高校生天文学者体験講座「もし天」について
こんにちは。もし天OBの八木です。
自己紹介noteのネタが思いつかないまま終ぞ投稿せずにいるわけですが、もし天の応募者が少ないそうなので、先にもし天のOBとして宣伝をさせていただきます。(自己紹介noteは後程投稿します。)
いきなりですが、皆さん宇宙はお好きですか?
大学生レベルの知識を持っている人であれ、あまり知識を持ってない人であれ、「はい」と答えることができる人はぜひ「もしも君が杜の都で天文学者になったら」通称もし天に参加してみてはいかがでしょうか。
少しでも興味を持ってくれた方は、本文を読んでいただけると嬉しいです。
今年のもし天の概要
全国の宇宙好きの高校生にzoom(オンライン会議ソフト)などを活用して、オンラインで提供される天文学体験講座です。
普段の授業とは異なり、自分たちで研究テーマを設定して、データを取得し、それを解析し結論を導きだすという研究過程を体験します。
データは、自分たちで観測計画を作成し、仙台市天文台の職員の方に操作してもらいデータを集めます。研究結果は、一般の方が参加するzoomで発表されます。詳しい内容や応募は以下のurlでお願いします。
https://www.astr.tohoku.ac.jp/MosiTen/
もし天のここがすごい
もし天は全国の高校生を対象にした天文学者体験講座です。これまでは一週間集まって合宿形式で宇宙漬けの日々を通して研究者としての初歩の初歩を体験するといった内容でした。
もし天は高校生が主としてそれぞれの班が興味を持ったことについて研究を進めていきますが、大学生や教員が補助してくれるので、非常に専門性の高い研究を行うことができます。なにより、参加者は知識の量には個人差があっても、全員が宇宙が大好きな人なので、宇宙の話題なんて全然でない普段の学校生活とは違い、宇宙の話で盛り上がることができます。
今年は新型コロナウイルス対策のため、11月と12月の土日祝日にリモートで開催することになりましたが、上にあげた利点は何一つ変わらないと思います。
過去のもし天での私の研究について
一例として私がもし天で発表した研究を紹介します。
私たちの班では、銀河の明るさを測定することによって、物質の総量を推定するとともに、電波観測のデータ等を用いて暗黒物質を含めた物質の総量を測定し、前者と後者を比較することによって、暗黒物質の存在量を研究しました。
この話を見るととてつもなくレベルが高く感じられるかもしれませんが、参加者は高校生です。教員や学生スタッフの指導によりみんなが協力したからこそほとんどの班でレベルの高い研究ができています。
天文ガチ勢から、まだ一年生で天文のことをよくわかっていない人まで様々な人が集まりますが、やる気さえあればこのもし天ではとてもレベルの高い研究ができると思います。
少しでも興味がわいたならまずはご応募ください!
もし天に参加される方へ
ここからはもし天に参加される方向けにいくつかOBとしてアドバイス的ななにかを書こうと思います。
一つ目はとにかく質問することです。こう言ってはよくないかもしれませんが、参加者は多少の差があれ、プロの研究者と比較すれば分からないことだらけであるはずです。どんなに簡単な質問でも、わずかな疑問がある限り質問してください。それはその場の質問するハードルを下げることにもつながります。
二つ目は他の参加者と協力することです。研究はチームで行うことになると思いますので、協力して、調書を強めあい、短所を補い合えばより深みのある研究ができると思います。
今年はコロナウイルスで大変だと思いますが、くれぐれも健康に気を付けながら頑張っていただきたいです。リモートもし天で皆様がどのような研究発表が見られるか期待しています。
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