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歯はお母さんの妊娠中に出来る    ーT.M.Graber教授の歯牙萌出期ーと手入れの仕方

 赤ちゃんが生まれる前に考えておきたいことについて述べます。

 お母さんが妊娠に気が付いた頃には、赤ちゃんの歯の基は出来ているといわれ、妊娠6ヶ月位になると歯の原型が出来ているのです。一生健康な歯で暮らすための基本は妊娠中の正しい食生活から始まっていると考えてください。

 赤ちゃんの歯がはえてくるのは生後6~8ヶ月、真白なきれいな歯が下の歯ぐきからはえてきます。そしてちょうどこの頃から離乳食に入るわけですが、この離乳食ひとつで、食べ物の好き嫌いがなくせます。それにはまず、自然のままの味で調理してください。セロリやニンジン等は、おしゃぶりがわりに与えると野菜好きになるばかりでなく、顎の発達にも良い影響を与えます。糖分や塩分は、肥満、糖尿病、腎臓病など、生活習慣病の原因になりますので、この機会に家族ぐるみでうす味にできれば理想的です。食べ物は時間をきめて与え、特に、人工ジュースや乳酸飲料などを哺乳ビンに入れてくわえさせておくようなことは決してしないでください。必ずといってよいほど歯をだめにしてしまいます。とにかく、この時期は親の都合で食べ物を与えるのではなく、健康な食生活の基本をつくることを心掛けてください。

 お母さんも、お父さんにも知っておきたい歯のはえる時期と順序・手入れの仕方について、1972年に米国のT.M.Graber教授が書かれた歯科矯正学の教科書から引用し、歯の手入れについて解説したシェーマです。

Smile_No.8_歯の生える時期
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 口腔と歯の健康をつくる為の歯科医との付き合いが”むし歯が痛み出してから”という場合がまだまだ多いことは、本当に残念なことです。乳幼児期の歯科定期検診は年に一、二度、食事の習慣やお口の中の衛生状態をチェックしてもらいましょう。大切な歯がむし歯になってしまう前の予防と一生健康な歯で暮らすための基礎創りに役立ててください。。

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