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想像できた事は現実化できる。経験談とこれから

100mを10秒台で走れるようになりたい。

こう思ったのは高校に進学する前のことである。

中学3年生の時点で自己ベストは
100m→11.63
200m→23.71
だった。

平凡でよくある記録だ。

中学3年生の時に、200mで県大会6位になった。
まあまあ、そこそこな成績だったのでスポーツ推薦で陸上の強豪高校に進学し、インターハイを目指した。

高校1年の秋頃に100mを辞め、200mと400mに種目を変更した。コーチの勧めだった。

当時の練習量は半端じゃなかった。

でも100mで10秒台を走れるには、充分なくらいの練習量だった。
それなのに、10秒台で走れることはできなかった。

そもそも3年間で100mを走った回数は6回くらいなもんで、ほとんど200mや400mだった。

だとしても、あれだけ練習して何で10秒台が出ないんだ?本当にわからなかった。
単に無知だったのもある。

ただ単純に沢山走って、トレーニングしまくれば記録が良くなるほど、陸上短距離は単純じゃない。
シンプル故に、かなり奥が深いのだ。

高校進学までは10秒台を出したいと思っていたのに、途中でこれはいけるな。と思って、卒業する頃にはダメだったな。って。

凄く悔しいというより虚無。
陸上をやめようと考えていた。

でも、そんな自分に転機が訪れた。

インターハイ前、最後の試合。
400mで1秒以上自己ベストを更新した。
その試合は県内の高校、一般大学で県の頂点を決める試合だった。400mの参加者は120人弱。

決してレベルが低い試合じゃない
参加標準記録も設けられている。(インターハイ出場が確定してる選手は免除)

そんな中で準決勝に進んだ高校生は自分含めて4人
残りの20人は大学生と社会人だ。

準決勝を終えて、自分は全体12番。
残り上11人は全員大学生だった。
参加した高校生の中でトップの順位でこの試合を終えた

ここで一緒の組で走った、大学の選手に声をかけられた。

「お疲れ様!良い走りだったね、また走ろう!」

凄く嬉しかった。

僕はレース後に、この方に会いに行き、同じ大学に進学したいと伝えた。

一年後、大学受験に合格した。

大学では400mはもう辞め、100mを走らせてくださいと伝えた。コーチにお願いした。

大学のコーチは何を見込んでくれたのか、お前はかなり良いとこ行くぞ
そう言われたのだ。

そして大学入学後、たった4ヶ月で10.98

10秒台を達成してしまったのだ。

10秒台を出したいと思って4年もかかってしまったのは少し残念だが、高校生の時からいけると思ってたが、自分に足りなかったものがようやくわかった。

それは、全力で走るスプリント練習と
高強度のウエイトトレーニングだった。

大学に入学する前の春休みに、大学の合宿に参加させてもらった。

その時に大学のコーチと話をした。
話の内容は高校生の時に、かなり走る練習をした。なのに速くなれなかった。ということだ

それに対してコーチは、
大丈夫。お前はかなり良いとこ行くで。
お前のいた高校はかなり走ってるし、練習をやり抜くだけの力はある。だから基礎体力は周りに比べれば遥かに高い。うちで練習すればかなり強くなる。

本当に嬉しかった。

何でもやってやる。こんな気持ちだった

それから4ヶ月。コーチの言った通りだ。凄い。
こんなにあっさりと。

それからというものの、走れば走るほど記録が縮まっていく。

高校の100mのベストは11.32
大1のシーズンが終わる頃には10.88だ。

たった6ヶ月で0.44秒も伸びた。あり得ない。
0.1秒タイムを短縮させるのに1年かそれ以上はかかる事だってあるのに。

そして2020年、大学3年の夏に思ったことがある。

10.3台で走ること

10.39を切れば日本選手権に出れる。
やってやろうと思った

ただ言い訳ではないが大学4年のラストシーズンが始まる直前の冬にアキレス腱を断裂した

学生最後のシーズンを棒に振った

それからこの3年間、1番良い記録は10.95だ。
全然程遠い。

でも、いけるというより無理ではない。
そう今でも思ってる。

必ず達成したい。

ここに文章に残しておくので達成した時に、また振り返ろうと思う

少し期間が空いたけど、やっぱ文を書くのは楽しい!
では!

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