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【問い立て鑑賞団】検定教科書ってなに?映画「教育と愛国」の鑑賞レポート

問い立てラボ映画鑑賞会
映画「教育と愛国」鑑賞&ディスカッションのレポートです。
2022年7月28日(木)18:30~

学校の先生が4名、教育に関心や関連のある方が3名の計7名で鑑賞後に「Feeling(感じたこと)3選」をあげました。映画の内容を記述するものではなく、個人の感想と解釈が混ざっているものがあります。

0.「愛国と教育」予告編

MさんのFeeling3選


・安倍さんが亡くなったタイミングでこの上映は、安倍さんへの影響力が高くなるのではないか。
・現在読んでいる本なぜ戦争は伝わりやすく平和は伝わりにくいのか」を思い出しながら観ていた。その本には、戦争が起こるまでの10の段階があり、現在の教科書の動きがどの段階なのか考えていた。

YさんのFeeling3選

・「そもそも教科書採択」は諸外国はどうなっているのか?今回の映画では、政府の教科書介入を批判的に描写していたけど、そもそも教科書検定がある時点で政治が関与していると思う。
・購入した教科書は参考書として扱い、自分の授業用の教科書や参考書を作りたい。出版社から購入した教科書だと問題のための問題や、無駄が多い印象だから。

TさんのFeeling3選

・歴史学者伊藤さん(東京大学名誉教授)「歴史から何も学ばなくていい」の発言が衝撃だった。
・自分が小学校・中学校の時は特に意識することなく歴史の授業を受けていた。当時の歴史の先生に会って話を聞きたい
・(映画の中で教科書記述の政治的圧力があったことから)戦後初めて教科になった道徳の導入の背景には、悪い背景があるのではないか、勘繰ってしまう。

RさんのFeeling3選

・映画冒頭のお辞儀のクイズ、あれは学ばないといけないことなのだろうか?
・映画最後のシーンで、子供の遊んでいる姿が、思想や政治の影響なく子供のありのままの姿が映っていた。
教科書に頼らなくても学べる時代でもあるので、昔と違って情報で囲うことができない。一方で、自由に学べるからこそ、偏った側面だけの学びになってしまわないか。(Youtubeでもリコメンド動画だけを見ていると、意見が偏る危険性がある)。こんな時代だからこそ、批判的思考力、メディアリテラシーを身につけておく必要がある。

SさんのFeeling3選

・歴史学者伊藤さん「歴史から何も学ばなくていい」の発言が謎。「日本が日本でなくなる」とは論理的で具体的なコメントがないのが不可解に感じた。
諸外国の愛国と反国家的思考(被害と加害)はどのように勉強しているのか。
そもそも検定教科書はいるのか

MさんのFeeling3選

・私とは見えている世界が違う人がいるが、どの立場の発言も正しい。だからこそそのような人を認める「多様性」はとっても難しいことだと感じた。
・公立中学校は各学校ではなく市町村が教科書を決める。教員は検定教科書がもしなくなるとどうやって何を教えるのか。検定教科書があることで教える内容を教科書に依存してしまっているのではないか。
・「日本会議」の思想と改憲。私たちはもっとアンテナを張って、知って、自分で考えないといけない。


感想シェアの後の乾杯!



最後まで読んでいただきありがとうございました。

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