#103 グーグル ネット覇者の真実

現代のインターネット時代の覇者と言えるグーグルの生誕と成長を遂げていく際にどのような軌跡を描いていったかを描いた本書。登場人物が天才すぎて、読んでていて自分との距離を感じずにはいられなかったが、グーグルの成長の過程からも、天才的な超人が集まっても必要な努力はあって、芽を結ぶまでも多くの時間がかかったこと、また面白い問題を解くことが人生の楽しみであるのだなと噛み締めるきっかけをもらったと思う。以下、本書から抜粋。

・創業者たちの夢は最初から世界を変えることにあった。

・創業者ラリーペイジはニコラ・テスラに感銘を受けた。偉大な発明者だったにも関わらず世の中に大きな影響を残せずにこの世を去った。これが彼に、発明以外にも多くのことに手を染めることの重要性を与えることになった。

・ページの内容だけではなく、全世界がそのページをどう評価しているかに基づいてランク付けすることが可能なら、検索結果を評価する上でかけがえのない価値があることに気づいた。

・問題解決のために数学を多用して、ウェブ全体を数億の変数を持つ方程式に変換した。

・ペイジの用心深さのかなりの部分は彼の父親の死と関係があると推測していた。大切な人を奪われて、もう二度と何かを信用する気になれなくても不思議ではない。

・嫌な奴らは会社に入れるな。極め付けの優れた技術力、ユーザー視点を最優先する姿勢、理想主義、を求めた。

・Don't Be Evil 邪悪になるながグーグルの標語であり、道徳的に正しくありたいといつも公言してきた。

・グーグルはログ情報をいたるところで利用し始めた。検索システムの更新、改善には欠かせないプロセスとなった。

・検索を通してWWWに働きかける行為を行うことでお金を稼げることをGoogleは証明してしまった。

・黒字化して初めてビジネスをしている実感が湧いてきた。

・広告の入札モデルは、二人目よりも1セント多くするというものにした。これはアメリカの国債入札モデルと同じである。

・広告スコアモデルを導入することで、品質管理を広告主側に寄せた。

・全ての机の上にコンピューターをというビジョンから、世界中の情報にアクセスして使いやすくするグーグルのビジョンが大切だ。

・アイデアがあったら承認を得たりせずやってしまう。形になってきて初めて予算を突きつける。これがグーグルのやり方。

・カスタマーサポートセンターを作るのではなくて、ユーザー同士に問題を解決させることを選んだ。

・地図情報とグーグルマップを突き合わせた。

・YouTubeはグーグル検索の動画版として軌道に乗り始めた。

・大きなインパクトを与える仕事に取り組み人が少なすぎるように思う。みんなが失敗を恐れて野心的なことに手を出そうとしないからだ。それに技術的な解決策、とりわけコンピューターにどれだけの力があるか、皆、理解していない。

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