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怖いほどにオットセイだらけ 南アフリカのドイカー島

南アフリカ共和国の最南端の都市ケープタウン、ここから喜望峰自然保護区に行くのですが、その広大な保護区内に、野生のオットセイの聖域・ドイカー島があるというので、ケープタウン滞在のついでに足を延ばしてみました。

ケープタウンの海岸線は架空の街の様に美しいです
ケープタウンの町から車で海岸線を走ってゆくのですが、途中のリゾート地も信じられないくらい美しい町並みで、アニメかなにかの架空の街の中を走っているようでした。

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これも極度の貧困の差という長い歴史上の問題のなせる事なのでしょうか?われわれ旅行者は、目に見える美しい景色だけど受け止めるしかありません。
それにしてもため息が出る程美しい光景です。海の色も、空の色も、日本では一度も見たことが無い濃さの目の覚めるような青です。まるでCGの様…という表現は褒め言葉になってないですね、いや現実の景色とは思えない色なのです。

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港町ハウト湾は漁港なのに観光地

いかにも高級リゾート地という街をいくつか走り抜けて、急に庶民的な港町ハウト湾に着きました。
人の生活臭がする、いかにもといった漁港です。しかし町並みは相変わらずキレイです。
小さな港町のわりには観光客が多くて、大きなお土産物屋さんやレストランもたくさんあります。
両替所もあります。さすがに円は替えられませんが、こんな場所で米ドルをランドに替えられるのは便利です。
レストランでは名物のフィッシュ&チップスがお勧めです。寿司を置いてあるところもありますが、日本の寿司とは別物だと思っておいたほうが良さそうです。
町の人はほとんどが黒人で、白人の方は滅多にいません。そりゃそうです、ここは南アフリカ共和国なのです。アパルトヘイト政策の終わった南アフリカなのでした。

アフリカだけど文化的にはヨーロッパだと思ってOKです

そういえば、その町並みにここがアフリカだということをすっかり忘れさせられておりました。南アフリカ共和国の南の方は、文化的にはヨーロッパの一部だと思って差し支えないと思います。
公用語は11言語あるのですが、実際に機能しているのは英語のみです。つまり、南アフリカ国民ほとんどのみなさん英語がしゃべれて、アメリカやイギリスの様に普通に英語が通じます。位置はずいぶん南ですけど、ヨーロッパの飛び地のような感覚で過ごせます。

小さな船に乗り合わせてオットセイの聖地までクルーズ

港から小さな船でドイカー島までクルーズするのですが、港にすでにオットセイが数匹来ています。人懐っこいです。

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基本的に水族館で見るのと変わりませんが、若干大きい気がするのは間近で見ているからでしょうか。
船に乗っていよいよ出発です。乗っているのは当たり前だけど全員が旅行者。いろんな国の人がいると思われます。いろんな言語が飛び交っております。

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オットセイの聖地ドイカー島にはオットセイがうじゃうじゃ

揺れまくる船に10分程乗っていると、オットセイが船の周りを泳いでるのが見えます。ビュンビュン泳いでいます。これは聖地ドイカー島が近いのかと思うやいなやアズ・スーン・アズ、大きな岩の前で停泊しました。
何だろうと思っていると、岩の上がもぞもぞと動いております。なんと一面オットセイが寝そべっておりました。
直径100メートルくらいはあるでしょうか、その島というにはあまりにも小さい島、いやドイカー島という名前が付いているんだから島なのでしょう。その島いっぱいに数百匹、いや1000匹はいるでしょうか、大量のオットセイがいます。
オノマトペ的には「うじゃうじゃ」です。正にうじゃうじゃ。「うようよ」でもいいかも知れません。
こんだけまとめているとぜんぜんかわいくありません。気持ち悪いというか、ちょっと怖いです。

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こんだけうじゃうじゃいたら、そりゃなんだって怖いですね。猫だろうがパンダだろうがハムスターだろうがヒヨコだろうが、1000匹かたまって島の上で「うようよ」してたらそりゃ気持ち悪いです。
ここはギリギリ温かいインド洋なのですが、ちょっと外れると温度の低い大西洋に出ちゃいます。向こうには巨大なホオジロザメがいるそうなので、食べられないように気を付けて下さい。
そうです、映像で良く見るオットセイを空中に放り投げてるジョーズの映像って、この辺りなのですよね。
それにしてもさすがアフリカ。動物の数に関してはぜんぜんヨーロッパ的ではありませんでした。

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