#207魔術師達のトレーディングモデル
テクニカル分析を横断的に学べる本。手法として新しいものはなかなかなくなってきたが、応用する際に裏にある思考がどのようなものなのかを理解することが後々大きく効いてくるのだと思う。群衆は考えずに衝動的に行動するので、一般大衆の意見は多くの場合、間違っている。しかし全て間違っているのではなく、トレンドが継続している間は大衆が正しいが、トレンドの始まりと終わりに間違う。真実は多数派よりも少数派によって発見される。これらはかなり真理に迫るコメントであり、忘れずに進みたい。
・トレンドは反転するよりも継続しやすい。モメンタムは価格に先行する、トレンドはクライマックスで終焉する
・マーケット・プロファイルはピーターステイドマイヤーが開発したもので、市場が発する情報を客観的に使用することができる。
・マーケットの主な目的は、注文を流れやすくすること。
・マーケットのプロファイルを考えると、横並びになると均衡、縦並びになると不均衡というのがわかる。
・市場は強い縦の動きがある時と、価格が行き過ぎた時、発達期間(下であればb、上であるとpの文字列に似た動きがある。)、市場の均衡状態(綺麗なベル状態)を目指すという動きを繰り返す。
・株式市場は、効率的でもなければランダムでもない。効率的でないのでは根拠の不十分なマーケット・オピニオンがあまりにも多すぎるからであり、ランダムでないのは強力な投資家の感情がトレンドを形成するからである。
・群衆は考えずに衝動的に行動するので、一般大衆の意見は多くの場合、間違っている。しかし全て間違っているのではなく、トレンドが継続している間は大衆が正しいが、トレンドの始まりと終わりに間違う。
・群衆は用心し、慎重でなければならない時に非常に熱狂的で楽観的である。そして大胆であるべき時に彼らは非常に怯えている。
・群集心理を知る上で、伝統金融ではプットコール比と出来高が一つ重要視される。キリの良い数字における出来高や残存しているポジションを見ることで情報を得られることがある。
・強気相場においては、押し目は買い出動でよく、逆も然り。
・逆思考の理論は一つの思考法であり、それに過度の比重を置いてはならない。予測システムというよりも、一般的な予測の欠陥を補うものであり、思考をするための道具であって、未来を占う水晶玉ではない。
・真実は多数派よりも少数派によって発見される。
・逆ばりという観点から、投機とは、大部分の人が他人がするべきことをしていると思っている時に他人がしないことをする芸術である。
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