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仕事の人間関係に「いつも」悩む人が人生を変える"バウンダリー"の話

上司や先輩から嫌われるとつらい。
でも、気に入られても苦しい。


だって、好かれたら仕事を押し付けられる量が増えるし、嫌われたら嫌われたで干されて、やりたい仕事がぜんぜんできるようにならないんだもの。

という、過去の私と似た状態にいる方へ。
少しでも楽になる方法をお伝えしたいと思っています。


上手なバウンダリー(境界線)を持てていますか

自分と他人の間には、境界線があります。このことを、言葉では理解できても、上手に境界線を引けない方がいます。

三森みさ先生『三森みさのぷちエッセイ その3〜トラウマ治療編〜

たとえば、毒親育ちの方は、親がズケズケと自分の内面に干渉してきたり、逆に見捨てられた経験を持っているため、幼少期に境界線バウンダリーが壊されてしまいます。そして、友人、恋人、会社の人間関係でも、自分の境界線バウンダリーを超えた相手を拒絶できず、疲れ果ててしまうのです。

私は、まさにバウンダリーを引くのが苦手なタイプ。仕事を前のめりに引き受け、飲み会へも積極的に顔を出し、何とか適応しようと努力して、最後は倒れてしまっていました。無理に相手へ合わせすぎて、途中でうまく回らなくなるから、会社でも干されてしまう。そんな人間です。

あなたのバウンダリーがどれくらい機能しているか、簡単なチェックリストを作ってみました。

  • 飲み会で、あなたのことを笑っている社員がいても、笑ってごまかしてしまう

  • 仕事量や、仕事の種類を自分でコントロールできていないと思う

  • 上司や同僚がやっていない仕事を引き受けてしまう

  • 仕事は無意識に"気づいたら引き受けている"状態になる

  • なぜか同僚や上司のプライベートの悩みまで対応させられている

  • 失礼な相手に罵倒されても、自分が悪かったのではないかと何度も考える

このリストに当てはまる働き方をしている方は、自分と他人のバウンダリーが曖昧な方です。

このnoteはキャリアの話をするので、あえて恋人関係などは触れずにいますが、他の人間関係でも「自分の領域にズカズカと入ってくる人を断れない」のが、バウンダリーの曖昧な方の特徴です。

バウンダリーがないと、転職しても苦痛は続く

バウンダリーをうまく引けないと、「上司運が悪い」「職場の人間関係が悪い」といった理由で転職しても、次の現場で同じ目にあいやすくなります。なぜなら、どんな会社にもズケズケと一線を超えてくる人はいて、あなたは防御力を持てていないからです。

また、自分でも相手の境界線を超えやすくなります。つい、おせっかいで相手の仕事を引き受けてしまったり、任せるべき仕事を全部巻き取ってしまったり。

つまり、人間関係に「いつも」悩む人は、転職、休職うんぬんの前に「自分の境界線」を上手に作るワークをしたほうがいいのではないか。という話になるわけです。

まずは境界線(バウンダリー)を意識する

では、このバウンダリーを手に入れるためには、何をしたらいいのか。

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