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ぼくのすきなルールトップ3 〜新宿ジュエル編〜

僕は年に数回ほど東京に旅行するのですが、

歌舞伎町で麻雀を打つ

ってのが旅行の目的の8割くらいを占めています。


空いてる時間のヒマつぶしにちょっと旅打ちでもするか~って感じではありません。
旅行の行程に旅打ちがあらかじめ組み込まれています。
せっかくの一日が歌舞伎町の中で終わる
なんてしょっちゅうです。麻雀星人ならぬ麻雀変人扱いされるのは日常茶飯事。



「旅打ちするにしても一日中歌舞伎町にいるのはヤバい」
「もっと行くべきところがあるやろ」
「ちょっと変わってる」







ということで、そんな変人が好きな歌舞伎町の狂ったルールベスト3を紹介していきたいと思います。

第3位 新宿ジュエル


他店にはない特殊牌を使ったルールで、いつも身内の名古屋セットでやるのもこれ。セットのときはこんな風に

着順と翻数はオリジナルです。
着順…和了時着順分祝儀がもらえる。1着なら1枚、4着なら4枚。
翻数…翻数の数だけ祝儀がもらえる。

ルーレットで特殊牌を決めています。もちろん5p用のルーレットもあります。
ジュエルができたばかりの頃に「お気持ちを1/10くらいにして練習させてください!」と僕が提案したところ、皆さん快く受け入れてくださり、そのまま宝石の圧倒的なパワーに導かれて今では標準ルールとなりました。

その懐かしき黎明期のルールでは赤1銀1青1緑1で緑5mが特別光っていたましたが、今では5p5sに特殊牌が入りすぎてついにその宝石の数は2桁に乗ったとか。(2023年8月現在)

詳しい特殊牌の種類については


メンリーさんのnoteが一番わかりやすく説明されてると思います。
これに加え新たにパール5pゴールド發ぽっちなるものが新たに発掘されています。

パール5pは祝儀3枚翻数2倍
ゴールド發ぽっちは祝儀4枚テンパイ時オールマイティ




狂っている。


しかも、おそらくこのパール5pの登場と同時に数え役満にもツモ5枚、出アガリ10枚の祝儀が発生するルールに変更されていました。
このパール5pによって僕は11枚は16枚オールの数え役満を被弾しました。



……が、これ、ぶっちゃけ「ダブルでよかった……」まであります。

ダブルでよかったとはどういうことか?

その日、特殊牌は5pに2枚入っていました。
カーネリアン5pとパール5pの2枚。いわゆるダブルジュエルデーと言われるやつですね。

これにアメジストぽっちなる和了時の祝儀が倍になるぽっちが入ったトリプルジュエルデーの日だったらどうなるか?

地球が割れます。


17枚は34枚オールとなります。

申し訳程度に着順ウマも黎明期と比べて多少動いていましたが、そんなのどうでもいいことは火を見るよりも明らかでしょう。
こんなの1回でもツモれば仮に祝儀±0で10ラス引いていたとしても一気に全部お釣りと一緒に帰ってきます。

ちなみに僕は五勝戦勝ったのに、実際の収支のみを計算したら樋口一葉さん一人だけが僕を笑ってらっしゃいました。



祝儀牌のあるアガリは大体出アガリ、ツモられると大体カラフル、みたいなことが続くとこうなります。
むしろゲーム代払うの俺?俺だけが全部払えないのに払ってるんたけど?とずっと思ってました。
13東風打ってこれですからゲーム代だけで軽く1ゲームあたり1000円は払ってる計算になります。

こんなことがあっていいんでしょうか。



……と、まあぶっちゃけ「ただの一局戦祝儀麻雀やんけ!」と思われるかもしれませんが、実際そうだと思います。

このジュエルの存在によって歌舞伎町は今までの祝儀ゲー要素がさらに加速して、ゲームバランスが良い意味でも悪い意味でもぶっ壊れたと思います。

ジュエルルールは歌舞伎町ルールが好きな人でも結構好き嫌いが別れているイメージで

今までのいわゆるクラシックピン東は祝儀牌も確かに強かったですが、それと同時に着順にも大体20-50とそこそこ価値が置かれていて、9-3-4-8のダンディ完着ルール含め2着がクソ偉かったです。連帯ゲーの要素がかなり強かった印象です。

しかし、この祝儀牌がインフレしたネオピン東では相対的に着順の価値がリーマンショック並に下落してしまいました。

ただこの一局戦、僕はそんなに嫌いではありません。
たしかにゲームバランス的にやりすぎ感は否めませんし、麻雀の面白さの醍醐味である着順を争うという要素がなくなってしまったけれど、それ以上に特殊牌を使った麻雀に脳が焼かれてしまっているので、そこらへんは相殺されています。

こういった独自のここでしか打てない麻雀というのはものすごく魅力的ですね。


さて、あと特筆すべき事柄として親流し特殊役ジュエルの存在があります。
個人的にこの二つはめちゃくちゃ好きです。

親流しは親でアガるかもしくは流局時テンパイの場合に親権を任意で放棄できるルールです。

今は亡きクライムという雀荘で採用されていたルールですが、クライムでは本場が継続されていました。
しかし、ジュエルでは積んでいた本場が消滅します。

これが画期的で、トップ目の親なら大体流し得になります。
親で無駄に本場を積んで着落ちするといったことがなくサクサクゲームが進むのでとても気持ちが楽です。

東風の本場システムは、沈んでいるプレイヤーからしたら逆転のチャンスが増えて押し引きもシビアになる洗練された良いルールです。

ただジュエルみたいなネオピン東で打っていると特殊牌使ったアガリをされると大体打点もバカ高く「もうどうせトップ取れないからこのゴミラス半荘さっさと終われ」的なノリになるし、トップ目は当然局が進んでラッキー!となります。

この「早く次のゲーム行こうぜ」という卓の意思が大方共有されているのでとてもスピーディに気持ちが切り替えられて良いですね。一局戦に近いジュエルルールにかなりマッチしていると思います。

ただ東一局や東二局の微差トップ目の判断やら何やらで結構流すかよくわからないケースが出てくるので、そこは有識者にシミュレーション回してほしいところです。
東一局の1000オールツモって流す……よね……?
色々宗派はあります。

あとはジュエルという役の存在。
祝儀対象牌を手牌で3つ以上使えばジュエルという役になります。

これが結構楽しい。個人的にはかなり好きです。
宝石が2種配牌にあったらこの役を頭に浮かべるくらいには大事なルールだと思っています。次の特殊牌ツモで一気にスピード爆上がりしますからね。

サムネの画像はまさにジュエルを体現したアガリで、

カーネリアン5p(5翻+-1枚 or 5枚+-1翻
トルマリン5s(局開始時点棒4桁目の数字分枚数)
エメラルド5m(3枚)

を使って9p単騎をツモリあげた画像です。


ジュエルエメラルドトルマリン(ダブドラ)で4翻の-1翻は1000・2000の13枚でした。多分35000点くらい持ってるトップ目でトルマリンが5枚扱いだったんだと思います。9pの盲牌が最高でした。

エメラルド5mに反応した瞬間に一気にジュエルとなったので役なんかどうでもいいドンジャラで必死に絵合わせしようとしたのを覚えています。しれっとエメラルド5m(3枚)と書いていますが、十分こいつもイカれています。
だってタンヤオ緑の500・10003枚でもうフツーのピン東でトップ取ったのと同然のアガリになりますからね……


ちなみにツイッター見るとセットでよく特殊牌全部ごちゃまぜみたいなのを見たりしますがここの取り決めどうしているのか聞きたいところです。有識者の方教えてください。ジュエルあるとしたらさすがにもうドンジャラすぎるので採用していなさそうではあるんですが……


ということで、新宿ジュエル編は以上になります。
思った以上のボリュームになったので、また明日第2位書いていこうと思います。

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