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大学生×考える 日本の食料・農業・農村の課題と取組について学ぶ

 東海学院大学管理栄養学科の1年生です。大学に入学して3週間。まだまだ緊張する日々が続いていますが、毎日楽しく大学に通っています。
 noteに思いを書くのは初めてですが、自分が感じた事や思ったことなどを書いてみたいと思います。

農林水産省東海農政局様から『日本の食料・農業・農村の課題と取組』についてお話を伺いました

 今日は、農林水産省東海農政局企画調整室長の井上俊樹先生から『日本の食料・農業・農村の課題と取組』についてお話をお伺いしました。

現在の食事内容は輸入に支えられている

 はじめに私達が日頃食べている食事内容の変化についてのお話を昭和40年と現在の食事内容とを比較して教えていただきました。昭和40年の食事内容と比べて、国産だと思って食べていた食材でも肥料などは輸入に頼っていることもあるそうで、私達の今の食生活は輸入依存するところが大きい食事内容なのだと知り驚きました。

日本の農業の状況・食料自給率・世界の食料需要について知る

 農業従事者の高齢化が進み、平均年齢は68歳になるそうです。さらに農地面積も農地面積が最大であった1961年に比べて、約171万haも減少しているとか・・・一方で荒廃農地は28万4千ha(令和元年)にもなるそうです。
 日本の食料自給率は37%(令和2年度)で諸外国の食料自給率に比べても先進国中最低水準。そのような中、世界人口は2050年には現在の80億人から97.4億に増加する見通しがあり、世界の食料需要は2050年には69億トンにもなるそうです。人口増加によって世界の食料需要が増加する中、日本に食べ物を輸出してくれる国があるのだろうかと将来の食に不安に感じました。

食料の安定的な供給のための取組(食料安全保障)について学ぶ

 食料安全保障についてもお話を伺いました。「国内の農業生産の増大」「輸入穀物等の安定供給の確保」「備蓄の推進」などの取り組みが行われ、さらに令和2年3月に閣議決定された「食料・農業・農村基本計画」では、令和12年までに食料自給率を45%にするという目標を掲げて取り組みが進められているそうです。
 その目標達成のためには、私達一人ひとりがちょっとしたことに取り組むことが大事だとか・・・お話を伺ってお米をもう一口食べること、国産小麦製品を食べること、国産大豆製品を食べること、国産米粉製品を食べることに私も意識して取り組もうと思いました。
 また、制定から約20年が経過した食料・農業・農村基本法について、これから先の時代を見据え、検証・見直しが行われているそうです。
 みどりの食料システム戦略についのお話も伺い、カーボンニュートラル等の環境負荷軽減の食料システム構築が大切なんだと知ることができました。

たくさんの質問がありました

 お話を伺った私達学生からたくさんの質問がありました。クラスのみんなの意見を聞きながら、私達一人ひとりが考え、行動することが大切なんだと感じました。たくさんの質問に対し、時間を延長し、丁寧に教えていただきありがとうございます。とても勉強になりました。

お話を伺った私達学生からの感想です

「日頃食べている食事の多くが輸入に頼っていることを知りました。国産牛肉を食べても、家畜の飼料が輸入に頼っている現状を知りました。岐阜県では飛騨牛が有名ですが、飛騨牛を育てている生産者の方を守りつつ、持続可能な食料生産について考えていくことが大切なんだと思いました。消費者として将来管理栄養士を目指す学生として、そういった意識をもって大学でこれから食について学んでいきたいと思います。」
「日常のちょっとした取組が食料自給率の向上につながると知り、お米、国産大豆製品、国産小麦製品を少し食べることから取り組んでいきたいと思います。そしてこういった少しでもできることを多くの方に広めていきたいと思います。」
「ウクライナ情勢、感染症など、世界情勢の変化によって世界が食料不足になった時に、はたして食料自給率が37%(令和2年度)の日本に食料を輸出してくれる国があるのだろうかと不安に感じました。日本では農業従事者の高齢化や就農者の減少など大きな課題があるのだと知りました。世界人口は2050年には97.4億人に達するという見込みもあるそうで、食料をどうやって安定的に確保できるのかが本当に大きな課題なのだと知りました。」
「みどりの食料システム戦略のお話を伺いカーボンニュートラル等の環境負荷低減が持続可能な食料システムに大切であるということを知りました。気候変動で農作物にも影響が出ているとの話も聞いたことがあります。気候変動が食料に与える影響も大きいのだと改めて感じました。有機農産物を意識して買うなど、できることから取り組みたいと思いました。」
「制定から約20年が経過した食料・農業・農村基本法の検証・見直しが行われているお話を伺い、これだけ世界情勢や気候変動などの大きな変化の中で先を予測して政策を考えることは相当大変なのだろうと思いました。今回のお話を伺うまで、食料について考えることはあまりありませんでした。常にお店に行けば世界中の食べ物が季節も関係なく手に入る今の暮らしが当たり前だと思うことから意識を変えていきたいと思います。」


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