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先行随伴性姿勢調節とは?

今回は先行随伴性姿勢調節(予測的姿勢制御)についてお伝えしていきます。

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先行随伴性姿勢調節とは?
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我々の日常的な運動は、四肢末梢の運動が生じることがほとんどです。
例えば、歩き始めには下肢を振り出し、物を取りに行くときは上肢を動かしたり…

頭の運動に関しても、身体の中心にある体幹から考えると、末梢に動きになると捉えられます。

今回は上肢の活動を中心にお伝えしていきます。
私たちの上肢の重さは一側上肢は体重の約6%あるといわれています。
体重が55kg(私の体重…www)の場合、一側上肢は約3.3kgとなります。

身体の中心にある体幹を中心に考えると…
腕を動かす=3.3kgの重さを物体を扱う
ということになります。

スライド1
スライド2
スライド3

なのでこのようなスライドように、腕を動した際に身体が何もしなければ、私たちの身体は前方に倒れていますはずなんです!!!

けど、私たちは腕を動かしても倒れませんよね???

倒れないように、勝手に姿勢を調節してくれるメカニズムのことを
”先行随伴性姿勢調節(APA)”
といいます。

文章でお伝えすると…

「来たるべき運動に伴って生じるであろう身体動揺(外乱=今回の説明では腕を動かすとき)を見越して・あらかじめ予測して、姿勢調節を行っている」

ということになります。

このような姿勢調節が無意識的に上手に働いているから、私たちの歩行や上肢操作などがスムーズに行われています。なので、この姿勢調節が上手くいかないと日常生活動作に支障がでるとも言えます。

そして、この姿勢調節が上手に行いにくくなってしまう病気・疾患が「脳卒中」であると考えます。

なので、私たち療法士が基本動作や日常生活動作を良好な方に、導いていく際にこのような姿勢調節機構を知っておく必要があると思います。

これらのようなことを考えながら、介入した方の経験談をこちらにも載せていますので、一度こちらの記事も見て頂けらたと思います。ではまた。


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