【火星移住計画を学ぶ】 第三回 「火星の大気」
こんにちは！Tohoku Space CommunityのTaikiです。
今回のnoteは【宇宙工学を学ぶ】シリーズ第一弾【火星移住計画を学ぶ】第三回「火星の大気」です！前回に引き続き、「火星」に焦点を当てた回となっています。火星の大気について、「基本情報」と「未解明な情報」の二つを紹介していこうと思います。前回の投稿から二週間ほど間が空いてしまったので、もしよろしかったら前回の記事も併せてお読みください！
【KASEI NO TAIKI】
先に言ってしまうと、火星の大気に酸素が乏しいのは、皆さんもご存知ですよね。もし酸素が豊富なら、火星移住計画はもっとハイペースで進んでいるはずです。ここまでは想像がつくと思うのですが、皆さんは火星の大気がなにで構成されているか、ご存知ですか？✨正直に言うと、僕は知りませんでした（笑）地球と同じように大半が窒素なのか、もしくはよくわからない危ないガスが大量に発生しているのか。気になる答えはNASAの公式サイトで公開されていました！それを円グラフにわかりやすくまとめた結果がこちら！
この事実について、皆さんはどうお考えでしょうか？僕としては、正直なんとも言えません（笑）というのも、二酸化炭素は我々に馴染み深い気体であり、温室効果などに必須であるのは間違いありません。しかし、二酸化炭素がこんなに多くては生物が安全に生活できないのもまた事実です。ということで完全に喜べはしませんが、危険なガスだらけじゃなくて良かったという曖昧な答えのまま、進めていきましょう。
【SANSO NO UGOKI】
ところで皆さん、火星にも地球と同じように季節があるのをご存知でしたか？火星は25.19˚傾きがあり、地球の23.44˚にかなり近いため、火星は地球と同じように春、夏、秋、冬の四季が生じます。また、これらの季節ごとに火星の大気は少しづつ変化しているようです。例えば、冬には極にある二酸化炭素が凍り、春、夏と暖かくなるにつれ、二酸化炭素は溶けて再び大気中に充満します。この現象により、大気の割合が変動することは科学者にとっても予想の範囲内でした。しかしなんと、火星専門の科学者の予想を大きく外れる動きをする気体が観測されました。それが、我々に欠かせない「酸素」だったのです。
Melissa Trainer/Dan Gallagher/NASA Goddard
点線が科学者たちの予想、黒点が観測値となっています。黄色く囲われている部分が、科学者たちの頭を悩ませている「予想を大きく外れている観測値」です。この大気中の酸素の総量、多い時には30％程度増加するそうです。とは言っても、人間が住める環境には遠く及びませんが。。。この観測結果を見た時、科学者たちはいち早く機械の故障を疑ったそうなのですが、何度確認しても、故障は見つかりませんでした。なぜ、この様な観測結果になるのか、謎はまだ解明されていません。人類が観測しきれていない気体をコントロールする「なにか」が火星にはあるのかもしれませんね✨
【最後に】
前回、「果たして酸素はあるのでしょうか？」というような終わり方をしていたのに、それに対してずいぶん煮え切らない答えになってしまいましたね💦酸素の謎については、参考文献のところに論文を添付しておくので、よかったら見てみてください！火星の大気をどうやって地球に近づけるのか、今後の研究に期待です。
余談なのですが、最近YouTubeを観ていたら、auの広告で聞き覚えのある歌声が流れてきて、なんだか懐かしい気持ちになりました。初めてそのアーティストの歌を聴いたのは中学二年生の頃。そこから高校生までずっと好きだったのですが、最近はめっきりと聴いていませんでした。また聴き始めてみようと思います。
最後の余談まで付き合ってくださり、ありがとうございました！この様にちょいちょい自分のことも書けていけたらいいなと思います。
【Tohoku Space Communityについて】
Tohoku Space Communityは、星空をはじめ天文学にロケット、宇宙エレベーター、宇宙建築学まで、幅広く興味を持った学生が、「東北の宇宙をワクワクさせる」を合言葉に活動している団体です！
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【参考文献】
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[1] Mars Fact Sheet NASA
https://nssdc.gsfc.nasa.gov/planetary/factsheet/marsfact.html
[2] With Mars Methane Mystery Unsolved, Curiosity Serves Scientists a New One: Oxygen NASA
https://www.nasa.gov/feature/goddard/2019/with-mars-methane-mystery-unsolved-curiosity-serves-scientists-a-new-one-oxygen
[3] Seasonal Variations in Atmospheric Composition as Measured in Gale Crater, Mars
https://agupubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1029/2019JE006175
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