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なぜ友達なのかわからない(1)

「なぜあんな人がkissaちゃんの友達なのかわからない」


そう一人の友人に言われました。

もう13年程前のことです。

その友人とはある専門学校の講座で知り合ったのですが、

修了後もその講座のクラスメイト達とランチしたりして集まっていました。

次第に、結婚、出産する人も出てきて、集まる回数は減っていき、

今ではみんな子育てに追われて、もう10年以上も経つので、

SNSや年賀状だけのやりとりになってきました。


その友人を含めて、あるクラスメイトの当時独身だった若い男の子が、

前職がインストラクターということで、体操の少人数のサークルのようなことを始めて、

定期的に会うようになっていました。

主婦も多かったので、彼はちょっとしたオバサンのアイドルみたいでした。


彼はその道で全日本チャンピオンになった経歴もあるので、

せっかくなので人数を集めようということになり、

そんな話を近況も交えて、学生時代の友人におしゃべりついでに話したところ、

「私も行きたい!」

と学生時代の友人が言うので、次回実施日を伝えました。

他にも、私が独身時代にしていた英会話教室繋がりの友人も来てくれていたので、

少しでもメンバーが増えると、インストラクターの子も嬉しかったようで、

来てくれるのはありがたいと思っていました。

参加費は部屋代も入れて500円でした。

その学生時代の友人をSとしますが、Sと私は既に結婚していましたが、

子供はまだでした。(その後、実は妊娠5ヶ月だったことを打ち明けられました。)


そして当日、講座のクラスメイトの一人はおめでたとのことで、

その日は見学していたのですが、

Sも実際の運動はせずに、とりあえずどんなのか見学するということで、

おめでたの友人とSとが部屋の端で椅子に座って並んで見学していました。



運動サークル後、恒例のランチをしていたのですが、

その時にやらかされてしまいました。

Sの学生時代はどちらかというと引っ込み思案で、

積極的な友人の後ろにいて、

「私はいいから、あなたしてよ。」

といつも言っていました。

しかし、いつからか、社会人になってからは、

どちらかというとイニシアチブを取りたがるような人になっていました。


おそらく、結婚してから、料理上手で良妻賢母(かどうかは断言できませんが、料理が得意なのを自負していたので。)なのは、

学生時代のグループの中でも彼女がダントツでしたので、

そこで自信がついたのかもしれません。

そして、結婚したのは私よりも後でしたが、

妊娠していたのをこの数日後にお茶した時に聞かされたのでした。


それで見学だったのか!


そして運動後のランチ。

近くのイタリアンに入り、全員がピザを注文したのですが、

いつまで経っても自分が注文したピザがない人が数人、

そして、美味しい美味しいと満足で平らげた人が数人、

もうピザは全部でましたという店員。

おかしい、まだ来ずに食べていない人もいると私が伝えると、

どうも店の言い分は、

今日は人数が多かったために同じ味のピザをまとめて焼いたとのこと。

いや、それはあかんやろ!!

こちらは一人ひとり注文したので、

それは説明されないとわからないですと伝えると、

それを聞いていたSが出て来ました。

食べてしまった子は余分に払うと言っているし、

まだ食べていない子は、残っているピザをまわしてもらって、

そんなに食べれないからもういいよとのことで、

終らそうとしていたのですが、

私も申し訳ないからと、なんとかならないかと

大事にしないよう冷静に伝えていましたが、

Sが脇から口を挟んで来ました。

しかも、お客様神様と言わんばかりの上から目線で、かなり険悪なムードになってしまい、

周りのお客さん達もこちらを見ていました。

「それはおかしいんじゃないですか!ずっと待っていたんですよ!

みんなももっとちゃんと言わないと!!」

と、周りののんびりした講座のクラスメイト達まで

Sから怒られてしまいました。


その後、Sから、

「みんなおとなしすぎるわ。だから無職なんよ。」


そうなんです。この専門学校の講座というのは、

助成金が後から出る講座でして、

転職のために専門スキルを学ぶための専門学校が提供している講座で、

クラスメイトは全員、転職活動中だったのです。


カチンときました。

いくら付き合いの年数は浅くても、

一緒に頑張ってきた仲間を悪く言われ、馬鹿にしてきて、

正直気分が悪かったです。

でも、言い返せませんでした。

彼女とは、学生時代の楽しい時間をともに過ごしてきたグループでの付き合いもあるので、

崩すわけにはいかないと。

今思えば、この考え、ママ友の輪を乱さないようにという考えと同じですね。


すでに、彼女はグループ内の一人と仲が険悪になっていたので、

私までターゲットにされては、他の友人たちと付き合いが絶たれてしまうと

どこかで我慢していました。

(10年後に知った事実はSが煙たがられていたのですが。)



そのランチ後、数人のクラスメイトからメールがきました。

「あんなに言わなくてもよかったのに、すごいおともだちだね。」

ピザが来なかった友人は、

「私は別に、ほんとにちょっとしか食べれなかったから、あんなこと言わなくてもよかったのに。」

とメールがきました。

もちろん英会話の友人からも、あの人すごいね!と呆れながら、笑いながら言われました。


そして、タイトルと冒頭の言葉を言ってきたのが、

おめでたの友人でした。

彼女は、おめでたなのもあり、ご主人が迎に来たので、

ピザ屋さんにはいなかったのです。





子供の幼稚園時代の3年間(卒園後も継続中)、心的外傷だけでなく、家計のために始めたパート代、高校受験でいうと6校分の入学金くらいになる金額を、あるママ友に搾取されました。ママ友、同僚からのいじめ、ねずみ講ビジネス勧誘に悩まされている方のお役に立てられれば幸いです。