組織にとって一番大切なことは「進行感」
組織運営にとって、
一番大切なことは何だろう?
と考えたとき
組織の中で「進行感」を共有すること
だと考えました。
今回は、これについて書き留めておきます。
✅進行感とは
組織における進行感とは、
個人やチームが仕事を通じて
目的や目標に向かって
着実に前進しているという感覚のことです。
組織は、
二人以上の人が、
目的や目標をもって集まった集団
ですので、
目的や目標に向かっているという
進行感を感じられなければ、
この組織に留まる理由はなくなります。
「進行感」は、
組織の構成員が、
組織に留まるためにも
最も大切なものです。
✅進行感を共有するために
世の中には、
沢山の「組織運営のコツ」
みたいな情報がありますが、
究極これらは、
「進行感」を醸成し、共有するためのものです。
下記にいくつか上げて見ます。
組織が10名以下の小さい時、
メンバーは進行感を共有しやすい環境にあります。
何もないところから始まった組織は、
進行感だらけです。
しかしながら、組織が拡大するにつれ、
メンバーは進行感を感じづらくなります。
組織の拡大フェーズに合わせ、
進行感を醸成し、共有すること
は、経営にとって重要な要素です。
以下では進行感の醸成・共有のための
施策を見ていきます。
①明確な目標設定
進行感の醸成・共有のための
第一歩は「目標設定」です。
個人やチームに対して
具体的で達成可能な目標を設定し、
その進捗状況を定期的に確認します。
短期目標と長期目標を組み合わせることで、
日々の業務に対する進行感と、
全体的な方向性の両方を感じることができます。
特に組織運営の場合は、
これがベースになります。
②フィードバックと評価
「目標設定」の次に来ることが
「フィードバックと評価」です。
定期的なフィードバック:
個人やチームに対して、定期的にフィードバックを提供し、
進捗状況や達成度を評価します。
ポジティブなフィードバックを積極的に行うことで、
モチベーションを高め、進行感を感じやすくなります。
また、ときにネガティブなフィードバックで、
軌道修正を図ることも必要不可欠です。
評価システムの透明性:
公平かつ透明な評価システムを導入し、
社員が自分の進捗や成果を理解しやすくすることで、
進行感を醸成します。
自分なりに頑張っているけれど、
それが組織の方向性と一致しない。
このような認識のズレをなくすためにも、
評価の仕組みは必要不可欠です。
③タスクの可視化
目標設定の下層構造となりますが、
設定した目標を達成するための
タスクの可視化も必要です。
タスク管理ツールの活用:
プロジェクト管理ツールや
タスク管理ツール(例えば、Trello、Asana、JIRAなど)を使用して、
各タスクの進行状況を可視化します。
これにより、個人やチームは現在の状況を一目で把握しやすくなります。
進捗の見える化:
ホワイトボードやデジタルダッシュボードを使って、
チームやプロジェクト全体の進捗を可視化することも効果的です。
④成果の共有とアワード(全社会)
組織が拡大してくると、
自チーム以外の動きが見えなくなってきます。
組織の成長のためには
全体最適が必要不可欠です。
四半期に1回、もしくは半期に1回
全社で集まる機会を作り、
全社計画の進捗状況
各チームの成果の共有
組織への貢献度が高いメンバーの表彰
を実施することで、
個人・チーム・全社の進行感を醸成し、
成果をお互いに認め合う文化を作ること、
これが進行感を醸成・共有する上で、
極めて重要です。
⑤成長と学習の機会
組織は個人の集合体であること
変わり続ける環境の中で進むために、
組織にも個人にも学習が必要であること、
この観点から、
成長と学習の機会を構築することは、
進行感の醸成・共有のための仕組みとして
組み込む必要があります。
スキルアップの支援:
社員に対して
スキルアップやキャリア成長の機会を提供し、
自分自身の成長を実感できるようにします。
これにより、個人の進行感が高まります。
継続的な学びの文化:
学習やトレーニングの機会を提供し、
社員が常に新しい知識やスキルを身につける環境を整えます。
上記についても、
保有スキルの獲得状況や
学習やトレーニング機会への参画実績を
組織として記録・共有することは、
個人の内省と進行感に繋がります。
⑥オープンなコミュニケーション
組織は拡大するにあたって、
組織としての利点を活かすため、
役割の分業化・専門化が進みます。
そうなると、
縦割りの意識が強くなるため、
全体最適ではなく、
部分最適に陥りがちです。
これを防ぐために
仕組みとしての人事異動や
オープンなコミュニケーション施策
例えば、
・経営情報の共有
・社内SNSによる他部門情報の共有
・社内報
・部門横断的なランチ会の企画
・部門横断的な勉強会・プロジェクトの企画
を仕組みとして作りながら、
自分たちの仕事が、
他部署の役に立っていたり、
全社の目標にどのように貢献しているか、
理解しやすい状況を作ることも必要です。
⑦(加えて)社外に向けた広報活動
また、社外に向けた広報活動も
組織の進行感を醸成・共有することの
1つのツールとなります。
社外に向けたプレスリリースが
メディアやSNSで好意的に採り上げられることは、
メンバーにとって誇らしいことでもあります。
組織が掲げる目標や目的の成果が、
社外の評価を得られていることを
全社で共有することも、
進行感の醸成・共有のための
手段の一つになります。
✅まとめ
組織の中で行う様々な施策、
これは、
「進行感」の醸成・共有
という目的でなされると考えると、
頭の中で整理しやすくなります。
組織は
同じ目的・目標をもって
集まったメンバーによって
作られているものですので、
必然的に、
組織内での取り組みは、
「進行感」
に集約される。
今回は、これを書き留めておきます。
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