3月の受賞者一覧と選者の講評
選者：山崎 光（@hikaru_80zaki） 以下、敬称略
今回の応募作品一覧はこちら
応募作品集ができました。
— 十色のうた (@toironouta) March 20, 2022
モーメントには応募の条件（当アカウントのフォロー&引用リツイートである&指定ハッシュタグ有）を満たしている作品をまとめています。
条件を満たしているにもかかわらず、漏れている場合は、DMにて21日16時までにご連絡ください。https://t.co/stlF8r3igo
グランプリ受賞者
・hito_kakera(@KakeraHito)
選者の評
赤黒さが襲いかかる、覆いつくすような歌。ぼんやりと見つめるのが、この歌にとっても良いように感ずる。「てめえらの血はなに色だーっ‼︎」と言われそうな爆撃の光景と、作者の血液、爆撃の被害者・加害者のそれが重なる。そして、ぼんやりと「平和」と「戦争」について、少しばかり逡巡し、またすぐ、ふと待合室の退屈に飲み込まれていく、日常が戻ってくる、そんな一コマ。
佳作 受賞者
・一人文芸倶楽部Tower117（＠Tower11710）
選者の評
共感ではない。しかし、先に詠われてしまったと思わせる歌。この歌の上で「原型」と「破片」をめぐる自論、哲学を語ることよりも、愛でる破片の丸さ、手に馴染んでくる感触を味わうべきなのである。ひかえめにきらめく破片の輝きに気を取られて、いつまでも心に残った。
・ポッキー（山口絢子）（@sorapoky）
選者の評
曲者に手を伸ばすことはできなくても、その先に確かにある、想像できる「君」に救いを求めていく歌。なんなら、「君」の中の「曲者」と合わせて、四人でこの世を同居していくような観さえ見えてくる。曲者はみんなの中にいるよ、なんて言われたら、曲者はどんどん奥に行ってしまう。
・泊木空（@tomarigi_sora）
選者の評
わたしはいつまで経っても眠れない。安心感に包まれても、それは自己満に終わってしまうに違いないのに、今度は自分さえ満足できない矛盾に包まれていく。朝は馬鹿にするようにいつも通りに訪れて、たった今生まれ出たような、なのにもう疲れ切っている作業着姿の男たちを乗せて、街は息を吹き返す。
いいね賞 受賞者
・もちゅ୨୧⑅*.（@IUwa51）
今月の選者の総評
3月ということで、春の歌、そして恋の歌が多く見られました。また、この2022年3月は天災、戦争など含め平和について考えさせられる月であったことも、皆様の歌から伝わってきます。
このTwitter五行歌グランプリも、2回目となり、続けてご応募くださった方もいて、大変嬉しく思います。五行歌での表現の楽しさ、五行歌でしかできないことなどをこの企画を通して、味わっていただければ幸いです。
皆様のおかげで、選者を務めることができました。貴重な経験と素敵な作品をくださり本当に感謝しております。
今回受賞された方のお歌は、月刊『五行歌』5月号でも受賞発表されます。
雑誌を購入して読みたいという方は下記URLからご購入をお申込み下さい。
4月募集について
次回、4月の募集は4月1日の0：00にツイートされます。
募集要項は以下です。
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