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シン・仮面ライダー

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せきにんとれない。
初日は17日なので容赦なくネタバレをします。


いいよね?答えは聞いてないけど!





仮面ライダーをほぼほぼ見ている訳ですが(スーパーワンの次のZXは雑誌展開だったせいで見てなくて、BLACKは大好きで、平成もほぼ完走し鎧武とディケイドとウィザードとエグゼイドが大好きで今もなんだかんだ見てる。ジオウ楽しかったね!)今回は恐らく全く別物になるだろうな、という気がして前情報一切入れず誰が出るのかも知らないまま見に行った訳です(パンフがいくらなのかは見た)


決してリライトではなく。
仮面ライダーという原点をなぞりつつもそれを理解した上で改めて違う観点から作り上げた、新しい仮面ライダー。
何よりも本当に「ライダー」だ、と。
バイクのシーンがめたくた多くて、ものすごく盛り上がってしまった。冒頭からテンションマックスにさせる映画なかなかない。バイクと車のチェイスなのによくよく見ると蜘蛛の巣が見えたりとか凄く細かく非日常な部分が見える。
元の仮面ライダーは30分番組で敵がやってくる程の感じが多くてバイクに乗ってるシーンをここまでガツっと見せてもらえると思わなかった…(ドライブはスピンオフや映画でレースの話あったけど車だからなあれ…)

掴みからこんな事されてどうなっちゃうのー?!とか思ってると自分が知ってる仮面ライダーの情報と同じ部分と違う部分とが混在してることに気付きてこれは考えずに見るのが正解…と思い直し…出たらオーグメンテーションとかプラーナとか知らん言葉いっぱい出てきた?!となりそのまま没入していったのであったーーー完(違う)

中々斬新でしたよね今回の変身に対する解釈。肉体が細胞単位で変異しているし表皮とか顔や目に変容は見られるのに戦闘用外骨格スーツは着用するしマスクは付いて来ないから基本被る。スーツ洗いなさいよ!臭うのよ!には笑った。そうだよね、そういう仕組みならそうなるよねー洗わないとねー

ってなった後に腹が減らないって言っててもう人間としての幸福のひとつが欠落していると言葉なしに伝えてくるあたりもうわーってなるし、飲食はしなくてもいいのに汗かいたりするから一応代謝はあるんだ…かなり酷い怪我も自己修復するっぽいしそもそも殴る踏み抜くで殺傷レベルの威力を出せるようになっている訳で完全に人ではない何かに成り果てていると示して入るんですよね。
人類の幸せを追求するとか言ってる秘密結社の行き着いた先がこれって最悪の結果では…

しかし、これはマイルドに見せていたとはいえ今までの仮面ライダーシリーズの中でも垣間見得たものではある訳で。
この、映画という時間制限のある枠の中でこの辺りを説明最小限で伝えてくるのは凄いなと思いつつ、シリーズにおけるこういったフレーバー的なものを理解しているから飲み込めたのかもしれないという気持ちもあって。

おそらく、ここまで4タイトル出されたシン・ジャパン・アニメーションズ・ユニバースの中でも見る人を選ぶ作品になるのではないだろうか、と思わずにいられない。ここまで4作見てきて、今作を見たからこそシン・ゴジラがエンタメ色が強かったのだな、と気付かされたし、シン・ウルトラマンが思うほどマニアックに作られてはいなかったのだと思わされもした。
戦闘員を倒す。
怪人を倒す。
そうして血に塗れる手や足を、大地をきちんと描いたライダー、なかったよな…と。
ゴジラでもウルトラマンでもここまで描かなかったな、そういえばあれは巨人とか怪獣で、等身大の戦いではなかったなと、改めて気付かされた。
思えば戦隊モノも巨大ロボ戦になった途端に現実味が薄れる感はある…家は崩れるのに人が逃げ惑うシーンも飛び散るものもないからね…
あくまでも現実を見せられてる感じを今作からは感じ取った。
勿論これは空想だ。特撮と言われる手法で作られた作品だ。でも、それでもそこに重力があって、息遣いがあって、温度があって。
ヒーロー達の戦いによる消耗や疲弊も隠さずに描かれる。
土臭い、泥臭い、でも守るべき「何か」のために前を向くヒーローの、物語だった。

見終わって、すぐにまた観たいと思わされる映画は少ない。
見終わって、予定がなければそのまま次の回を買って見たかった。まだ見足りない。絶対に見えてなかった部分がある。それを見たい、そう思わされた。
とても、良い作品だった。
私にとっては。



真面目な話はこの辺までにしておいてですね。

話も半分過ぎたあたりに
てんまおさまがいた(ネタバレ)

えーーーー?!( ꒪言꒪)
ってなった。あの姿の森山未來がいたらてんまおさまでしかない。玉座だし蝶だし。
先に初日に見終わってた友達から見終わったタイミングでこの件に関して連絡が来てだよねーーー!!って話をしました。
(てんまおさまに関しては髑髏城の七人という作品を見たらわかりますよろしくおねがいします)
あの玉座と玉座から離れるときの背中の糸の表現凄いなあって見てたし、戦闘が全て舞うようでああーーーーーむりーーーーーむりーーーーやだーーーーしゅきーーーーーーーーってなってました。
なんでこんな、そんな、あんな、むり。

あとまあ役者さんが豪華なこと豪華なこと…
長澤まさみに踏まれたいとか思うやんあんなのされたら…踏んで…私の代わりに大地を…
声の出演松坂桃李とか顔面ペイントの本郷奏多とか…2号が柄本佑なのもまた…いいよね…
他の方々もえっ嘘…?ってなるレベルのアレでそれ。
あとお衣装!スーツ!マスク!もう全部かっこいい!
つーかオーグメント体のスーツの造形めちゃくちゃいいな?!と思ったら出渕さんだった…そりゃ好きだわ…
楽曲も細かく昔のアレンジだったりしたし、エンディングに突然オリジナル流すのほんと…最高か…?ってなった。音響のいい映画館を選んでよかった。ありがとうシネマシティ初日から極音してくれて…

どこを切っても端っこでも真ん中でもちゃんと美味しいロールケーキのような多幸感で見終われたの久々…ありがとう庵野監督…これからも好きなことしてね…


そういえば劇場物販で携帯クリーナーという名のどう見てもオタクがもちと呼ぶサイズ形のぬいぐるみが売られていた訳ですが。
見る前は値段も値段(一般的なもちの二倍弱)だしなあ…と買わずにいたんですが。

いのち

見ろよ、見終わった瞬間にこいつ両方買ってたんだぜ…
(見たら買わずにはいられなかった)
(わかってほしい)

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