#115リーダーの仮面

「いちプレーヤー」から「マネジャーに頭を切り替える思考法」という副題がついており、チームをマネージするために必要でありまた一見冷徹とも言える手法が本書では紹介されている。識学という会社を起こした筆者が組織を運営していく上で必要なこと感情論を抜きにして書き起こしておき、いわゆる古き良き上司がしそうなことで実際には効果のないことをバッサリと切っていく論調は読んでいても痛快。自分にとっても、まだ小さな組織をマネージしているものとしては完全にこの通りやりたいかというのとできるかというのはあるが、コミュニケーションまた目標を設定する際の参考にすべき論点が多々あるように思う。以下、本書からの抜粋。

・マネジメントでは感情を横に置くこと。感情は結果が出てから出すもの。

・いい人になろうとするのではなく、結果を出すためのコミットをする。マネジメントに徹すること。

・リーダーのやることとしては、ルールを決めること。ガイドラインを明確にすること。誰が何をいつまでにするか、といったガイドラインを明確に弾くことが求められる。

・「お願い」ではなく言い切りで任せる。(今の場合はまだそこに階層がないのでここはあくまでフラットで双方向でも良いかもしれない。)

・事実の確認にフォーカスする。

・自分にとって利益があるか、という視点で物事を考えるのが人間。建前ではなく、何を目指しているのかを理解すること。

・「会社にうまく使われる」人ほど成長が早いのではないか。

・利益が先であり、連帯感はその利益から自然と出てくる。

・メンバーからすると利益が上がらないことに対して恐怖を感じてもらう必要がある。

・プレーヤーだった頃の自分を超えていく成果をメンバーが出せるような環境を作る、健全な競争状態を構築するのがマネジャーの役割

・人を人と思って運営すると、かえって人の為にならない。目的は成果を出すこと、そして成長をすること。そのために感情を排除して事実でコミュニケートした方がずっとうまくいくのではないか。

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