共鳴と共振現象(?)

私の占いを受けた方はご存じと思いますが、時々虚空を見つめて、予言めいたことを口走っていることがあります。

正直なところ、自分でもなんでそんなことを言っているのかよくわかっていないのですが、まあありていにいえば、お告げ的なメッセージを受け取ったり、未来や過去のビジョンを見ていたりしているようです。ただ、それらは明確な言葉とか絵になっているわけではなくて、なんとなくそれが理解できる、というレベルのものが多いです。

私は「『上の人』とのコンタクト」と説明していますが、上位存在とかハイヤーセルフとか、様々な表現で言われているようですね。そんなわけで、タロット占いです、と言いながら、タロットを読まずにスパスパ答えたりしていることが多く、そのせいで最近は「霊感タロット」という不思議なカテゴリーに分類されてしまい、霊能者枠で紹介されることが多くなってきました。

実は、昨年秋にも霊能者枠でお誘いいただき、北海道まで行ってきました。ちょうど蔓延防止とか、いろんな規制が緩くなっていた時期だったのですが、まだまだ時期的にも、こじんまりした集まりになってしまったのが、ちょっと残念。ま、私自身は昨年の吉方位的に、札幌には行きたいと思っていたので、これも呼ばれたなあって感じで。

そんなわけで占いそのものは、まあ時期的なこともあり、こんな無名の占い師を指名する人もそんなに多くはないということで、のんびりした鑑定会になったわけですが、そんな中でもいくつか面白い出会いがあり、その一人が主催者チームのお一人であるSさんでした。

Sさんは、いわゆる「見える人」。ご友人の曰くに、常日頃から霊が見えまくっていて、気を抜いていると実際の人間と零体の区別がつかず、道を歩いていてぶつかって初めて、あら実体だったわ、と驚かれると。Sさんなりに「回路を閉じる」ことはしていらっしゃるようなのですが、それでも見えてしまうのだと言われていました。私のように、占い師モードに入らない限り、ほぼ何も感じないし見えないという鈍感人とは真逆の感じです。

一緒に軽く飲んでいるときに、チャクラの話になりました。Sさん曰く、ほとんどの人は第一チャクラから第七までのどっかしらが詰まっていたり、流れが淀んでいたり、ゆがんでいたりということが多く、それによって様々な不調が出ると。そして、外部から少し力をいれてやることで、その辺のゆがみや詰まりを取り除くと、体調不全がすっきりしたり、本来見えるべきだったものが見えるようになったりするのだとか。

同行の一人が、自分をみていただけますか?とSさんに話を振ったところ、

「あなたは第五と第六の間あたりかな。ちょっと失礼」

と、その質問者に軽く手をかざしました。

かざされた方は、「うおおお」と驚きの表情を見せましたが、聞いたら首から頭にかけて、ものすごい熱が流れる感じがあったのだとか。

これは是非、私も整えてもらわんと、と

「私はどうですか?」

と聞いてみたのですが

「あ~~。トオルさんは大丈夫です」

とすげなく合格点を出されてしまい、話はそこで終了してしまいました。

同行者には、さすがトオルさんです、とか褒められたのですが、自分ではわからないし、エネルギーが体内を流れる感じを体感してみたかったんだけどなあ。

とまあ、そんなこんなのSさんだったのですが、占いの会も終わって、反省会のような、単なるだらだらした集まりのような感じで、数人でお喋りしていた時のことが、今回のメインディッシュ(前菜が長い・・・)。

その時、何を聞かれたかは忘れたのですが、Sさんの長年のお友達が私に、何か未来に関することを尋ねられました。私は鑑定直後で占い師モードが抜けていなかったので、流れで上の人にコンタクトして、来年は・・・、と言いかけました。その時、少し離れて座っていたSさんが、「あっ」と小さく声を上げられました。

振り返ってみてみると、少し驚いた表情のSさんが、額の汗をぬぐいながら、気にしないで、大丈夫なので、と言われました。後でちゃんと聞いてみようと思いながら、私はそのままコンタクトを続け、いくつか助言めいたことをしたようです。その間もずっと汗をぬぐっているSさんの姿が視線の端にありました。

話はすぐに終わって、そういえばさっきのは何だったんだろう、とSさんを見ると、Sさんはふう、と小さくため息をついて落ち着いた様子。どうしたのか、と尋ねる私に、Sさんは言いました。

「トオルさん、さっき、上の人とコンタクトされました?」

実はあまり意識せずにやっていた私は、一瞬何のことだかわからず、ああそういえばそうかもと答えたのですが

「トオルさんが上の人とコンタクトすると、共鳴というか共振というか、その波動がどどどっと来て、とにかくエネルギーがすごくて、いきなり熱くなってしまって、、、」

Sさんの曰く、私がSさんの近くで「上の人」にお伺いを立てると、Sさんにそのエネルギーの余波が来て、身体が暑くなり、汗が止まらなくなるのだとか。

「実は先日から、何回かそんなことがあって、もしかしたらそうなのかなと思ってたんですが、トオルさんはケロッとされているし、勘違いかなと思ってたんですよ。でも、さっき確信しました。いやあ、びっくりしました。こんなこと、初めてです。」と。

ていうか、そんなことあるんだ、と私もびっくり。感度のすごい、本物の霊能者ならではなのかなと感心したわけです。

「汗かきついでに、上の人、私のこと何か言ってませんでしたか?」

とSさんが聞くので、そういえば何か言いたそうにしていたなと、再度コンタクトしてみたところ

「タバコを減らしなさい。」

と。

いわく、今の本数は多すぎて、本来の能力を発揮する邪魔になっていると。そして、なぜか「5」という数字が出てきたので、それを伝えようとしたところ、青ざめたSさんが

「そうなんですよ。自分でもわかってて。1日5本くらいまでが適量なんですけど、最近倍以上になってて・・・」

というので、

「そうそう、5、って数字言われました」

と伝えると、さらに青ざめたSさんが、全身から汗をかき

「わかりました。ありがとうございます。減煙します。絶対します!」

と。

その汗は、共振じゃないよね~~、と笑ってその場は和やかに終わったのですが。

冷静に考えたら、タバコの吸いすぎで、本来の能力がまったく出せていない状態で、あんだけすごいって、調子整えたらどんだけすごいですか、Sさん!!

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