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ツイッターのアカウントを閉じた話

2019年に転職して始めた、とかげ(2019年2~12月までとかげのしっぽきり、2020年1月以降とかげ)という名のツイッターのアカウントを先日たたんだ。

もともと、転職前の職場での諸々の不満(特にWMに対する不当な評価、待遇)を吐き出して新しい職場でがんばる自分を発信しようと思って始めたアカウントだった。
当初のアカウント名「とかげのしっぽきり」は、おしりたんてい3巻「ふめつのせっとうだん」に登場する「ブラックシャドーだん」の合言葉からとった名前で、切られたしっぽのようなわたしが奮闘して再起するイメージで付けた。
前職での思いを日々吐き出しながら、新しい職場でがんばってちゃんと評価されていく日常を発信した。
2019年末、前職場に対する恨みつらみを無事に消化、消火、昇華できたと思えたので、2020年に「とかげ」に改名して呟き続けた。

「とかげのしっぽきり」時代からフォローしてくれていた方に何度か指摘されたことがあったが、「とかげのしっぽきり」のわたしと「とかげ」のわたしはだいぶ違っていたと思う。
「とかげのしっぽきり」のわたしは、まだまだ自分のことで手いっぱいだった。
「とかげ」のわたしは、自分のことから進んで、子どものことや社会全体のことを広く見渡す余裕ができた。フォロワーがぐんぐん増えて、万単位のフォロワーがいる人に引用RTしてもらったりAbemaヒルズのトピックに使ってもらったり、反響もあって楽しかった。

万単位のバズりを何度も経験した良きツイッターライフではあったが、とかげのアカウントはいずれたたみたいと前々から考えていた。

WMに対する不当な評価、待遇に不満で前職場を飛び出したこともあって、「とかげのしっぽきり」の頃はフェミニストっぽい呟きが多かったし、今でも、あらゆる不合理から女性を解放せよ!という気持ちに変わりはない。
でも、ここ最近行き過ぎた男女平等を唱えるフェミニスト(?)が多くてとても疲れた。
わたしは前職場から出て自分の仕事をちゃんと評価してもらえる世界に身を置いて本来の自分を取り戻して共働きを続けているけれど、これはすべての女性が望んでいることではないと思っている。
これだけが正解ではない。各家庭に適した仕事家事育児バランスがある。
自分の問題を解決することが社会問題解決の第一歩ではないし、社会問題解決が自分の問題解決の第一歩でもない。
よそはよそ、うちはうち。みんな違ってみんないい。
今のわたしはそんな気持ち。

男性育休を広めたいだとか、共働き称賛だとか、よその家庭の生き方や選択に過度に干渉したい人たちに疲れたのである。自分がうまくいかないのは自分と違う考えの他人のせいだと思うとか、自分と違う考えの人が許せないだとか、他人に過度に干渉したい人たち・・・
わたしが求めている世界は、みんながやりたいように自由にやれる世界だと気付いた。各家庭の事情に合わせてみんなが幸せに暮らせればそれでいい。

そんな息苦しさにしばらくもがいていたところ、仕事で運よく次のステージに進めることになった。
今このタイミングでとかげのアカウントはお焚き上げしよう。
自由を求めて。
思い立ったが吉日。
敗者復活WMアカウントだったとかげのアカウント、この2年弱の思考実験を記録に残すためにアーカイブして閉じた。

たくさんの思い出をありがとうございました。
とかげとしての発信は、今後はここで細々と、ツイッターは別垢で粛々と続けていきます。