどうぞよろしくお願いします。


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