Louis Vuittonとポケモンのフーディン

私が観光をやろうと思ったのは、知ることの楽しさとそれを伝える楽しさを知ってしまったからである。

未知のものごとに触れる時、ニューロンの間に新たな電気信号の系統が生まれた時、その刺激は時代と人を問わず共通だろう。

そんなわけで、私自身が日常の生活で「へえ〜」と思ったことを備忘録的に書いて残しておこうと思う。

知ることによる驚きにはいくつかあるというのが私の持論だ。
一見全く関連がないような2つのことが繋がる驚きは、新鮮な感動として記憶に刻まれる。
今回は、最高級ラグジュアリーブランドとして知らない人はいないLouis Vuittonと、日本発の爆発的ヒットゲームタイトル「ポケットモンスター」のフーディン(ねんりきポケモン タイプ:エスパー)について取り上げる。

Louis Vuittonの認知度についてはもはや言うに及ばずだろう。
知る人ぞ知るラグジュアリーブランドである。
意外と知られていないのは、その輝かしい歴史は旅行用トランクの発明から始まった、ということだ。

https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/magazine/articles/a-legendary-history#the-begining

産業革命という激動の時代、交通手段や移動の様式の変化に伴い新たに生まれたニーズに対し、道具という発明で答えたことが、世界に名だたるブランドの誕生秘話だったのである。

ルイの息子であるジョルジュ・ヴィトンは、旅行用トランクのさらなる機能性のために錠前を取り付けた。
貨物の盗難に頭を悩まされていた旅行者に安心・安全な製品を提供するためである。
画期的な新商品を生み出したLouis Vuittonは、その宣伝のために、アメリカで「脱出王」として名を馳せていた奇術師にあるオファーを持ちかける。
Louis Vuittonのトランクに用いられている錠前がかかった箱からの脱出パフォーマンスへの挑戦だ。
絶対に破られない鍵対絶対に脱出する奇術師、この世紀の対決は未遂に終わる。
奇術師側がオファーに応じず、戦わずしてLouis Vuittonの錠前の堅牢さが世に知れ渡ることとなる。

この「奇術師」の名を、ハリー・フーディーニ(Harry Houdini)という。
もうお気づきだろうが、フーディンの名前の由来になった人物である。

Louis Vuittonに対してこそ"不戦敗"を喫した彼であるが、アメリカでは「知らない人はいない」ほどに名の知れた奇術師である。
彼が残した功績を思えば、エスパータイプのポケモンを命名する際に名前が挙がったのも不思議ではない。

キャラデザの配色がLouis Vuittonに似通っているようにも見えるが、これについては私の主観によるものであり、なんの根拠もない。
ちなみに私は、街でLouis Vuittonのバッグをこれ見よがしに提げている人を見るたびにフーディンを思い出すようになってしまった。
連想ゲームが行き過ぎるのも考えものである。

※今回試験的に記事を有料に設定していますが、これより先には文章はありません。おもろいやんけと思うめっちゃ気前のいい方がおりましたら押してやってください。

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