見出し画像

ぼくのすきなルールトップ3 〜赤3金3(センス)編〜


さて、前回第3位のジュエルに続いて第2位です。

前回の記事↓


第2位 赤3金3(センス)


これももともと名古屋セットでやっていたルール。センスでも金土日の週末に開催されているとのこと。この前の遠征でも打ちましたが、まあ~~~~~楽しかったですね。


負けましたが。

歌舞伎町での初出はおそらくクライムだと思われます。
しかし、クライムでは赤3金3というものの気持ちが半分。
金1枚がいわゆる赤1枚相当。
赤1枚が赤0.5枚相当でした。

なので、真の(?)赤3金3を歌舞伎町で打ったのは前回のセンスが初めてでした。
しかもセンスではなんと金ぽっちが3枚扱い。手牌で使っててもOK。
だいぶルールとしてイカれていました。
後述しますが、ぽっちツモが偉すぎて本当はダマりたいけど「リーチをかけさせられる」局面みたいなのがあったりしました。


実は今話題のエスラッシュ特別?ルール(赤銀金×3+青)。
これを2位にするか迷ったんですけど、さすがに打数が少なすぎて好き嫌いの線引きするのがムズかしいと思ったので自重しました。
(追記:その話題の新宿エスラッシュですが、2023年8月の31日をもって閉店とのことです。残念…)

ただ少し打った印象としては、この赤3金3に通ずる好きな要素はありました。

僕が赤3金3を好きな理由はもうこれに尽きます。




しゅうぎたくさん。からふる。




そう。たったこれだけでめちゃくちゃ楽しいんですよ。

祝儀対象牌が多い。これがめちゃくちゃスリリングで楽しいんですよね。

まず、とにかく目に良い
ジュエルも打っていて楽しいのですが、基本的に遭遇するのはまっくろくろすけもびっくりの祝儀ゼロ配牌です。やる気のある手のときは燃えますが、それでも頻度としてはそんなに多くない。

対して赤3金3は配牌でのやる気度がグッと上がってきます。
赤1金1でかなり前に出る手になります。相対的にはめちゃくちゃ強いわけではありませんが、やはり3枚以上の破壊力はピン東では重い一撃になります。このレベルはツモってアガリに行きたい。

そういったやる気になる頻度がグッと上がります。


これはまっくろくろすけの時も同じです。ジュエルでも特殊牌が入っている人間の手を潰す価値はべらぼうに高くなってきますが、赤3金3になると、その潰すべき相手の数がグッと増えます。自分がまっくろくろすけなら自分以外すべて祝儀牌持った敵みたいなこともしょっちゅうです。

つまり、アガリの価値が上がってサボれなくなる。
これが赤3金3の好きなところです。
まっくろくろすけでもちゃんと5受けを残すことで一気に化ける可能性を秘めていますし。

アガリの価値が高いなんてどこのピン東でも同じようことでしょうがその価値が普通のピン東の2倍くらい高くなっているイメージがあります。
どんな手でも基本的にはアガリに向かわざるを得ないというゲーム性が個人的にめちゃくちゃ好みです。

そしてこの赤3金3は普通のピン東と違って


適切なダマがちゃんと強い

ってのも評価ポイントです。
ピン東って当たり前ですけどめちゃくちゃリーチが強いんですよ。
祝儀だけで10000点相当あるから、オーラスのアガリトップでピンフのみテンパイしていても基本はリーチです。
だってツモって裏を乗っけたら役満級のアガリですからね。
着順のウマ50よりも一発ツモで裏乗っけたほうがいいまであります。


ただ、この赤3金3になると話は別です。
これはジュエルでも同じことが言えるんですけど、さっきも言ったように特殊牌が多い麻雀だと自分がまっくろくろすけ=相手がカラフルカラフルなことが多発するんですよ。

で、そういう時に自分が役あり愚形で「白ぽっち生きてるからリーチ!」なんて意気揚々と曲げても基本的に祝儀牌(特殊牌)をたくさん持った人間に全ツされるんですよね。

赤3金1くらいだと祝儀牌のバラつきに振れ幅があって、目の前の10000点一発裏ドラ白ぽっちツモ祝儀を目指したリーチのほうがたぶん局収支上になること多いと思います。

あとシンプルにリーチの打点上昇で着順もそれなりに上に振れるってのも大きな要素だと思っています。ヒサトみたいに超高打点リーチ打ってもコールドとかでトップ確定してお釣りくるみたいなの含めて。だからほとんどのケースで「リーチしとけば大体正解」になりやすい。


ですが、赤3金3ともなると勝負して来る相手の数も増えますし、そこと愚形で捲り合うのはかなり分が悪い勝負になります。さっきも言ったように一局戦に近いので着順上昇を目指したリーチのメリットもそこまで大きなものとしては機能しません。

そして捲り合うのは相手だけじゃなくて山とも捲り合うことになります。
通常のルールとは違って5にそれぞれ2枚ずつ祝儀対象牌があるので、ダマにしていれば振り替えれた赤や金で鳴かれたり、放銃するリスクも高くなる一方で、それを振り替えられたときのリターンも相当にあるので、その選択をすべてOFFにして手牌にフタをしてツモ切り続けてしまうリーチのマイナスが相対的にグッと大きく、痛くなります。

ゆえにタンヤオドラ1の悪形とかけっこーダマで流すのが大事だったりします。たとえば

東一局 6巡目子 ドラ7s
234567m55678p57s

これはしけぽっち覚悟でダマです。

とにかく相手の祝儀お化けをダマで殺して、あわよくば自分のところに祝儀牌来い……なんなら鳴く準備は出来ている……と常に目を光らせながらグッとダマを継続します。

相手からリーチが入っても、9sや3sを引いても、まだ牌は縦に堪えて他家からこぼれるアガリ牌をもぎり取ります。終盤のヤバい牌や二軒目が入ったときにちゃんと引きの選択が取れるのも重要です。


ちなみにジュエルでもさっきのは鉄の部類に入るダマですね。
特殊牌を持った人間の動向がわからないまま白ぽっち狙いで愚形特攻するのは「ピン東はすべてリーチ」という魔のデジタルに囚われている可能性があります。

両面なら大体リーチでもいいと思いますが、それでも先手か微妙なピンフドラ1だと全然ダマで流すケースが出てくるレベルです。

ここら辺のダマ感覚は特に特殊牌が多かったり強かったりするネオピン東で、けっこー重要な部分だと思っています。だいたい迷ったらリーチが正解、のクラシックピン東とは別に、リーチ判断もそれなりに成績に直結するのが赤3金3の祝儀牌インフレ麻雀の好きな理由のひとつですね。

と、ここまで書いといてなんですが、そこに祝儀3枚の白ぽっちが入ってくると話が変わります。しけぽっちの損失がデカすぎて「全然曲げたくないのにリーチ」がそこそこ頻発するんじゃないかなと思っています。さすがにあの一牌はゲームバランスがぶっ壊れています。

白ぽっちが見えていたら楽なんですが、見えていないときは「曲げさせられて」いました。リーチ中に白がポンと言われてぽっち見えたときはなんとも言えない苦虫を嚙み潰したような表情していたと思います。

ちなみにこの赤3金3はジュエルと違って複雑なルールもなくいわゆる東風戦の標準搭載である

・東西場
・場1500
・白ぽっちあり

の3つがわかればすぐに出来るので、よく初見さんがいるセットではこれを提案しています。

さて、次回第1位の発表です。

こういった記事がたくさん共有されてセットなどで広まって、近い将来みんな初見のセットで赤1東南ではなくて「ジュエルやろうぜ!」「赤3金3やろうぜ!」という提案が飛び交うならこれに勝る喜びはありません。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?