誘われて、鎌倉横浜中華街
友達からこんなお誘いを貰ったのはまだ春先のことだ。
「鎌倉に旅行行きたいって話してるけどにいちゃんもいっしょにどう?」
(にいちゃんは私の長年のあだ名)
実はもう何年も東京に住んでいるというのに鎌倉にはとんと行った事がなかった。横浜アリーナ(ライブ)とパシフィコ(イベント)と新横浜プリンス(JGC参加の為)と中華街と川崎(どちらもおでかけ)しか行ったことないな…だったのだが、まあ遠いのだ。住処からそこそこの小旅行になる距離だから思い立ってすぐ行けるわけでもなく、ずっと行ってみたいところ、で終わっていた。
そんな場所へのお誘いなど、断る理由がない。
そんなわけで、友人達と四人旅と洒落込む事に相成りました。わーい。
ホテル探しに少し手間取ったものの良いホテルを見つけられ、集合時間などを決め、とりあえず情報だけをしこたま集めて、当日。
住処が違うので新横浜で集合してとりあえず電車で移動。時間はあるのでその場でどう移動するかを確認しつつ。
そう。
この旅行行き先とホテルしか決まっていないのである!
それが許される仲だから出来る旅だよな、うん。
ともかく、G7広島サミットの関係で横浜駅のコインロッカーが使えないので鎌倉直に行くぞ!といざ鎌倉。
荷物は鎌倉観光協会で預かって頂いたんですが。
雨降ってきたねえとか言ってたら傘も貸して頂き地図も頂き至れり尽くせりでござった…ありがたい。
そして江ノ電に乗って江ノ島方面へ。
江ノ電に乗りたい乗り鉄が二人(ひとりは私)もいたせいです。
本当に家と家を縫って走るし路面も走る。周りの植え込みかすめて走っていく電車なかなかない。大興奮していればいつの間にか江ノ島。
江ノ島に来たのは島に行くのが目的ではない我々、駅の改札を抜けた瞬間その目的の一つに飛びつく。
江ノ島駅前の小鳥つき車止め「ピコリーノ」、銘して「江のピコ」である!
かわいいー!と言いながらキャッキャと写真を撮りまくった。
満足したので駅前の道を人がこっちから来てるからこっちじゃね?と言いながらてくてく。
早めのお昼ご飯を食べたくてお店を物色しつつ…いやうまそうなものいっぱい売ってんな…とか言いながら。
島が見えるところまで来ました。
島に渡る気がない我々、ここまでくる道中で店を三つくらいに絞ってあって、どうする?と話し合い。
「ていうかトンビ多くない?」
「ほら我々餌持って移動してる物体と思われてるから」
「餌を適宜小さくばらしてくれたり取りやすい位置に持ってきてくれる何かだと」
「ぬいが攫われるわけだわ」
とか話しながら、目星をつけた店に。
まだお客さんもまばらでラッキー!と思いながら座敷に座って注文を済ませて。
これがもう大当たり。
しらすはふわふわで鯵はぷりぷり。ご飯も美味しいしお味噌汁も美味しい。
かき揚げはアッツアツのザックザク。食べると撮影後に映像に後から音足したのかってくらいいい音がする。
写真がないのだがアジフライも頼んだのだけどこちらも衣サクサクで鯵はふわふわ。あっという間に食べてしまった…おいしかった…大当たりだった…やはり旅館がやっている店は強い…
気がつけばお店は満席で外に待ちも出てる状況。そりゃあそうですよね、と思いながらお店を後にしのんびりと駅に向かって江ノ電へ。
鎌倉高校前の踏切どれだよ!って言いながら電車の中から見てました。
お腹少し軽くしたいねえ、と鎌倉の一つ手前、和田塚で下車。和田塚に足を運んでから鎌倉駅方面へ向かう前に、一軒寄り道。
ルート的に行けるんじゃね?とこちらへ。
コトリさんです。
オリジナルの文具や雑貨を扱うお店なので文具好きには刺さるだろうなあ…と思ってプランの中にそっと入れておいて正解だったな…。
みんなそれぞれに良きものを手に入れて今度こそ鎌倉駅へ。
鶴岡八幡宮に行こうぜ!と歩き出したわけですが。
コトリを出たあたりから急に晴れてきた。雲の切れ目から日差しが差し込む。暑い。
まあそんなこと言うてても仕方ないので段葛から向かうぜー!と言いながら豊島屋本店によってはとグッズを堪能し(ここでサブレを買い忘れた事を後で後悔することになる)
いがらしろみさんのジャム屋によってスコーンや焼き菓子やジャムを手に入れ(私が行きたい店だったけどみんな買ってたのでよし)鶴岡八幡宮に到着。
写真ではそう見えないかもだが、めちゃくちゃ日差しが強かった…。
ともかくお参りをして(階段がやべえけど頑張った)お守りと御朱印を頂いて小町通りへ。
おやつ食べようぜ!と
豊島屋さんの別形態、瀬戸小路へ。
ここでは焼きたてのワッフルが食べられるのだ。
あつあつのワッフルめちゃくちゃおいしかった…バターは絶対に追加したほうがいい…!
公式サイトだと詳細がなかったのでこれを貼ろう。
店舗販売のワッフルとは挟む量が違いすぎる驚きのワッフルを是非店頭で食べて欲しい。
焼きたてワッフルの魔力には抗えないのだ…くくく。
(なお店舗二階がイートインスペースになってます。小町通りは食べ歩き禁止ですのでそちらか店頭で立ち止まってどうぞ)
人通りが多くなってきたこともあって、じゃあそろそろ鎌倉を立とうか、と観光協会へ。荷物を受け取り傘をお返しして(何故か日焼け止めをいただく、ありがたい)電車に乗って一路宿へと向かう我々。
中華街に宿を取りました。
せっかく横浜なんだからと。
ホテルに到着して荷を解いて少し休憩。
お夕飯のお店探すかーと街に繰り出して、小籠包が食べたいと言うリクエストだったので良さそうな店を見つけてそちらへ。
しまった小籠包の写真がねえ…w
どれもとてもおいしかったです。私はもみじの豆豉蒸しが食べられてご機嫌でした。紹興酒もおいしかった。
デザートも食べようぜ!と胡麻団子とココナッツムースを。
ココナッツムース、ぶるんぶるんでおいしかった。
そしてやってきた揚げたて胡麻団子。
近くの席の小さきお嬢さん達が小さきおててで食べてるのを見てでけえな…と思っていたのだけど。
この大きさなのにサクサクで甘さも控えめでさらっと食べられてとてもおいしかった…
ホテルに戻ってから交代でお風呂入ってその間にアマプラ使えるじゃん!とダイヤのAを流し始め、落ち着いたところで舞台遙かなる時空の中で3の鑑賞会をしました。私だけ初見だったのですが
「むり(倒れる)」
「こんなの絶対ディケイドやん」
「待って待って何すぎえたいしかわいいしってた」
「せいじろさんのかおがすげえもってる」
「てるまのかおがいい…ちがうこえもいい…」
「えっ何これ過去に出た井上正大イメージビデオの壁ドン」
「巫女じゃなくて神子なところがやべえよな」
「時間改変RTAじゃねえか」
(全て私の言動)
等奇声を発しながら酒を飲みました。
見終わってじゃあ寝ようねーと就寝。
晴れてござるわ…。
そんなわけではないけれど早朝の(9時なのでそうでもない)中華街へ朝ごはんを食べに繰り出す。
流石に某有名店は無理だったのでそこから少し離れたお店へ。
出汁がしっかり効いたおかゆはモツの臭みも全くなくて、とても美味しかった。水餃子も美味しかったし、水餃子と交換した春巻もすごく良い音がするのに油の感じが軽くてサクサク食べてしまった…
お茶もセットなのだけれどこの値段で?と言う量が来る。
食べ終わって、お茶飲んだら出ようね、と言ってたら全然お茶が無くならなくて少し焦った。もちろんお茶も美味しかった。良い朝である。
ホテルに一度戻り、荷物の確認をしてからチェックアウト。荷物を預かってもらって中華街へ繰り出したのだがなんとなしに人が多い気がする。気のせいではないな、と思いながらもいろんな店を見て回ってからお昼に予約していたお店へ。
とにかくお店が綺麗でびっくりして、トイレに行っていろんなものがあって(ダイソンのドライヤーあるしアメニティがパセラよりある。なにこれ)びっくりしたり。
なお誰一人としてお肉の写真を撮ってなかった。お肉来てから誰もカメラ出さなかったもんな…
さておき、火鍋はとても美味しかった。
麻辣は美味しいけど辛くてゴマだれで食べると口が楽だった。もしお店に行かれる時は辛さと痺れは一番下にしたほうがいい、無理すんな。なお牛乳を入れたマイルドタイプもあるそうだ。
全体的な感想としては、スープはトマトが一番おいしくて食べやすかったな…鍋の説明してくれた方もトマトが一押しらしい。
後、ソースバーがあって好みに合わせて調味料を混ぜて好きなタレを作れるのだけれどそれが楽しいし、そこにバナナとグレープフルーツとパインがあってそれも食べ放題で本当か…?!となったり。
豆腐皮と豆苗がとても良かった。豆苗をお湯のところでゆがいては食べると辛さに負けかけた口が楽になるし野菜食べると胃が軽い。何より豆苗は鍋に放ってもつかみやすいし食べやすくてとても良き…
たらふく食べてお店を出て、中華菓子をたくさん買い込んだり、お土産を買ったりしながらどこかで休憩…と思ったものの、野球もありコンサートもある、そんな日の昼下がりだった日曜の中華街、それどころではない人の多さになってしまっていた。
そして店は悉く空いていない。
これはもう移動するか…と横浜を経由して新横浜へ向かったのだが、そこで我々はようやく知ったのだ。
現在新横浜で鳩サブレを扱っている店がないことを…!
嘘だろ?!となって調べたら、3月に高島屋が撤退した以後豊島屋の売店がない、ということだった。
最後にぬかってしまった…調べておくべきだった…
(現在横浜では横浜高島屋、そごう横浜の二店舗での販売となってます、皆様もお気をつけて…)
仕方がないね、と皆それぞれに他のものを買い求め、どこかで休むにしても店は空いてないので結局立ち話を何だかんだとして(新横のグランドキヨスク近くのとこがすごく風が抜けて気持ち良かった)良い時間になったので新幹線口に向かう友人達を見送り、私も帰路に着いた。
旅といえば舞台の遠征とかが多く、行っても名古屋に遊びに行くぜー!と一人で行って向こうで遊んでもらうけどホテルは一人、と言うのが多く、コロナ禍もあったのでこういった誰かと行く旅行らしい旅行を久しくしていなかった。知らない土地で地図を見ながらどうする?と冒険のような感じの旅も久々だった。
本当に楽しかった。誘ってくれてありがとう。
またどっかいけたらいいな。
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