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2020→2021

「どんなこれまでだった?」
「これからどうしたい?」

僕が質問するなら両方セットで聞いてみたい。僕は他人の人生や生き方、思考にとても興味があるし、いつでも何かを学びたいという欲がある。その人にしか味わうことの出来ない人生はどれもこれも魅力的であり、それが何から生み出されているのか探求したくなる。結果、この一連の中で、僕は誰かの人生を肯定し、心豊かなあしたへのキッカケを提供していることに気付いた。改めて僕自身も「これまで」と「これから」に向き合ってみることにする。

僕の頭に浮かんだ言葉は、「感謝」「充実」「光」「志」「葛藤」の5つ。このアウトプットをしただけで、今年の振り返り(正確にはこれまでの振り返り)と来年の在り方が整理された実感がある。改めて、「点ではなく線である」ということ。その時々の結果だけに捉われず、プロセスにおいてどんな心境や感情を抱いたのかを明らかにすることで全ての出来事が尊く、意味と価値ある学びであったと肯定されていく。

1.「感謝」とは

本年、僕は39歳を迎えた。月並みですが、「39(サンキュー)」の一年。自然と溢れ出てきた「ありがとう」「感謝」。それらは、僕の心をとても穏やかにしてくれるものだった。

「人生とは、人と生きるということ」だと改めて思う。世の中に存在する全ての人生(命)は、両親は勿論、それ以前にある無数の繋がりの上に成り立っている。そして、誰かとの関りによって育まれている。人によって生まれ育つ環境は違うからこそ、個性があり多様性が育つ、その人以外味わうことの出来ない特別な人生ばかり。

その思考を手にした僕は、自分自身との向き合い方も、人との向き合い方も、社会や世界との向き合い方も全てに対して視座と視野の拡張を実感することが出来た。そもそも常識や当たり前も存在しない、あらゆる人生が「光」を発していている世界。

たいそうな事を記していますが、僕は決して完璧ではないし、自身が思う善悪もあるし、誇れることもあれば、人を傷つけたことや、人として信じられないような過去もある。病気にもかかったし、精神を病んだこともある。そして、人生を辞めようとしたこともある。けれども、今は全てを受け入れているし、これらのどれが欠けていても今の自分には出会うことは出来なかった。この歳にしてようやく、少しばかり人生を肯定する術を得た。

僕には僕だけの原体験がある。様々な経験と様々な感情の積み重ねが、これからの在り方のベースとなっている。「社会や人に対して、ポジティブなキッカケを与えることが出来る」と実感できた2020年。

人には人を否定する資格はない。一方通行では何も見えない、分からないことが無数に存在している。僕はこれからもより多くの人生に寄り添い、共有し、学び、理解し、許し、共に歩む。

目的地は、「一人一人が、心豊かに生きることの出来る優しい世界」
違いが愛され、支え合い、認められてほしい。

僕に受け継がれた命、僕が繋ぐことが出来た命。
家族、仲間、友人、同志、これまで出会えた全ての人々へ心からの感謝。
何一つ欠けても、今の僕は存在していない。

2.「充実」「光」とは

2020年は、「39年史上最高に満たされた一年」と断言できることが充実の証。新しい命を授かり、家族への愛おしさは増す一方ばかり。そして、前段でもあるように人生を肯定することが出来た。何より「在り方」が定まった一年。

時代の加速装置「新型コロナウイルス」によって、未来が少し早められた中で、僕は過去に経験がないレベルで出会いがあり、学びがあり、インプットとアウトプットの量が格段に増えた。世の中にある、「あらゆる可能性」、「あらゆるリスク」、「あらゆる矛盾」を主体性と客観性の両側面から向き合い、探求する思考が拡張された。

少し具体的な振り返りを・・・

2月には、2つの式場の責任者として決算を迎え、成果を出し、これまで携わってきた5つの式場全ての業績回復へ関与することが出来た。

3.4月は新型コロナウイルスによる影響を受けたお客様と向き合う日々。併せて、仲間の精神的ケア、ステークホルダーへの配慮など未だかつて経験のない思考を必要とされた。
幸いにも、僕たちのスタンスである「結婚式の意味と価値」をご理解していただいているお客様はキャンセルという手段を選ぶことはなかった。

備忘録としても活用しているInstagramを振り返ると、僕の性分が表れている「苦境と逆境。つまりは大きくなるための試練。鍛錬。壁。何だか楽しくなってしまう自分がいます…(一部抜粋)」といった具合。僕の根本は揺らいでいないことに気付く。

当時、いくつかのアクションとしては、
① 本質を担保しながら、お客様に対する結婚式という機会の維持、ステークホルダーの救済なども含め考えた「当日でも実施可能な挙式」もリリース。
② Instagramでは日本で最初に「#おうちで式場探し」で業界界隈に流れを創出。「#プレ花嫁さんへ」では僕がこれまで関わってきた卒花嫁・卒花婿さんからのエールを拡散。
③ 情報提供の必要性を感じ、インスタライブを活用し個人のメディア化チャレンジ。
④ オンラインを通して、業界内外の人々との出会い、コミュニケーションを増強。支え支えられ一気に人脈が拡張していく。

一企業の社員としてというより、完全に個人として結婚式周辺の問題や課題、悩みに対して「今できること」を実行する日々を過ごした。

5月というのは、例年であれば婚礼繁忙期。しかしながら日本、そして婚礼業界は新型コロナウイルスの影響により経済は停滞していた。しかし、僕は下を見ることなく過ごしていた。寧ろ、より人生を豊かにしてくれる機会に触れていた。24時間YouTube Live「at HOME fes」との出会いだ。このイベントの発起人は「吉田勇佑」という人間。彼との関係は2019年5月から始まった。僕は彼が発する純粋な想いと熱量によって、本当の自分を見つけるキッカケを得た。詳細はまた別の機会に書き記したいが、「at HOME fes」は彼の想いと熱量に引き付けられた仲間が日本のみならず世界から集い、なんと10日間で作り上げられた。僕は様々な人生に触れたし、思考に触れた。そして、社会や人が持つ可能性に心が躍った。世間がうつむき、未来を悲観しがちなあの時期に僕は人生が拡張する体験と感情を手にしていた。

6月1日の「June Bride」(ジューンブライド)。僕はここでも「吉田勇佑」と共に新たな一歩を踏み出している。6時間YouTube Live「祝いびとの夜明け~結婚式ってこの先どうなっていきますか~」の企画運営出演。他業界と比べて手を取り合うことが非常に苦手な婚礼業界の中で、会社や組織を超えた近しい「志」を持つ仲間たちと共に、結婚式のこれまでとこれからをオープンにシェアするイベント。約3,000名の方々に視聴いただき、僕たち業界人(祝人)の在り方や問題課題をより探求することをより強く決心させる機会となった。因みに、このイベントも約1週間で作り上げられた(笑) このイベントをキッカケに誕生したのが婚礼業界コミュニティ「祝人の集い」である。現在は運営幹事9名で大手・ベンチャー・地方式場。そして、役員、支配人、プランナー、新卒と様々なレイヤーが集い「業界の夜明け」に向けて、「情熱と情報の交換」を通じて高め合い、支え合い、助け合いながら日々探求し、7月からイベント開催を継続させている。この場は、僕のオアシスであり、本来の自分でいられる場所であり、救われた場所。


話を戻す。この頃僕は新しい生活様式に伴う、新しい結婚式の選択肢の必要性を感じていた。そこでまた、結婚式の可能性にワクワクドキドキしていた。この頃同時に、「Twitter」 、「note」も始めインプットとアウトプットの場を積極的に拡張した。それらは、社会と人の潮流を知るために大いに役立っている。


時を同じくして、ストレングスファインダーも試した。「収集心」「着想」「未来志向」「信念」「社交性」と出た。自身が思うことと日々周辺にいる仲間たちからのイメージが合致していることも肯定感を増すキッカケになったことを思い出す。

7月には、バリューマネジメント株式会社の笠さんとの繋がりから「Wedding Fes Magazine」の企画へ『Withコロナ時代における「結婚」「結婚式」「式場選び」とは!?』と題し寄稿させていただいた。どのアウトプットを見返しても、本質的な部分はブレないことに気付く。そして、「祝人の集いVol.1」が7/7にスタート。初回の登壇は、オア明奈さん。意味と価値ある本質的な結婚式をプロデュースするための「人生肯定」についてシェアしていただいた。僕は「結婚」も結婚式」も手段だと思っている。つまり、その選択をしなくとも幸せな人生はある。だからこそ、自分を愛し、許し、肯定することでそれぞれの豊かな人生が築かれていく。自身と向き合う機会は少ないからこそ、この結婚という節目で人生を肯定するキッカケを届けたい。




松田佳大さん(通称:みんみん)のEXODUSという、campfire×幻冬舎の出版プロジェクトを祝人の運営幹事メンバーも応援。9月にはクラウドファンディング(250万)も達成し、2021年出版される。書籍のタイトルは「結婚式の正体」。この書籍には、きっと多くの可能性と選択肢が詰まっている。詳細は、下記を。

僕たち祝人はリターンにも協力している。そして、この頃から僕も結婚式への疑い、可能性、選択肢と様々な視点から思考を深めていた。

そして、GO三浦さんによる「THE CREATIVE ACADEMY」との出会い。

これも運命だと思う。社会や組織に対して、少し息苦しさを感じていた僕は、未来を創造し続けるTOPクリエイターがどんな思考で生きているのかを知りたかった。そこにあったのも「純粋な想いと熱量」だった。そして、社会の未来を創造するWHYとHOW。この投資は極めてコスパが良かった。そして、突き進む為の新しいエンジンを搭載出来た感覚。もっと力強く、もっと早く誰かに届けられそうな自分がいる。これはあらゆる競争から抜け出すエンジンでもあると感じた。

世界や社会の俯瞰から未来を創造する。必要なのは共創。そして、共奏。
婚礼業界コミュニティ「祝人の集い」と「THE CREATIVE ACADEMY」の掛け算は僕の人生を解放してくれた。そして、僕の存在意義を定めてくれた。

8月。「祝人の集い」は運営幹事メンバーでのオンライン合宿を開催した。本来はリアルで長野県根羽村にて、自然と戯れより強いパートナーシップを築く予定だったが、リスクを考え直前にオンライン開催へ。これはこれで、僕たちの絆を深める機会にもなったし、オンラインの可能性も感じることが出来た。考えてみてほしい、一度もリアルであったことのない仲間が1泊二日で婚礼業界や結婚式の未来について熱く語り合っている状況を。普通に聞くとカオスだろうが、僕たちは間違いなくお互いの信頼を深め、より力強いコミュニティへの階段を登っていた。

そして、「祝人の集いVol.2」~結婚式の正体 コロナの影響を踏まえ、今後の結婚式をどう見るのか?~を開催。出版チャレンジのクラウドファンディングを立ち上げる直前の松田佳大さん(通称:みんみん)に登壇いただき、ユニークな視点から業界のブラックボックスや結婚式の可能性、選択肢をシェアする機会となった。

僕は仲間と共に新しいサービスのトライアルをしていた。それが後に多くのお客様に支持されることとなる、「新しい時代の新しい節目の様式『FUSHIME』」である。コロナ禍の中で僕は、結婚式に対する疑問や違和感が増幅していたし、時代はより本質的な選択を必要とすると感じていた。婚礼業界以外でも「エシカル」「エッセンシャル」という言語が広まりを見せていた。少子高齢化社会は避けては通れない問題だし、Beforeコロナ時代でさえ婚姻組数の内55%は結婚式を実施していない事実もある。まさに、新しい時代に適した意味と価値あるサービスを生み出す必要があった。僕は以前より業界に懐疑的だったし、結婚式の文化は無くなると危惧していた。これを機に、業界全体の在り方が問われるし、僕は日本の結婚式を更新する意気込みで生きてきた。この千載一遇のチャンスを組織としてというより個人として見逃せないと踏んだ。

僕にとって結婚式における本質的な意味と価値は、「人生肯定」と「関係性の更新」。新型コロナウイルスにより実質「集う」ことがリスクとされた。まあ良く考えれば、人が集えば様々なリスクは当然増える。そんなことは考えればすぐに思いつくことにも目を向けてこなかった業界。そもそも集わなければ結婚式は成り立たないのか?そもそも結婚式の本質は?と考えたときに、自然と降ってくる答えがあった。そもそも僕らは結婚式をプロデュースしているわけではなく、人生の節目をプロデュースしている。最も大切なことは、どんな形であれ「人生が豊かになるキッカケ」を提供しているということ。そして時代は、明日が確約されないことを痛切に訴えている。単純に「後悔する人生の数を減らしたい」と思った。結婚式の多くはゲストからの「祝福」「おめでとう」と、お二人からの「感謝」「ありがとう」の双方向から成り立っている。まず大事なことは、お二人が人生と向き合い、湧き上がる想いや感情を残すこと、伝えることではないかということ。ゲストからの「祝福」「おめでとう」はその先にあるもの。この思考は、お二人だけが満足しているケースが多い結婚式をプロデュースしている業界に対しても警鐘を鳴らせる可能性もあると考えた。更には、婚礼業界を節目を祝う業界へアップデートできる可能性も感じた。現在に至るまで、マタニティ・ファミリー・結婚式・七五三・両親の結婚40周年など多岐にわたり、お客様の人生に関与させていただいている。そして、この思考は2021年に大きな影響を生み出すと確信している。『FUSHIME』に関してはぜひInstagram @to_bridalを覗いてほしい。

そして、僕は39歳を迎えた。心から感謝の念が芽生え、それを伝える1年を過ごすと心に決めた。

9月には何といっても次男の誕生。頑張ってくれた妻と息子には言葉にならないほどの感謝。改めて、母の偉大さやリスペクトが生まれた。そして、育児は人生における最大の学びの場だと日々実感している。僕らは幸いにして子供を授かることが出来た。だからこそ、その学びを放棄することなく、何かを受け継いでいかなければならないと思う。

「祝人の集いVol.3」~今の私。ミライのワタシ。-Z世代から見るブライダル業界の景色-では、初の若手登壇者を迎え入れた。小澤彩聖さん、槙林優香さん、西尾涼歩さん、そして我らが祝い人の江畑秋美さん(通称:アッキー)。僕はファシリテーターとして、皆のこれまでとこれからを伺い、それぞれの人生、決断に心が震えた。何度も涙を堪えながらの進行。この回は、神回とも呼べるほど純粋な熱が優しく広がる時を過ごせたし、業界の未来を担うZ世代のポテンシャルを実感できた。

10月には結婚式も毎週施行することが出来た。僕らは祝うことに飢えていた。支配人としては売上も大事だが、僕はノルマや単価UPを指示することはない。それでも仲間は確実に成長し成果も出してくれる。何故ならば、「嘘偽りない世界」で志事が出来る環境・思想があるからだと思う。婚礼業界は、価値を下げ合う悪しき習慣が蔓延っている。僕は常に自社ではなく、業界や社会ベースで施策を考え実行し続ける。

「祝人の集いVol.4」~『これまで』から学ぶ『これから』の結婚式の在り方と自分らしい働き方~では、SUEHIROの佐伯恵里さんに登壇いただいた。言わずと知れた、2020年の婚礼業界におけるMVP。感染症予防対策等のガイドラインを無償で世に送り出した。多くのお客様、式場が拠り所にさせていただいたのは間違いないだろう。祝人の最年長の僕は、同世代と仲間になれた嬉しさと、歴史をシェアできる安心感を得た。過去には、未来のヒントが隠されている。彼女の言葉で印象的だったのは、「外見は、内面の一番外側」という表現。本質的な結婚式や式場選びの観点には非常に価値ある言葉だと思う。

11月には、久々に0~10まで結婚式プロデュース。これまで数多くの後輩社員やパートナーのプロデュースをご指名頂いたが、今回は僕の元後輩社員であり、No.1プロデューサーの結婚式。このプロデュースは、今年更新された自身の力が、お二人の人生にどれだけポジティブなキッカケとなれるかの試金石でもあった。僕はお客様に寄り添う以上に「憑依する」ことを重要視している。だからこそ、最終的にはお客様の結婚式ではなく、僕の結婚式にもなっている。現場に出ることも僕は重要視している。顕在化するものと潜在的なものを捉えて戦略に活かす。そして、これからの新しい時代には、これまでのプロデューサーという概念も更新されなければならないと危機感を抱いている。これからは婚礼のスキル・知識ではプロデューサーは務まらなくなっていく。より多くの経験と感情に触れた、人間力が求められる。

「祝人の集い」は、次年度へ向けたVisionやMissionの確立へ動き出した。「業界の夜明け」とは?僕らの存在価値とは?朧げな輪郭が徐々にはっきりと見えていく過程は、僕らの熱量を更に高めてくれる。今の業界を否定するつもりはないが問題や課題はある。「競争」→「共創」→「共奏」のフェーズをどう生み出していくか向き合い、探求し続ける。

僕はそんな中で辿り着いた境地がある。「型にはまった結婚式」という言葉は業界で多用されている。どちらかというと否定的に使われ、「お二人らしい結婚式にしましょうね!」といった具合だ。確かに、プログラム的なものには型があるケースが散見されている。はて、本質の型は?つまり、僕は婚礼業界を衰退産業ではなく、まだ幼年期だと捉えることも重要だと思うのだ。ビジネス的側面において優れたモデルであったがために、人生を扱う職としての「本質」を生み出せぬまま歳月が流れているということではないだろうか。この思考には、「光」がある。そして、僕たちのようなスタンスや思想を持つ企業の周辺から新たな時代の結婚式文化を創造する。結婚式の場を選ぶ前に、お二人が何故結婚するのか。何故結婚式を挙げるのか。そんなことが優先されていく社会へ導いていきたい。

12月。学生コミュニティ「Change Wedding」×「祝人の集い」のイベント開催が実現。代表の竹内美里さんとは夏から交流を深めてきた。彼女の結婚式に対する純粋な熱量は未来。多くの方に知っておいてほしい存在。その周辺には志を共にする多くの学生が存在する。


単純に言って、僕らも学びを止めてはいけないことも感じてほしい。そして、人の努力や取り組みを否定で潰すようなことはあってはならない。時代が変わるということは、それに順応していかなければならないということ。


12/15。6/1のイベントから半年の月日が流れた。祝人は本年ラストイベント、祝いびとの夜明け~「祝人の集い」2020年総集編~を開催した。新たな取り組みとして、僕らが日々どのような視座、視点、熱量で高め、学び、支え、探求しているのかリアルなディスカッションを公開した。コロナ禍での葛藤、取り組み。自身に起きた変化。業界の未来・・・僕らも改めて2021年への光を感じることが出来た。

僕の学びとして、今年からキングコング西野亮廣さんからも多くを学んできた。スケールは違うものの彼と似た境遇を生きてきた。よって、皆様もご存じであろう映画「えんとつ町のプペル」には大きな感銘を受けたし、エンドロールでも温かい涙が溢れ続けるという初体験もさせていただいた。作品の良し悪しではなく、ぜひ一度映画館で観てほしい。僕が興味あるのは、それぞれの反応であり、その背景である。

12/29には、妻と久々に仕事のこと、これからのことを話した。僕と妻は職場恋愛であり、直属の部下だったこともある。現在は育児休業中で単身赴任の僕の分も息子たちに愛情を注いでくれている。今年、僕には何があったのか。何を得て、何を捨てたのか。会社でどんな未来を描いているのか。じっくりと伝えることが出来た。そして、彼女は称えてくれた。その瞬間に、大きな肯定感を得ることが出来た。彼女の存在は、僕を後押ししてくれる。僕の一番の理解者であり、愛すべき人。この上ない幸福感と共に年を終えられることに感謝。

12/30.31は吉田勇佑さんと意見交換。風の時代をどう生きていくか。振り返りから未来へ想いを馳せて今年も終えていく。

3. 「志」「葛藤」とは

正直、悔しさもある。あと10年早くこの「志」を持ち合わせていたら・・・
一方では、様々な経験と感情を得てたどり着いた今を心底肯定できている。

時計の針は誰しもに平等であり、戻ることはない。
だからこそ、有限な命をより大切に、大事に生きていきたいと思える。

僕にとってはポジティブな2020年。それは僕の人生における「線」という観点からの感想。「点」で見ると、ここまで胸を抉られ、締め付けられる一年は初めての経験。そして、それは現在進行形であるという事実。命を失った方、職を失った方、会社を失った方、その最前線で戦い守っていただいている医療従事者はじめ多くの関係機関の方々。筆を止めたくなるほど苦しく、悲しく、非力を感じた一年でもある。

だからこそ、Withコロナ時代という新しい時代の生き方や選択肢を創造しなければ「心豊かな暮らし」など夢のまた夢。僕は、これまでもこれからも「未来」を切り開く側のグループで在りたいと思います。

僕にとって、在り方や志が定まることは、同時に葛藤も生み出す。
僕を取り巻く環境においては、目障りであり、厄介であり、迷惑な捉え方もされるし、誤解も生じることが多々ある。けれども、確かに成果を出してきた。

人とは違う個性があるだけ。
僕の原体験がそれを生んでいる。
自分たちだけ良ければなんて考えは微塵もない。
僕の頭と心には、常に「誰かの未来」が存在している。
より良いあしたのために、もっともっと知りたい。学びたい。
そのために、未来について一緒に考えたい。対話したい。
ただそれだけ。
子供じみているかもしれないけど、それが仲間を生み、未来を生み、成果を生んでいる事実。
今取り組んでいる、未来を創る事業も輪郭を描き切り、そして「勇気ある決断」で僕の人生の目的地へ向かうことを決心した。僕は船を探している。

「風の時代。僕の在り方で風に乗る。」

嘘のない世界。偽りのない世界。許し合える世界。純粋な世界。
その先にある、「それぞれが心豊かに暮らせる、愛のある世界」へ。

ありがとう2020年。これから宜しくね2021年。


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