#229マーケットの魔術師

米国トップトレーダーが語る成功の秘訣ということで、70,80年代から現代まで活躍したファンドマネージャーがどのような道を辿ってきたかが記載されている。本書に登場する人でさえ、あまりにも負けつづけたこと、感情に任せて取引をしてしまったためにうまくいかなったことが多いというのは励みになる。まだまだ一歩めだが、志を大きくもって挑み続けたい。あとは、情報の非対称性を探して大きくかけることが非常に大切であるし、自分のエッジをどのように見つけ生かすかということに頭を捻り続けなければならない。

・トレンドフォロワーは従来からあるトレードの原則である利食いを伸ばし、損切りを早くすることを目指す。

・本書に登場する人でさえ、あまりにも負け続けてもうトレードはやめるべきだと感じたこがある。

・ニクソンの価格凍結政策では、人為的に価格が抑えらていたが、結果とし品不足が生じる。現物が抑えられていても、先物には大きく上昇余地が存在していた。(当時は先物で売れば価格統制も回避できたが、法律関連のこともグレーでありよくわかっていないことが多かった。)

・市場が精錬されればされるほど、条件に合うトレードが難しくなっている。

・頂点を極めるには才能も必要、優れたトレーダーになるためには努力が必要である。

・多くの誤りはトレードのしすぎ。相場は操られていない、最終的に行きたいところに行く。

・優れたトレーダーは物事に固執しない。視野をもって、起こりうるシナリオをいくつか考えることができる。

・負け続けた時には、何もしないことが大抵の場合は正解

・今日とは全く異なる世界を想像できる能力と、それが現実にあり得ると考えられる能力。プレッシャーの中でも理性を保てる能力が重要。

・独立心が強く、少数派であることも性質の一つ。

・ファンダメンタルとテクニカルのどちらも補完的に使用したトレードを用いている。テクニカルの初動には、世の中の賢い人が情報を掴んで動かしているというケースもあることを念頭に。

・トレードスピードにもよるが、ベアマーケットの時にはみんなが買い戻す時にポジションを作るべき。

・最初の大きな成功を買いでとったか売りでとったかによって、その人の市場感覚が形成されることがある。

・70,80年代には金曜日に非常に強く引けるといったことがトレンドの継続になった。市場が発達するにつれアノマリーは少なくなるかもしれないが、アノマリーのある市場でトレードすること、またアノマリーを起こす行動を考えることが必要。

・トレードコンセプトは正しいことと、それに従う一貫性と規律がなければ結果はついてこないもの。

・デニスに言わせれば、どの市場かわからなくてもトレードすることができる。完全に同じでなくても現象を紐解くことは可能であるはず。

・トレンドフォローをする人がより多くいるということは、トレンドフォロワーにとっては実は良いことである。ただ、短期、中期、長期のトレンドフォローシステムでその比重は時に変えることがある。

・PJTは自己資金の85%を自身のファンドに入れている。そこが一番安全な場所だと言っている。

・自分の考えをお金でバックアップすることは非常に面白い。

・大胆なトレーダーもいるし、歳をとったトレーダーもいるが、大胆で歳をとったトレーダーはいない。

・システムトレードは究極的な裁量トレーダーである。

・チャートを見ることはトレンドを追随することの一部である。

・自分自身のことと他のトレーダーのことを継続的に学習することで多くの知見を得ることができる。

・インフレは社会が古い秩序を掃き出す一つの方法。

・勝っても負けても皆んな自分の欲しいものを相場から手にいれる。

・良いトレードとは自分のアイディアを追い続けていく信念と間違いを認める柔軟性の間の微妙なバランスで成り立っている。

・投資にあたって誰もが学ぶべきルールは、そうでなければ何もしないということ。たとえ少々やることがあっても何もしないことだ。

・ヒステリーやパニックが市場で起きることを待つこと。

・過去の大相場が起こるきっかけとなったことを具に調べておくことは非常に有意義である。

・良い投資とは確かに常識に過ぎないが、常識を持っている人がほとんどいないということは驚きである。


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