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組織にとって一番大切なことは「進行感」

組織運営にとって、

一番大切なことは何だろう?

と考えたとき

組織の中で「進行感」を共有すること

だと考えました。

今回は、これについて書き留めておきます。


✅進行感とは

組織における進行感とは、

個人やチームが仕事を通じて

目的や目標に向かって

着実に前進しているという感覚のことです。


組織は、

二人以上の人が、

目的や目標をもって集まった集団

ですので、

目的や目標に向かっているという

進行感を感じられなければ、

この組織に留まる理由はなくなります。

「進行感」は、

組織の構成員が、

組織に留まるためにも

最も大切なものです。

✅進行感を共有するために

世の中には、

沢山の「組織運営のコツ」

みたいな情報がありますが、

究極これらは、

「進行感」を醸成し、共有するためのものです。

下記にいくつか上げて見ます。

①明確な目標設定
②フィードバックと評価
③タスクの可視化
④成果の共有とアワード(全社会)
⑤成長と学習の機会
⑥オープンなコミュニケーション
⑦社外に向けた広報活動

組織が10名以下の小さい時、

メンバーは進行感を共有しやすい環境にあります。

・新しい社員が加わった
・お客様が増えた
・売上が増えた
・新たなサービスが始まった
・オフィスが拡張移転した
・メディアで取り上げられた
等々・・・

何もないところから始まった組織は、
進行感だらけです。

しかしながら、組織が拡大するにつれ、
メンバーは進行感を感じづらくなります。

組織の拡大フェーズに合わせ、

進行感を醸成し、共有すること

は、経営にとって重要な要素です。

以下では進行感の醸成・共有のための
施策を見ていきます。

①明確な目標設定

進行感の醸成・共有のための

第一歩は「目標設定」です。

個人やチームに対して
具体的で達成可能な目標を設定し、
その進捗状況を定期的に確認します。

短期目標と長期目標を組み合わせることで、
日々の業務に対する進行感と、
全体的な方向性の両方を感じることができます。

特に組織運営の場合は、
これがベースになります。

②フィードバックと評価

「目標設定」の次に来ることが
「フィードバックと評価」です。

定期的なフィードバック:
個人やチームに対して、定期的にフィードバックを提供し、
進捗状況や達成度を評価します。

ポジティブなフィードバックを積極的に行うことで、
モチベーションを高め、進行感を感じやすくなります。

また、ときにネガティブなフィードバックで、
軌道修正を図ることも必要不可欠です。

評価システムの透明性:
公平かつ透明な評価システムを導入し、
社員が自分の進捗や成果を理解しやすくすることで、
進行感を醸成します。

自分なりに頑張っているけれど、
それが組織の方向性と一致しない。

このような認識のズレをなくすためにも、
評価の仕組みは必要不可欠です。

③タスクの可視化

目標設定の下層構造となりますが、
設定した目標を達成するための
タスクの可視化も必要です。

タスク管理ツールの活用:
プロジェクト管理ツールや
タスク管理ツール(例えば、Trello、Asana、JIRAなど)を使用して、
各タスクの進行状況を可視化します。
これにより、個人やチームは現在の状況を一目で把握しやすくなります。

進捗の見える化:
ホワイトボードやデジタルダッシュボードを使って、
チームやプロジェクト全体の進捗を可視化することも効果的です。

④成果の共有とアワード(全社会)

組織が拡大してくると、
自チーム以外の動きが見えなくなってきます。

組織の成長のためには
全体最適が必要不可欠です。

四半期に1回、もしくは半期に1回
全社で集まる機会を作り、

  • 全社計画の進捗状況

  • 各チームの成果の共有

  • 組織への貢献度が高いメンバーの表彰

を実施することで、

個人・チーム・全社の進行感を醸成し、

成果をお互いに認め合う文化を作ること、

これが進行感を醸成・共有する上で、
極めて重要です。

⑤成長と学習の機会

組織は個人の集合体であること

変わり続ける環境の中で進むために、
組織にも個人にも学習が必要であること、

この観点から、
成長と学習の機会を構築することは、
進行感の醸成・共有のための仕組みとして
組み込む必要があります。

スキルアップの支援:
社員に対して
スキルアップやキャリア成長の機会を提供し、
自分自身の成長を実感できるようにします。
これにより、個人の進行感が高まります。

継続的な学びの文化:
学習やトレーニングの機会を提供し、
社員が常に新しい知識やスキルを身につける環境を整えます。

上記についても、
保有スキルの獲得状況や
学習やトレーニング機会への参画実績を
組織として記録・共有することは、
個人の内省と進行感に繋がります。

⑥オープンなコミュニケーション

組織は拡大するにあたって、
組織としての利点を活かすため、
役割の分業化・専門化が進みます。

そうなると、
縦割りの意識が強くなるため、
全体最適ではなく、
部分最適に陥りがちです。

これを防ぐために
仕組みとしての人事異動や
オープンなコミュニケーション施策

例えば、

・経営情報の共有
・社内SNSによる他部門情報の共有
・社内報
・部門横断的なランチ会の企画
・部門横断的な勉強会・プロジェクトの企画

を仕組みとして作りながら、

自分たちの仕事が、
他部署の役に立っていたり、
全社の目標にどのように貢献しているか、
理解しやすい状況を作ることも必要です。

⑦(加えて)社外に向けた広報活動

また、社外に向けた広報活動も
組織の進行感を醸成・共有することの
1つのツールとなります。

社外に向けたプレスリリースが
メディアやSNSで好意的に採り上げられることは、
メンバーにとって誇らしいことでもあります。

組織が掲げる目標や目的の成果が、
社外の評価を得られていることを
全社で共有することも、

進行感の醸成・共有のための
手段の一つになります。

✅まとめ

組織の中で行う様々な施策、

これは、

「進行感」の醸成・共有

という目的でなされると考えると、
頭の中で整理しやすくなります。

組織は
同じ目的・目標をもって
集まったメンバーによって
作られているものですので、

必然的に、

組織内での取り組みは、
「進行感」
に集約される。

今回は、これを書き留めておきます。

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