演劇界の謎ルール~大入袋~
こんにちは!
前回のしょんぼり投稿からしばらく期間が空いてしまってましたが、割と元気に過ごしてました。楽しみな予定も続々と決まってきたので、苦手なことにも前向きに向かえる気持ちになってきたのかな?
今回は日記じゃなくて「そう言えばこれって不思議なルールだったな」と思い出したことを書いていきます。
大入袋
お客様が沢山来てくれたことを祝い、関係者に慰労の気持ちを込めて劇団から配られる赤いポチ袋に白文字で『大入り』とかかれたもの。
中には5円玉(僕がいた現場は基本5円でしたが50円や500円の現場もあるそうです)が入っていて、5円(ご縁)に感謝というような意味が込められてるそうです(多分。。。)
ここまではどの現場もほぼ共通認識かなと思うのですが、この大入り袋をもらった後の取り扱いが現場によって色んなルールがあって面白いです。
これがお年玉ならあとでポチ袋から取り出してお財布にしまうでしょう。
でも大入り袋の5円はみんなとのご縁なのでちょっと違います。
まず、ポチ袋から自分の手で取り出してはいけない。
え?じゃあどうするの?って思うじゃないですか。
袋を振って、中から5円玉が袋を突き破って出てくるようにします(!)
なんでよって思うのですが、自分で触るのはあまり良くないらしいです…
で、出てきた5円玉を他の人の大入り袋から出てきた5円玉と交換します。
あなたとまた良いご縁がありますようにという意味合いがあるそうですね。
交換の仕方も、袋から出てきた相手の5円玉を普通に取り出すところもあれば一度大入り袋の上に載せて、スライドして相手の袋の上に載せるみたいな本当に謎過ぎるルールの現場もありました。
あれはどういう意味だったんだろうなぁ…
あと、交換した5円は大切にとっておくのではなくなるべく早く使う!
ご縁がどんどん巡っていくようにすると良いんですって。
舞台演劇に触れたことがない人が敷居を高いと感じる理由の一つに、こういう独自の文化が多く存在していることも関係してるんだろうななんて思います。劇場に入った後にみんなで御神酒を飲むとか、盛り塩したりとか、ちょっと異様な感じありますし。笑
今のご時世特にそうですが、始まりから終わりまで無事に舞台公演を全うできることって僕らからしたら奇跡のようで。
降板してしまう人がいたり怪我や事故が起きたり、そういったことがないように少しでも掛けられる願いは掛けておこうってだけなんですけどね~
ちなみに昔この大入り袋のルールを教えてもらった時に5円玉を交換した役者さんとは未だに仲良くさせてもらってるので、あながち意味のないことじゃないんだなぁとは思ってます!
今日も読んで下さりありがとうございました。
来週も楽しく過ごしていきましょう!