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大学生×学ぶ 農薬の管理及び適正使用について学ぶ

 東海学院大学管理栄養学科の1年生です。今日は農林水産省東海農政局消費・安全部農産安全課 課長補佐(農薬管理・植物防疫)牟田 繁司 先生、安全管理専門職 村山 真一 先生に『農薬の管理及び適正使用について』教えていただきました。

農薬のリスクと農薬のメリットについて考える

 はじめに農薬中毒事故や農薬取締法の歴史について教えていただきました。戦後にシラミなどの駆除剤として発疹チフス予防にも使われていたDDTも、人畜の被害防止、残留農薬対策の強化などの法改正によって農薬として販売・使用禁止になったのだと知りました。法改正によって農薬と農作業の安全性が向上している歴史を知りました。
 しかし、農薬がない時代には、海外や国内において病害虫による被害が深刻であったことを知りました。ヨーロッパのジャガイモ飢饉や日本で稲の害虫ウンカの大発生が要因となって、享保の大飢饉が起きたことなどを知り、農薬の重要性を知りました。
 最近では、気候変動などによって諸外国から病害虫の侵入リスクが高まっているそうです。日本は温暖多雨・多湿という気候や栽培方法などから病害虫が発生しやすい特徴があるそうで、農薬の果たす役割について考えることができました。

真剣にお話をお伺いしています

お話をお伺いした私たちの感想です

「私も先輩と一緒に有機栽培のプロジェクトで活動をしているのですが、虫の多さと雑草の多さで、作業量がとても多くて、人数が大勢いても大変です。農薬を使うことで得られるメリットも大きいと思いました。環境負荷低減のための技術開発・普及の取組についても教えていただいたので、早く普及することで地球にも、生産者にも優しい農業ができるのではないかと期待しています。」
「農薬基準値超過は毎年発生していることにも驚きましたが農薬も食品添加物同様に食品安全委員会によるリスク評価を基に厚生労働省で残留基準を設定し、安全性を守っていると知りました。」
「農薬の登録にはいろいろな省庁が連携して安全性を確認していることを知りました。農薬登録情報提供システムも体験することができ、興味を持ちました。使用者がきちんと情報を得て、使用方法や安全な使用について意識することが、事故を防ぐことにつながるのだと思いました。」


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