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日本人はエロ表現に麻痺してる

古来から出版や広告の領域を男性が凌駕、かつ「エロでいきましょう!」というノリが許され続けてきたため、日本人は公の場でのアダルト表現に慣れすぎている。

これは環境型セクシャルハラスメントだ。

児童たちには
「大人になったらこういうことが好きになるんだよ」
「こういう風にならないといけないんだよ」
と教え続け、
若い女性には
「男に選ばれないといけない」
「男に認められる体型でなければならない」
「男に従順でなければならない」
と教え続けている。

そう「教える」。広告や出版が社会に与える影響というのはそういうものだ。

“美少女”表現が日常に浸透してるから、この表現に肯定的な女性、作り手に回る女性がいてもなんら不思議ではないが、同じ女性だったらセクハラをしていいことにはならない。

誰もこの表現を無くせとは言っていない。
ゾーンを守って、見たい者、見せたい者同士でやってくれ。
なぜこんな簡単なことが伝わらないのか。

駅構内に自分たちの性癖を貼り出すことまでしないと“表現”がコンプリートしない、という感覚こそが“美少女”表現の暴力性を体現している。

日本の女性と子育て世代は、この暴力に強く強くNoを提示しなければならない。
児童たちに「大人になったらこれをするんだよ」と教え続けたいか?
若い世代に「女性は男性に従属するべき」と教え続けたいか?

いつまでも女性と子どもの自由を奪う感覚が、国を弱くしている。

誤ったボディイメージで子どもたちの心と身体の健康は害され、「女性の性はみんなのおもちゃ」という意識が、女性たちを萎縮させる。

痴漢(性犯罪)被害に遭っても自分で自分を守る行動が取れなかったり、セクハラ発言があっても当然のことと思って受け入れる。

「AEDで男が女を助けられないのは、女が自意識過剰過ぎるせい」
「女性がバッグを斜めがけしてたら“パイスラ”呼ばわり」
「女は夕方、飯を作りに家に帰るから重要な仕事は任せられない」

こんな非常識がまかり通るのは日本だけ。
アダルト表現にゾーニングを。

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