エアーズロックに登ってみました

2019年10月13日 18:05

2005年11月に訪れたときの記録です。この旅をきっかけに海外旅行にどハマりしたのでした。

エアーズロックは東京タワーよりも高い

エアーズロック、正式名称はウルル。
写真では何度も見たことがあったのですが、高さが335mもあるという事実。なんと東京タワーよりも高いのです。そして周囲は9.4km。どうしてもそのバカでかさが実感出来ません。首都高速を車で走っていると東京タワーが見えてきます、あの高さであの形の岩があるところを想像すると、大きすぎて絵が浮かばないのです。
生で見てみたい、近くで見てみたい、ウルルに行きたい衝動が激しくなります。
ウルルは世界一じゃなくて、世界で二番目に大きな単一の岩石であるという事実も知りました。「世界の中心」とか「地球のヘソ」とか言われているので、世界一だと勘違いしている人多いと思います。
ちなみに世界一のマウント・オーガスタスはなんとウルルの2.5倍もの大きさなのだそうです。立地のせいなのか形が悪いのか、ウルルに比べてここまで無名なのは、ちょっとかわいそうな気がします。

意外と近い、そしてめちゃくちゃ広い

　成田からわずか6時間南下してケアンズへ、そこから国内線に乗り換えて1時間半ほどでエアーズロック空港に到着です。
　エアーズロックリゾートというホテルやショッピングモールが一体化した街があり、
すべての人間はそこにいます。
ウルル・カタジュタ国立公園は東京都の半分ほどの大きさだそうで、ありますものは、このリゾートとウルルとカタジュタ（別名マウントオルガ、またの名を風の谷）と荒野だけです、そんで暑くてカラカラに乾いてます。

ウルルを見た第一印象は「小っちゃっ！」でした。
「え？あんなもんなの」って思ったら20キロ先にあるんでした。周りに何もないので大きさがよく分からない。横に東京ドームか霞ヶ関ビル、置いてほしいです。
とにかく広いです、360度地平線が見えます、感動です。
パース方面に向かう1本道がありまして、本当に何も無い道で、次にある建物が580キロ先にあるダソリンスタンドなんだそうです、東京から広島までの距離行かないとガソリンスタンドすら無いって、スケールがでかすぎて不便です。100メートルごとにコンビニがある、せまくて便利な日本に住んでる我々の感覚じゃ、恐ろしくて車で出発する勇気が出ません。

ナウシカの王蟲のモデルになってるというカタジュタ（別名マウントオルガ、またの名を風の谷）はオウムにしてはでかすぎですけど形がそっくりでした。
カタジュタから見るウルルは更にちっちゃいです。50キロ離れてるそうです。

夜のエアーズロックで宇宙を体感しました

夜はとにかく星が素晴らしかったです。空中星だらけ、プラネリウムより星が多い、こんなの見たことありません。
特にさそり座が凄かったです。しっぽの先がメチャ光っててハサミの部分も分かって、ちゃんとサソリの画になってるのです。
金星がものすごく明るくて、反対側に火星が真っ赤に見えて、当たり前だけど、２つの惑星に挟まれたのがここ地球なんだと実感しました。
見えるのは満点の星とウルルの巨大な影だけ、今いるのは紛れも無く地球という“惑星”なんです。我々は宇宙にいるんだということを始めて感覚で理解しました。オーストラリアの何も無い大地で、まさか宇宙を体感出来るとは思いませんでした。
ここに住んでた人は、はじめ人間ギャートルズの頃からここが宇宙だということを理解してたと思います。

せっかくなので顰蹙かいつつも登ってみました

ウルルに登れるのは早朝です。天候や風や気温によっては登れない日がけっこうあるそうでして、登山口が開いたらラッキーだということです。
入り口には「命を大切にしてください・ウルルは登るものじゃありません」
の立て札が世界中のあらゆる言葉で書いてあります。アボリジニのみなさんは本当に登られるのを嫌がっているみたいです。お米を踏まれるとか、女性が土俵に上がるとかと同じ感覚なのでしょうか。

恐ろしいほどに急な坂です、そして身体はむき出しで安全に対する配慮は皆無、各自勝手に気をつけてねという感じです。
とにかく登りました、キツイ以前に恐怖感のほうが強いです、ちょっと足を滑らせたら確実に死にます。20年間で40人ほど転落死しているそうです、最近の3人は日本人だそうです。
こんな危険な観光地日本じゃ絶対に無理です、オーストラリアってなんておおらかなんでしょう、落ちようが死のうが自己責任って考え方。登山口に「登らないでください」って書いてありますからね。