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筋肉はキッチンで作られる - 低温調理万歳!

『筋肉はキッチンで作られる』 アーノルド・シュワルツェネッガー氏がこの名言の主だと聞いた。氏がボディビルダーとして競技に出ていた時代には、今のようなWPIアイソレートのプロテインやEAA・クレアチン・グルタミン・CLAなどのサプリメントは普及しておらず、低脂質・高タンパクな食事で筋肉を育てていたはずだ。
自分を含め世間でよくある勘違いに、筋トレするから筋肉がでかくなる、というモノがあるが、これは誤りだ。筋トレはあくまで筋肉に刺激を入れるだけであり、刺激された筋肉が成長するためには栄養が血流にのって筋肉まで供給されなければならない。そして、その栄養とはすなわち食事を中心とした、内臓から吸収された摂取物に他ならない。
筋トレ好きやボディメイクを実践している人はブロッコリーとサラダチキンを食べている、というのはまぁ間違いではない。低脂質・高タンパクに加え、低糖質にすることで体脂肪を減らし、筋肉を際立たせたい、ということだ。それを毎日、人によっては毎食、続けるわけだ。そんな市場が広がりを見せている昨今、コンビニやスーパーにはプレーン・瀬戸内レモン・ハーブ塩・たまり醤油・ガーリック・タンドリーなど、多様な味のサラダチキンのバリエーションが並び、飽きずに続けられる。
自分も毎日サラダチキンを食べているが、これが結構な出費になっていたのだ。こいつを自分で調理できないか?実は結構簡単に手軽に、かつ安価に調理できるのだ。答えは『低温調理器』の利用だ。低温調理器は安いものから高いものまであまりに多くの選択肢が世にあるが、私が選んだのはGREEN HOUSE(株式会社グリーンハウス)という日本のパソコン周辺機器やオーディオ関連機器などを手掛けるメーカーのGH-SVMA-WHという商品だ。選んだ理由は、小型なのに設定温度に至るまでの時間が短く、また調理中の温度の安定性が高いからだ。また、お手入れが簡単なのも良いし、クリーンなデザインも気に入った。操作性もシンプルそのもので、調理ど素人の自分でも間違えようがない簡単さなのだ。

https://www.green-house.co.jp/products/gh-svma/

深い鍋(自分の場合はパスタ用の鍋)に本体付属のクリップで本体を固定し、MINと書かれた線の上まで水を張り、63℃/1時間30分にセットしてスイッチON。水温が63℃になるとブザーで知らせてくれるので、密閉チャックのついた袋(ジップロックが有名だが、自分はニトリで売っている安い袋を使用)に入れた下味をつけた胸肉を、なるべく空気を抜いて投入したら、あとはほっぽらかしでOKなのだ。時間が来たらアラームが再度鳴り、冷水で粗熱をとってから冷蔵庫のチルド室で保存すればよい。
鶏胸肉の下処理は、皮や脂肪を取り除き、フォークや竹串で数か所刺して味をしみこませやすくしておく。ここに重量の1.3%の粗塩とオレガノ(臭みとり目的で使うハーブ)を擦り込む。これはクレージーソルトでも代用できる。チャック付きの袋に投入し、好みのハーブやたれを投入し、もみ込めばよい。おすすめはエバラ焼き肉のたれ(辛口)とかS&Bのカレーパウダーだ。エバラ焼き肉のたれは実は結構低糖質・低脂質なのだ。カレーはだれにでも好まれる美味しい調味料だ。いずれもニンニク・ショウガ(チューブタイプでOK)とともにもみ込むと風味がよくなる。
市販のサラダチキンと異なり、しっとりとした柔らかい肉質は美味しさに満ち溢れている。硬くてボソボソするサラダチキンに飽きている筋トレ民こそ、低温調理器でサラダチキンを自作すべきだ。まさに、筋肉はキッチンで作られている、を体感できる。

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