雨の日

そういえばあの日もこんな雨が降っていたな。

とふと思い出しました。

たかが１年。されど１年。

環境も、心情も、１年たてば見えるものも感じることも変わってくるようになったのは、大人になったからなのでしょうか。

いまいち、大人になり切れていないんじゃないか。

と時々思うこともありますが、それはそれ。

人生のうちで、今日が一番若い日なんだから。

ということにしておきましょう。

ーーーーーーーーーーーーーーー

３月末のとある日、終業間際の職場のデスクで。

とあるできことがきっかけで、ふと自分の中に蓄積された"何か"がぷつっと切れてしまいました。

抑えきれないほどの怒り、疲労感、そして絶望に似た虚無感。

その全てが同時に押し寄せて、自分でも驚くほどに急に涙が溢れ出て止まらなくなってしまいました。

そこからの記憶はあまりはっきり覚えていません。

目眩、吐き気、動悸がひどく、家のソファーで横になったことだけは覚えていて、眠れたのか、眠れてないのかよくわからないまま夜が明けて。

また仕事に行かねばとスーツに着替えようとしたその時、

込み上げてくる圧迫感に胸が締め付けられて、目眩もひどくその場でうずくまってしまいました。

結局そのまま仕事に行くことができず、ソファーにただ横たわる。

そんな日が続きました。

人生において自らの価値観が変わる瞬間というのは、

それがポジティブな変化だろうがネガティブな変化だろうが、

あまりないような気がします。

お医者さんから「もう、１度休んでゆっくりしなさい」と言われたあの日、

僕は自分自身で勝手に「～すべき」「～ねばならない」という断定の考えにとらわれ続けていたことに気づきました。

たかが１年。されど１年。

時に逃げることも大切だと教わって、今は少し救われています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

映画をみる、本を読む、体を動かして、おいしいものを食べる。

人と話す、寝る。

年齢を重ねれば重ねるほど、何に時間を使うかの優先順序が変わってきます。

お金ももちろん大切だけども、
最も価値が高いのは時間なんじゃないかなと、最近思うんです。

自分を大切にするために、何をするか。

ゆっくり考えていこうと思います。

１年前に救われたあの日も雨が降っていたので、

今年も何かいいことがあるといいなと思ったそんな、GW初日のお昼でしたとさ。